初恋が最後の恋

「おい、ミク、声我慢するな」
「やあ…っ…、彰人にこんな声聞かせたくない…」
「いいから聞かせろよ。ミクの声聞きたい」

そんな恥ずかしいことできないと、ミクは首をぶんぶんと横に振る

「じゃあ、オレにも考えがある」

そんなミクにオレは意地の悪い笑みを浮かべると挿れていたモノを引き抜いていく
そして、ギリギリまで引き抜いたそれを一気に奥に突き入れた
「やあああぁあ♡♡」
突然のことに声が出てしまい、咄嗟に口元を手で覆うがもう遅い
オレはその手を退かすと、頭の上に押さえつけて腰を動かす
「や、あっ……だめっ!あきとっ、やだっ」
「ほら、声出せよ。我慢すんなって」

そう言ってもミクは口を噤んで必死に声を出すまいとする
そんなミクの耳元にオレは顔を寄せた
「なあ、ミク。今、誰もいねぇんだし、そんな気にしなくてもいいだろ?それにさ…」

オレは一度腰を動かすのを止めて、ミクに問いかける

「オレと2人きりの時ぐらいさ…素直になれよ」
「…無理だよ…怖いんだ。彰人に嫌われるのが」

ミクは震える声でそう言った
何でそんなに怖がるのか
オレには理解できなかった…こんな事で嫌いになるならそもそもこんな関係になってない

「なんでか理由、聞いてもいいか?」

ミクはコクリと頷いた後、ゆっくりと話し始める

「私は、彰人に嫌われるのが怖い。いつもの自分を好きで居てくれるなら尚更、あんな声を出してる姿なんて見られたくなくて…幻滅されちゃうんじゃないかって。そう思ったら怖くなって…」

ミクは今にも泣き出しそうな声でそう言った
そんなミクをオレは優しく抱きしめると、背中をポンポンと叩きながら慰める

「大丈夫だ。嫌いになったりしねえよ」
「本当…?」
「ああ、本当だ。オレを信じろ」
「うん…」

それからしばらくの間、ミクはオレに抱きついていた
その間オレはずっと頭を撫でたりしていた
そして、落ち着いたのかゆっくりと顔を上げる

「…彰人」
「ん?どうした?」
「その…続きしないの…?」
「していいのか?」

そう聞くとミクは恥ずかしそうに小さくコクリと頷く
それを確認したオレは再び腰を動かし始める
先程よりも激しくそして、強く

「やあっ♡あ…っ!あきとっ♡」

ミクはオレの背中に手を回して必死に快楽に耐えている
そんなミクの耳元でオレは囁く

「可愛いな」

すると、中がきゅっと締まるのを感じた
どうやら嬉しかったらしい
オレはそのまま耳に甘噛みしたりして責め立てると、ミクの口から甘い声が漏れ始めた

「んっ…ふあ…や、あきとぉ♡♡」

可愛い声を上げながら乱れているその姿はとてもエロくて、オレの興奮を掻き立てるには十分すぎる程だった
もっと見たい、オレしか知らないミクの姿を見たいと思ったオレは一度動きを止めると、今度はゆっくりとした動きで出し入れを繰り返す

「や…っ…ゆっくりやだぁっ…」

どうやらゆっくり動いてるのがお気に召さなかったらしい
ならばとオレは一気に奥まで突き上げる

「ひぅううぅ!?やっああぁぁ!!♡♡」

いきなりの激しい快感に、背中を反らして大きく喘いだ
オレはそのまま激しく動き続ける
時折奥まで突き入れた後、ギリギリまで引き抜く動作を繰り返すとミクはその度に身体を跳ねさせた

「あっ♡や、だめぇっ!あきとっ♡♡」
「何がダメなんだ?」
「きもちよすぎて…っ♡♡おかしくなっちゃ…っ♡」
「いいじゃん。おかしくなっちまえよ。オレしか見ねえんだからさ」
「やぁっ♡あっ♡あっ♡あきとっ♡♡あきとぉっ♡♡」

オレの名前を必死に呼びながら背中に爪を立ててくる
その痛みすら愛おしく感じる程、オレはミクに溺れている
もっと、もっとオレのことしか考えられなくしたい
そんな思いでひたすら腰を打ち付けていく
その度にミクの口からは甘い吐息と淫らな声が漏れ出て来る
その声を聞いているだけでどんどん興奮が高まっていく

「彰人っ♡あきとぉ…っ♡」

潤んだ瞳で見つめてくる姿にゾクゾクとした感覚を覚えると同時に愛おしさが込み上げてくる
オレはその感情をぶつけるように更に強く腰を打ち付ける

「ひぃあぁああぁっ!♡やぁっ♡イくっ♡あきとっ♡も、もうイッちゃうぅぅうう!!♡♡」
「いいぜ…オレもそろそろ限界だからよ。一緒にイこうぜ…」

オレはミクを抱きおこして対面座位の形になると、

「んん〜〜〜〜〜っっっ♡♡♡」

自重でより深い所まで挿入ってしまったのかヨダレが口の端から垂れて、押し寄せてくる快楽に目を見開き声にならない叫びを上げる
その様子を視界に捉えながら、オレもミクの尻を掴んで上下させる
ぐちゅぐちゅと音を立てて結合部から愛液が飛び散り、お互いの太ももを濡らす
そろそろ限界だ
オレは最後に思い切り下から突き上げた途端

「〜〜〜〜〜〜っっ!!♡♡」

と声にならない悲鳴をあげながら背中を大きく仰け反らせ、その瞬間今まで以上に膣内が激しく締め付けられる
その締め付けに耐えきれず、オレもまた欲望を吐き出す

「っ…!くぁ…っ!」

まるで搾り取るように蠢く胎内に思わず声を漏らす
それと同時にオレも達したのだ
ドクンドクンと脈打ちながら吐き出された白濁が彼女の中に注がれていくのがわかった
それからしばらくしてようやく落ち着きを取り戻すとオレはベッドに倒れ込んだ
ミクは疲れきっているようで荒く呼吸をしながら肩で息をしていた
やり過ぎたか?とも思ったが 、まあ、大丈夫だろう
そう自分に言い聞かせながら彼女の頭を撫でる
すると、ミクは気持ちよさそうに目を細めて擦り寄ってきた
その様子がまるで猫のようで可愛いくてつい口元が緩んでしまう
それからしばらく余韻に浸っていたが、不意にミクがオレの胸に顔を埋めて小さな声で呟いた

「ねぇ…彰人」
「どうした?」
「…好きだよ」
「…オレもだ」

そう言ってどちらからともなく唇を重ね合わせる
触れるだけのキスだったがそれでも十分だった

「なあ、ミク」
「何?」
「もう一回いいか?」

そう聞くとミクは恥ずかしそうに顔を背けながら小さな声で答えた

「いいよ。彰人が満足するまで付き合ってあげる」
「ありがとよ」

オレはミクの額に軽く口付けをする
そして、再びミクと体を重ねるべく覆い被さり、ミクの入り口に再び自分のモノをあてがうとゆっくりと挿入していく

「あっ♡」

先程よりも敏感になっているのか、少し動くだけで甘い吐息を漏らす
そんなミクの反応を見ながら少しずつ腰を動かしていき、快楽を得ていく

「んっ…ふぁっ♡あきとぉ…っ♡」

ミクと身体を重ねるのは初めてなのに、こんなにも相性が良いものなのか、それとも、ミクだからなのか
どちらかは分からないが、今はそんなことどうでもよかった
ただ、目の前の彼女を求め続けたいという気持ちしかなかった
オレはミクの細い腰を掴むと激しく打ち付ける
パンッという音と共に肌同士がぶつかり合う音が響き渡り、それと同時にミクの口から甲高い悲鳴が上がる

「ひぃあぁっ!♡♡あきとっ♡そんな…っ♡いきなり激し…っあぁあ!♡」
「お前が可愛いのが悪いんだよっ!」

そう言ってさらに強く打ち付けると、ミクは背中を大きく仰け反らせながら甲高い声で鳴いた
その反応が可愛くてつい意地悪をしたくなってしまう
オレはギリギリまで引き抜くと一気に奥まで突き上げるという動作を繰り返した
その度にミクの口からは甘い吐息と淫らな声が漏れ出てくる

「やっ♡あっ♡あっ♡あきとぉ…っ♡きもちいいよぉ…っ♡♡」
「あぁ…オレもすげえ気持ちいいぜ…もっと気持ちよくなろうな?」

オレはミクの耳元で囁くと足をグイッと持ち上げてそのままのしかかるように体重をかけて押し潰す
経験は無いのに何故か身体が勝手に動く…
まるで、オレの本能がミクを食らい尽くしたいとでも言っているかのように
それに恐怖さえ感じる程に

「お゛っ♡あ、おく、らめ♡あたるとこ…っ、ぜんぶ、きもちいい、からぁ…っ♡あきとのおちんちんで…っ♡いっぱいきもちよくなって…っ♡あきとのことしか考えられなくなっちゃ…っ♡」
「いいじゃねえか。オレとのセックスしか考えられなくなればいい…っ、オレの事だけ考えてろよっ!他のことなんか考える余裕もなくなるくらいオレで満たしてやるからよ!」

そう言ってオレはさらに強く腰を打ち付ける

「あ、あ、あっ♡あきとのおちんちん…っ♡きもちい…っ♡」
「ミク…っ、オレの事好きか?」

そう聞くとミクは蕩けた顔でこくり、と首を縦に振った

「うん…好きぃ…っ♡あきと、だいすきだよ…っ♡」

その言葉にオレは笑みを浮かべるとラストスパートをかけるべく動きを早めた
パンッ!パァンッ!という肌同士がぶつかり合う音と結合部から溢れ出てくる愛液が混ざり合って淫らな音が部屋中に響き渡る
その音すらも今のオレたちにとっては興奮材料にしかならないようでお互いどんどん高みへと昇っていくのを感じた
そして、ついに限界を迎える直前オレはミクの耳元で囁いた

「愛してるぜ…っ、ミク…

その言葉を言い終えたと同時にオレはミクの中に欲望を解き放った
ドクンドクンと脈打ちながら熱いものが注ぎ込まれていく感覚に、ミクもまた限界を迎えたようで身体を大きく仰け反らせ声にならない叫びを上げている

「〜〜〜〜〜〜っ!!♡♡♡♡」

最後の一滴まで搾り取るかのように膣内が収縮を繰り返す

「っ…はぁ…っ、ミク…」
「あっ…あ…♡あきとのせーえきいっぱいでてるぅ…♡」

オレは全てを出し切るようにゆるゆると腰を動かし続ける
そして全部出し切るとゆっくり引き抜くと入りきらなかった分の精液がドロッと溢れ出てきた
その光景を見て思わずゴクリと生唾を飲み込む
正直ここまでするとは自分でも予想外だった
だが不思議と後悔はないそれどころか、ミクを自分のものにできたという征服感に満たされている自分がいた

「はぁ…っ♡あきとぉ…♡」

ミクはオレの首に手を回し抱き寄せるような体勢になる

「ん?どうした?」

オレは優しく頭を撫でながら聞き返す
すると、ミクは少し恥ずかしそうに口を開いた

「…さっきのは忘れて」
「さっきのってどれだよ?」

そう聞くとミクは顔を真っ赤にして俯いてしまった
どうやら相当恥ずかしかったらしい
そんな様子が可愛くてつい意地悪をしたくなってしまう
オレはわざと、とぼけて見せたが、それが気に食わなかったのか頬を膨らませながら睨んできた
そんな顔しても可愛いだけだってのにな…まあ、言ったらもっと怒るだろうから言わないけど

「だから…っ!その…、あんな乱れた姿…彰人に見られたのが恥ずかしいんだよっ!だから、忘れてって言ったでしょ!」
「無理。あんな可愛い姿忘れられるわけねえだろ」

そう言うとミクはさらに顔を赤くして俯いてしまった
そんな反応されたら余計にいじめたくなるって分かってやってんのかこいつは?まあ、無自覚だろうけどな…
オレはミクを抱きしめる力を強めると耳元で囁いた
今度は意識して低い声で囁くように

「忘れねえよ…ミクのあんな姿…オレだけのもんだし、他の奴に見せる気もねえよ」
「っ…!声を低くするなんて卑怯だね…!」
「なんとでも言え。好きな奴のあんな姿見て忘れろって言う方が無理だし」

そう言ってやるとミクは観念したのかそれ以上何も言わなかった
その代わりオレの胸に顔を埋めてスリスリと擦り付けてくるその姿はまるで猫みたいだなと思う

「ねえ、彰人…彰人は後悔してない?私とこういう関係になったこと…」
「してねえよ。むしろ嬉しいと思ってる」

オレは即答した
ミクとこうして愛し合えることが何よりも幸せで嬉しかったし、何よりミクがオレのことを好きだと言ってくれて本当に嬉しかったのだ
だから後悔なんてするはずがなかった

「そっか…良かった…」

ミクは安心したのか柔らかい笑顔を浮かべた
その笑顔を見る度に胸が締め付けられるような感覚に陥る
あぁ…オレ本当にこいつのこと好きなんだなって改めて思うと同時に絶対に離したくないという気持ちが強くなっていった
だからだろうか、自然と口から言葉が出ていた

「なあ、ミク」


オレは真剣な眼差しで見つめると彼女の名前を呼んだ
すると、彼女もまた真剣な表情になりオレの目を見つめ返してきた
その瞳には不安の色が見え隠れしていて、何を言われるのかと身構えているようだった
オレはそんな彼女を安心させるように優しく頬を撫でる
するとミクは気持ち良さそうに目を細めて身を委ねてきたのでそのまま続ける事にした
そして、ゆっくりと口を開くと告げる

「オレと付き合ってくれ」


その言葉を聞いた瞬間ミクは大きく目を見開いたまさか、告白されると思っていなかったのだろう
だがそれも当然の反応だ
何せオレは今までずっと隠してきたのだから
この想いを伝えるつもりなんてなかったし伝えるつもりもなかった…でも今は違う
ミクの事が本当に好きだから自分のものにしたいと本気で思っているからこそ伝えたのだ
だからこそミクからの返答を待つこの時間がとても長く感じた。心臓の鼓動が激しくなり緊張が走る中、ようやく彼女の口が開く
そして一言だけ言ったのだ

「彰人が後悔しないなら…喜んで」

それを聞いた瞬間、オレは思わずミクを抱きしめた
嬉しくて仕方がなかったのと、まさかOKしてくれるとは思わなかったからだ
だからつい力が入ってしまったようで「苦しいよ…」と苦笑いされてしまったので慌てて腕を離すと今度は優しく包み込むように抱きしめる事にした
そして、お互い見つめ合う形になると、どちらからともなく唇を重ね合わせた
触れるだけの軽いキスだったがそれでも十分すぎる程に幸せを感じていた
それからしばらく余韻に浸っていたが、ふとミクがオレの胸に顔を埋めて小さな声で呟いた

「ねぇ…彰人」
「どうした?」
「…ありがとう」

オレはその言葉だけで十分だった
彼女がオレを受け入れてくれたそれだけで満足だったからだ
だからそれ以上は何も聞かなかったし言うつもりもなかった
ただ、一つだけ言えることがあるとすればこれからもずっと一緒に居たいと思うこの気持ちだけは確かだった
だからこそこの先何があってもミクを離さない、離したくないと改めて強く決意したのだった
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