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1.名のない始まり
*名前変換*
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「お団子買ってきたよー!」
蝶屋敷に着き、茉子がそう言うと、
鍛錬中の炭治郎たちがすぐにこちらを振り返る。
「冨岡さん!!」
すぐに義勇を見つけた炭治郎は、
大きな声で呼び止める。
「俺、お礼が言いたくて…!」と、
禰󠄀豆子の件について話していた。
茉子はその様子を見て、微笑むのだった。
「茉子ちゃぁぁん!ありがとぉぉー!」
「おい!待ちくたびれたぞ!」
善逸、伊之助もやってくる。
「こんなに頼んだの伊之助くんでしょー?!」
「団子は何本でも食える!」
「お前、ほんと食うよな」
「ね、羨ましいくらいの食欲だよね」
「なっはっは!お前らそんなだからチビなんだよ!」
「「うるさいな」」
善逸、伊之助ともすっかり仲良しの茉子。
会話が弾んでいる。
善逸はモグモグと団子を頬張りながら話し始める。
「茉子ちゃん、あの人が冨岡さん?」
「そうそう!善逸くんは会ったことないんだもんね」
「あの人が団子持ってくれてたの?」
「うん、通り道だからって。助かったよ」
「ふーん....通り道かぁ.....」
善逸は、炭治郎と話す義勇を見ながら、
耳を澄ます。
「.....かっこいいなぁ」
「あはは、綺麗なお顔だよね」
「いや、それもそうだけどさ、
多分さっきの通り道じゃな…」
「…ん?!よく見りゃあれ半々羽織じゃねーか!
茉子!アイツには気をつけろ!
急にロープ巻かれて木に吊るされるぞ!」
「「......??」」
何のことかわからない善逸と茉子は、
首を傾げて顔を見合わせる。
楽しそうに笑っている茉子の声を聞いて、
義勇はふと茉子の方に視線をやる。
炭治郎はそれを見て、
茉子とも話したいのかな?などと思った。
「茉子!
冨岡さんを連れてきてくれたんだな、ありがとう!」
「あ、いや、
連れてきたというかついてきてもらったというか…
でも会えて良かった」
茉子はお団子を何本か持って
炭治郎と義勇の元へと歩いていく。
「俺が蝶屋敷に来た時、
茉子がすぐに処置してくれたんです」
「……そうか」
「あれは重症だったよねぇ」
茉子は苦笑いしながら炭治郎に団子を渡す。
「はい、冨岡さんもどうぞ」
茉子は、義勇に向かってそう言って団子を差し出し、
自分でハッとした。
炭治郎と善逸につられて、
『冨岡さん』と呼んでしまったからだ。
しかし、
気づいたところで
もう言ってしまったのだからどうしようもない。
「.……?茉子?
間違って冨岡さんって呼んじゃったって思ってる?」
鼻のきく炭治郎は恐ろしい。
心情まで汲み取ってしまうのだから。
「あ…えっと……」
少し気まずそうにしている茉子に対し、
義勇は全く気にした様子もなく団子を食べていた。
「……構わない」
団子を飲み込んだあと、
義勇はそれだけ言って立ち上がる。
茉子は「え……?」と驚く。
「おい!半々羽織!俺と勝負しろ!
あの時の俺とは一味違うぜ!!」
団子をたらふく食べた伊之助は、
そう言って義勇を追おうとする。
義勇はそれには全く応じることなく、
静かにその場を立ち去るのだった。
蝶屋敷に着き、茉子がそう言うと、
鍛錬中の炭治郎たちがすぐにこちらを振り返る。
「冨岡さん!!」
すぐに義勇を見つけた炭治郎は、
大きな声で呼び止める。
「俺、お礼が言いたくて…!」と、
禰󠄀豆子の件について話していた。
茉子はその様子を見て、微笑むのだった。
「茉子ちゃぁぁん!ありがとぉぉー!」
「おい!待ちくたびれたぞ!」
善逸、伊之助もやってくる。
「こんなに頼んだの伊之助くんでしょー?!」
「団子は何本でも食える!」
「お前、ほんと食うよな」
「ね、羨ましいくらいの食欲だよね」
「なっはっは!お前らそんなだからチビなんだよ!」
「「うるさいな」」
善逸、伊之助ともすっかり仲良しの茉子。
会話が弾んでいる。
善逸はモグモグと団子を頬張りながら話し始める。
「茉子ちゃん、あの人が冨岡さん?」
「そうそう!善逸くんは会ったことないんだもんね」
「あの人が団子持ってくれてたの?」
「うん、通り道だからって。助かったよ」
「ふーん....通り道かぁ.....」
善逸は、炭治郎と話す義勇を見ながら、
耳を澄ます。
「.....かっこいいなぁ」
「あはは、綺麗なお顔だよね」
「いや、それもそうだけどさ、
多分さっきの通り道じゃな…」
「…ん?!よく見りゃあれ半々羽織じゃねーか!
茉子!アイツには気をつけろ!
急にロープ巻かれて木に吊るされるぞ!」
「「......??」」
何のことかわからない善逸と茉子は、
首を傾げて顔を見合わせる。
楽しそうに笑っている茉子の声を聞いて、
義勇はふと茉子の方に視線をやる。
炭治郎はそれを見て、
茉子とも話したいのかな?などと思った。
「茉子!
冨岡さんを連れてきてくれたんだな、ありがとう!」
「あ、いや、
連れてきたというかついてきてもらったというか…
でも会えて良かった」
茉子はお団子を何本か持って
炭治郎と義勇の元へと歩いていく。
「俺が蝶屋敷に来た時、
茉子がすぐに処置してくれたんです」
「……そうか」
「あれは重症だったよねぇ」
茉子は苦笑いしながら炭治郎に団子を渡す。
「はい、冨岡さんもどうぞ」
茉子は、義勇に向かってそう言って団子を差し出し、
自分でハッとした。
炭治郎と善逸につられて、
『冨岡さん』と呼んでしまったからだ。
しかし、
気づいたところで
もう言ってしまったのだからどうしようもない。
「.……?茉子?
間違って冨岡さんって呼んじゃったって思ってる?」
鼻のきく炭治郎は恐ろしい。
心情まで汲み取ってしまうのだから。
「あ…えっと……」
少し気まずそうにしている茉子に対し、
義勇は全く気にした様子もなく団子を食べていた。
「……構わない」
団子を飲み込んだあと、
義勇はそれだけ言って立ち上がる。
茉子は「え……?」と驚く。
「おい!半々羽織!俺と勝負しろ!
あの時の俺とは一味違うぜ!!」
団子をたらふく食べた伊之助は、
そう言って義勇を追おうとする。
義勇はそれには全く応じることなく、
静かにその場を立ち去るのだった。