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6.陽だまり
*名前変換*
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産屋敷邸の爆発。
皆、無限城に落とされていった。
茉子は、桶に入った手拭いを絞る。
その手は、震えていた。
苦しんでいる様子の禰󠄀豆子の額に、手拭いを乗せる。
「…………」
嫌な予感がした。
夜明けが近づき緊張感が高まる中、禰󠄀豆子は突然起きて、立ち上がった。
「……禰󠄀豆子ちゃん?」
「禰󠄀豆子」
声かけに、禰󠄀豆子は反応しない。
戸を蹴飛ばし、ものすごい速さで走っていく。
鱗滝と茉子は追いかける。
輝利哉のそばに付いていた天元と煉獄も、その様子を見て、声を上げていた。
しかし、速すぎる。
鱗滝では追いつけず、茉子はスピードを上げて更に追いかけた。
禰󠄀豆子は何かに引き寄せられるように、迷いなく走り抜ける。そして、高い崖からも飛び降り、また走っていく。
「……と、飛んだ?この高さで……っ!!」
茉子は、その崖で足を止めた。
飛べば間違いなく、怪我をする高さだ。
振り向くと、見えるのは鱗滝の姿。
他の誰も追いかけて来ない。
禰󠄀豆子は追わないという判断だろう。
(……禰󠄀豆子ちゃんは、まだ鬼だ……でも、多分……)
「…………」
茉子は、鱗滝を見る。
「……私、行きます……!」
「………」
鱗滝は、ほんのわずかに躊躇ったが——
「……頼んだ」
茉子は頭を下げたあと、崖の下に向かう道を探しながら走って行った。
「……………」
信じる。
朝日が昇ることを。
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禰󠄀豆子を追って向かった先には、鬼になった炭治郎。
人間に戻った禰󠄀豆子。
炭治郎に刃を向ける義勇には、右腕がない。
みんな必死に、炭治郎の名前を呼んでいる。
しかし、仲間たちの血飛沫があちこちに飛ぶ。
カナヲが、炭治郎に薬を打ち込む。
それと同時に、胸に切り込まれた傷から、血が吹き出す。
「カナヲ!!!!」
茉子は回り込んで、カナヲをそのまま受け止めた。
「……茉子……」
「大丈夫!大丈夫だからね!!」
状況理解が追いつかない。
けれど、手が勝手に動く。
カナヲに包帯を巻いて、止血剤を打つ。
少し離れたところで、皆が炭治郎を囲っていた。
ずっとずっと、何回も、名前を呼んで。
「……ごめん、怪我……大丈夫…か……」
自分を取り戻した炭治郎の声が聞こえた。
皆の声と共に、長すぎる夜が終わった。