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6.陽だまり
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屋敷内では、炭治郎の回復を聞きつけた皆が
病室まで押し寄せていた。
ワイワイと喋ったり、笑ったりする声が響く。
炭治郎たちも静養を終えて
明日から家に戻る予定だ。
「私も、みんなに挨拶してきますね」
「……ああ」
茉子は頷く。
そして歩き出そうとした、そのときだった。
「お!冨岡!!」
「……宇髄」
その声の先にいたのは、元音柱・宇髄天元。
そして3人の妻たち。
義勇の腕を見て、天元は少しだけ沈黙したあと
またカラッと話す。
「元気そうじゃねぇか」
天元は、視線を茉子に移す。
「よぉ、おてんば娘」
「ご、ご無沙汰しております……っ」
「……おてんば……?」
義勇は少し目を丸くした。
「爆速で竈門禰󠄀豆子追いかけてたからな。輝利哉様が追わなくていいっつってんの、聞いてなかっただろ」
「………」
「聞こえてなかったにしても、理解していたはずだ」
「…………」
茉子は思わず目を逸らす。
「冨岡」
義勇は、天元を見る。
「いい女だな」
「……ああ」
「……へっ?!」
茉子は、聞いたことのない声を上げる。
「茉子さん、良かったですね!」
「天元様、おてんばって……」
「褒めてんだよ!大した女だ。ま、うちの女房たちには負けるけどな!」
3人の妻たちは、キャッキャしている。
「ま、腕も片方ないと不便だけどよ。もう1本あれば、なんとかなるもんだ」
「……そうだな」
左腕を無くしている天元の言葉には
少し、重みがあった。
「たまには温泉にでも浸かってゆっくりして、酒でも飲もうや」
天元がそう言うと
「いいですね、みんなで一緒に行きましょう!」
「家にもぜひ遊びに来てくださいよ!」
「わぁ!いいですね!行きましょ行きましょ!」
上から、雛鶴、まきを、須磨も、歓迎モードだ。
「もちろん、お前も一緒にな」
「あ、ありがとうございます……!」
天元は妻たちを連れ
「じゃあな」と軽く立ち去っていった。