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6.陽だまり
*名前変換*
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産屋敷邸の爆発。
皆、無限城に落とされていった。
茉子は、桶に入った手拭いを絞る。
その手は、震えていた。
苦しんでいる様子の禰󠄀豆子の額に
手拭いを乗せる。
「…………」
嫌な予感がした。
夜明けが近づき、緊張感が高まる中
禰󠄀豆子は突然起きて、立ち上がった。
「……禰󠄀豆子ちゃん?」
「禰󠄀豆子」
声かけに、禰󠄀豆子は反応しない。
戸を蹴飛ばし、ものすごい速さで走っていく。
鱗滝と茉子は追いかける。
輝利哉のそばに付いていた天元と煉獄も、
その様子を見て、声を上げていた。
しかし、速すぎる。
鱗滝では追いつけず、
茉子はスピードを上げて更に追いかけた。
禰󠄀豆子は何かに引き寄せられるように
迷いなく走り抜ける。
そして、高い崖からも飛び降り、また走っていく。
「……と、飛んだ?この高さで……っ!!」
茉子は、その崖で足を止めた。
飛べば間違いなく、怪我をする高さだ。
振り向くと、見えるのは鱗滝の姿。
他の誰も追いかけて来ない。
禰󠄀豆子は追わないという判断だろう。
(……禰󠄀豆子ちゃんは、まだ鬼だ……でも、多分……)
「…………」
茉子は、鱗滝を見る。
「……私、行きます……!」
「………」
鱗滝は、ほんの僅かに躊躇った。
「……頼んだ」
茉子は頭を下げたあと、
崖の下に向かう道を探しながら走って行った。
「……………」
信じる。
朝日が昇ることを。
***************
禰󠄀豆子を追って向かった先には、
鬼になった炭治郎。
人間に戻った禰󠄀豆子。
炭治郎に刃を向ける義勇には、右腕がない。
みんな必死に、炭治郎の名前を呼んでいる。
しかし、仲間たちの血飛沫があちこちに飛ぶ。
カナヲが、炭治郎に薬を打ち込む。
それと同時に、
胸に切り込まれた傷から、血が吹き出す。
「カナヲ!!!!」
茉子は回り込んで、
カナヲをそのまま受け止めた。
「……茉子……」
「大丈夫!大丈夫だからね!!」
状況理解が追いつかない。
けれど、手が勝手に動く。
カナヲに包帯を巻いて、止血剤を打つ。
少し離れたところで、皆が炭治郎を囲っていた。
ずっとずっと、何回も、名前を呼んで。
「……ごめん、怪我……大丈夫…か……」
自分を取り戻した炭治郎の声が聞こえた。
長すぎる夜が、終わった。