半熟の肌
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「あーもうあっついなァ〜〜〜」
二階の書斎のドアを閉めていてもはっきりと聞こえる声の大きさで、うだるような暑さに苛立ちを隠せないのは露伴の恋人のなまえだ。
「おい、冷凍庫にアイスが入ってるから食べたらいいじゃないか」
「うーん」
「暑くて身動きも取れないってか」
「そう・・・」
仕方ない、この優しい露伴がアイスを用意してやろう、と階段を降りようとしたときだった。
「あ!露伴先生!」
なまえが露伴のことをあえて「先生」と呼ぶときは何かよからぬことを企んでいるときだ。
「なんだ、また何か悪巧みか?」
「ひっどーい!
まあでもあながち間違ってもないかなあ…」
「言ってみろ」
「わーい!えっとねー…」
「先に断っておくが、言ってみろと言っただけでキミの願いを叶えてやると言ったわけじゃあないからな、そこんとこちゃんと理解しておいてもらわないと困るぜ」
「わかってるって!
あのね、ヘブンズドアーでわたしに体感温度が常に20度になる!って書き込むの!そしたら暑くなくなるでしょ?」
「きみ、本当に馬鹿なんじゃあないか?」
「せっかくおもいついたのにひどい!」
「まあ、たしかにない知恵絞り出したって感じだな。体感温度が下がったところで実際の気温は変わらないんだからあっという間に熱中症になっちまうぜ」
「ちぇー」
話しながら冷凍庫から二本のアイスを取り出した露伴は、なまえにアイスを差し出すと、どかっとソファに座り込んだ。
「ねー、露伴」
「なんだ?」
「ちかい!」
「ああ」
「だーかーらぁー!暑いんだってば!」
「だからなんだ?ここは僕のウチだ」
「そうだけどぉ・・・。」
「ま、アイスでも食べようじゃないか」
「むぅ」
「食べないなら僕が貰ってやる」
「食べる!食べます!」
「ふん」
「なまえ、アイスの食べ方なかなかえろいな」
「はぁ?何言ってんの露伴、暑さで頭やられた?」
「失礼なやつだな、
今後のためにスケッチしておこう」
「露伴が描く漫画にアイス食べるシーンが出てくるとは思えない」
「今後のためだと言ったろ?いつ必要性が出てくるかわからないじゃあないか」
「ふーん。ま、お好きにどうぞ」
「その前に味も見ておこう」
「んっ」
「甘いな」
「もう!露伴のばかっ!」
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