・カルパッチョ
「……何それ、意味わかんない」カルパッチョは自分の顎に手を当てて、じーっと名前を見つめる。「別に観察対象でもないのに、一緒にいることに意味なんかある？」素直な感想を伝えたら困った顔をする名前に「なんで君が困っているのか理解できない。教えてよ」とグッと距離を詰めて見下ろしてきて。研究熱心なのはいいですが、顔が近くて心臓に悪い。
　
・マーガレット
「ふぅん。随分と不躾な質問ね」名前にズイっと詰め寄り、不敵に微笑む。「それを知りたいというのなら、それ相応の覚悟が必要よ。なぜなら、その顔は恋人にしか見せない特別な顔だから……アナタにはまだ早いわね。出直してきなさい」と艶っぽい声で言われて思わずキュンとする。さすがオルカ監督生、格が違う。
　
・ドミナ
「おや、知りたいかい？」氷のような冷たい目をしたドミナに名前はゴクリと唾を飲み込む。「そうだな……どうしても教えて欲しいのなら、自分からその立場に立つしかないんじゃないのかな」ドミナはゆっくりと手を伸ばし、そのまま名前の顎をクイッと上げて、薄く笑みを浮かべた。「フフ、鈍いね。つまり君が僕のモノになるってことだよ。お願いされたって……逃がさないから」無言でコクコクと肯けば、いいこだねと指を離される。こんなの、反則すぎる。
　
・レヴィ
「あぁ〜？ テメェに教える義理なんかねぇだろ」そんな事言わないでよと返せば、ジトっと面倒くさそうな視線で睨まれて。「女なんて、アレだろ？ 適当に一緒にメシ食って、魔法海洋生物水族館とか連れてってやって、最後にどっか夜景とか見せてやればいーんじゃねぇの」レヴィの完璧なデートプランに舌を巻いていれば、ニタッと笑って彼は言った。「オレはなんでも一番じゃなきゃ気が済まね〜んだよ、わかったかザコ」口が悪いのに、女心が分かってるレヴィ、なんか悔しい。
　
・ロヴィ
「オレが彼氏になったらだって？ ……ちょっと照れるけど、そうだな。一緒に本を読みたいかな」血色の良い顔でロヴィは言った。「……オレにとって、本は友達みたいなものだから。冒険小説を読んでいると自分が冒険している気になってとてもワクワクするんだ」そう語るロヴィのぎゅっと握られた拳が可愛い。「フフッ、君とも良かったら同じ世界を共有したいな」と優しく微笑みながら本を差し出されて、嬉しくなる。
　
・シャルル
「フン……まずはママに聞いてみるに決まってるだろう。何をすればその女子が喜ぶか分からないからな」いや、決まってないよ。「何？ 私自身が彼女の喜ぶことを自分で考えろ……だと？」シャルルはうーんと首ををひねった後に、「一緒に絵画を描くというのはどうだ？」と提案してきた。何を描くのか問えば、「描くのはもちろん愛しきママだ、当然だろう」と答えるマザコン愛が溢れるシャルルに思わず苦笑する。