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夕日が、沈んでいく頃。
その後も、村人たちから話を聞いたが
「夜に小柄な黒影が見えた」
「山道に慣れているはずの男が不審な死を遂げた」
「夜に川の音がすごく大きく聞こえて不気味だった」
など、核心に触れるような話ではなかった。
「…話、バラバラでしたね…。
結局、山に出るのか川に出るのか…関係ないのか…」
「………」
義勇は、村の外れに目を向け、
スタスタと歩いて行く。
ついて行ったその先には家があった。
義勇はそのまま戸を開けて中に入っていく。
家の中に人の気配はなく、
床にはほんのりと埃が被っていた。
「……空き家……?」
「……そのようだな」
義勇は家の中を一通り見回す。
「この任務は少し時間がかかるかもしれない。
休める時は、ここで休む」
義勇はそう言って、再び外に出て行った。
様子を見に行っているのだろう。
茉子も、後を追う。
「…そこに、井戸ありましたよね。
私、お水汲んできますね」
義勇は、茉子のその後ろ姿を静かに見る。
茉子は、
井戸から水を汲もうと、水面に視線を向ける。
水面に映る自分の顔が、わずかに揺れた。
——ちゃぷ
音がした。
けれど、水は揺れていない。
(……?)
「どうした」
義勇は瞬時に茉子の背後に移動していた。
「あ、いえ……」
(私の息…だったのかな……?)
ほんのわずかな違和感。
茉子が、気のせいと感じるのも無理はなかった。
しかし義勇は、
何か考えるように井戸の水に視線を落とす。
「……戻るぞ」
そう言って、2人は一度空き家へと戻るのだった。
夕日は、沈んでいた。
その後も、村人たちから話を聞いたが
「夜に小柄な黒影が見えた」
「山道に慣れているはずの男が不審な死を遂げた」
「夜に川の音がすごく大きく聞こえて不気味だった」
など、核心に触れるような話ではなかった。
「…話、バラバラでしたね…。
結局、山に出るのか川に出るのか…関係ないのか…」
「………」
義勇は、村の外れに目を向け、
スタスタと歩いて行く。
ついて行ったその先には家があった。
義勇はそのまま戸を開けて中に入っていく。
家の中に人の気配はなく、
床にはほんのりと埃が被っていた。
「……空き家……?」
「……そのようだな」
義勇は家の中を一通り見回す。
「この任務は少し時間がかかるかもしれない。
休める時は、ここで休む」
義勇はそう言って、再び外に出て行った。
様子を見に行っているのだろう。
茉子も、後を追う。
「…そこに、井戸ありましたよね。
私、お水汲んできますね」
義勇は、茉子のその後ろ姿を静かに見る。
茉子は、
井戸から水を汲もうと、水面に視線を向ける。
水面に映る自分の顔が、わずかに揺れた。
——ちゃぷ
音がした。
けれど、水は揺れていない。
(……?)
「どうした」
義勇は瞬時に茉子の背後に移動していた。
「あ、いえ……」
(私の息…だったのかな……?)
ほんのわずかな違和感。
茉子が、気のせいと感じるのも無理はなかった。
しかし義勇は、
何か考えるように井戸の水に視線を落とす。
「……戻るぞ」
そう言って、2人は一度空き家へと戻るのだった。
夕日は、沈んでいた。