銀魂 短編
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「いててっ…結構ひねっちゃったな」
試合中じゃなくてまさかドリブルの練習で走って足首をひねるとは…
小さい頃から怪我するのはしょっちゅうだったけど、高校生になってまで怪我をおう日々を送るだなんて自分のバカさ加減にあきれてしまう。
そのせいか保健室通いも当たり前になってきているので、医療品が何処にあるのか把握しているから保険医の先生が居なくても勝手にあさって自分で処置が出来てしまうのだが、この学校の保健室は一つ問題がある。それは……
「んっ…いや、あぁん…!」
この学校の保健室は、事情中が多いということだ。
初めてここに来たときは、いきなり喘ぎ声とか聴こえてびっくりしてそっとドア閉じてその時は帰ったけど、休み時間だろうが授業中だろうか必ず違う女の子の声が聞こえてくるのでPTAに通報した方がいいか考えたけど『せん、せぇ…!もっと、もっと先生のほしいのぉ…!』と、楽しんでいるようなので予定の物を確保したらすぐに退散する術を覚えた。
一応、職員室にも救急箱的なものはあるが養護教諭の先生の許可がないと使えない決まりらしく、なんとも生徒に優しくない決まりである。
「あれ?氷のうがない…」
養護教諭の先生、意外と几帳面だから製氷機の近くとか干してあるのに…
「探してんのはコレか?」
「あっ、それです。ありがとうございまあぁああ!?」
なるべく音を出さないようにガサゴソと探していると、横からスッ、とお目当ての物が現れたので振り向き様にお礼を言い、受け取ろうとすると見付かりたくない人物に見付かってしまった。
「よォ、ななし。今度はどこに傷こさえてきた」
「た、高杉先生こんにちは~…」
この学校の養護教諭こと、高杉晋助先生がお目当ての物をゆらゆらと左手で持ちながら楽しげそうにこちらを見ている。
「ククッ、お転婆癖が治らねーなァ?」
「あははっ…」
先生はとても楽しそうに私の耳元で、無駄に良い声でクツクツと笑ってくるので凄いくすぐったい。
耳が弱いのをなぜか知ってるこのエロ教師は確信犯だと思うので、やはりPTAに通報した方がいいのだろうか。
「えーっと…お楽しみの最中に入ってきてしまってすみません。今すぐ出ていくので、離してくれると嬉しいです」
「そんなつまらねぇ反応すんなよ。最初の頃は可愛かったのによォ」
「ちょっ、距離が近いです…」
「今日の奴は勝手に悦がって一人で果てやがって暇してんだ。少しは構ってくれたっていいんだぜ?」
「先生ホントに教師ですか!?セクハラですよ!?」
Z組の先生も言える事だけど、仮にも女子生徒の私に事情行為話すとかセクハラで警察にも訴えますよ!?
というかこの人いつまで私の腰に手回してるんだろ顔が近いんで凄い恥ずかしいんですけど…。
「痛った…!?」
恥ずかしさに耐えられず先生の手から逃れるため一歩後ろにさがると、ズキリと痛みが走り足首を見てみると、保健室に来る前まではさほど腫れていなかった足が赤く腫れていた。
「あー…これ帰れるかな…ってうわぁあ!!?た、高杉先生!?ちょっ、まっ!?」
ふいに訪れた浮遊感に驚いて声を上げると、どうやら先生が私の事をお姫様抱っこをしたようで、突然の事に焦っていると私はソファーへと降ろされ腕を掴まれた。
「お前ェ、どうやったら一度に二回も怪我つくってこれんだ?」
「あっ、それはここへ来る前に段差でつまずいちゃって…このくらいは唾つけとけば治りますよ」
「ほぅ、唾ねぇ…」
「せ、先生?」
「喜べななし。俺が直々に傷を治してやらァ」
「せ、先生落ち着いて!これくらい自分で出来ますから!…うひゃあ!」
先生の言葉にゾワッと身の危険を感じ、逃げようとしたら傷口をべろりと舐められた。
「ななな何するんですか変態!」
「あ?気持ち良いの間違いなんじゃねェか?」
「鳥肌が立つだけですよ!いい加減離してくださ…んっ!」
私の言った事をどう間違えればそうなるのか、訴えかけようとする途中、先生はまた舐めた。
「せ、先生!き、汚いから、くすぐったいし、な、舐めるの止め、て…!」
「お前ェが唾つけとけば治るって言ったんだろ?」
口元に弧を描きながら先生はそう言うと、ちゅっ、ちゅっ、と音をわざとたてながら傷を舐めていく。
卑しい行為をしている訳じゃないのに、なぜかエロい雰囲気に感じるのはたぶん高杉先生独特のフェロモンの所為なんだと思う。
「ククッ…どうしたァ?気持ち良すぎて声も出ねーか?」
私の反応を楽しみながら先生は私の足の間に片足を割り込ませ、手を私の頬へ添え、耳元でこう呟いた。
「それとも、ななしが望むなら本当に気持ちよくさせてやろうかァ?」
私の唇を指先で数回撫でた後、先生の顔が近付いて…
「け、結構ですぅぅぅ!!」
「うぐっ!?」
私は先生のおでこ目掛けおもくそ頭突きをすると、先生が怯んだ隙に飛び退いて保健室の出入口まで逃げた。
「ななし、テメェ…」
「先生のバカ!変態!セクハラ教師!!そういう事は愛してる人とするんだから!!」
パニック状態になりながらも先生の方を向いて思い付く罵声を浴びせてから脱兎の如く逃げ出した。
保健室にはご用心!
「ククッ…あんな顔を真っ赤にさせながら言われても、なァ?」
「(もうやだあのエロ教師…!これからは絶対保健室通いにならないようにしなきゃいつか喰われる…!)」
「お望み通りお前ェがいう"愛してる人"になってやるから覚悟しとけよ、ななし」
「(…でも、いつの間にかこうやってちゃんと治療してくれてる優しさは好きなんだけどな…)」
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