君を例えるなら酸素ボンベ
涙をぼろぼろ零しながら飛び起きた
息を整えようにもオレはなぜか上手く息が吐けず、前のめりに背中を屈めると咳き込んでしまう
「彰人?どうしたの…?」
いつの間にか隣で寝ていたミクが起きていて心配そうに声をかけてくる
「あぁ、いや悪い。なんでもねぇよ」
「でも…」
「大丈夫だ、本当に何ともねぇから」
本当は身体中汗びっしょりだったし心臓だってバクバク言ってるけどな…
まぁいいさ、夢なんて忘れちまえば良いんだ
「ねぇ、彰人…辛いなら辛いって言って欲しい。言わないとわからないことだってあるよね?」
「だから何でもないって言ってんだろ…お前には関係ない…」
「あるよ」
「っ…なんでだよ…」
ミクはそっとオレを抱きしめた
「彰人と一緒に住んでるのに関係ないなんて言わないで。私は彰人の支えになりたい、力になりたいんだよ。だって…私は彰人の恋人じゃないの?違うの?」
「違わねぇよ…だけどこれはオレの問題なんだ。頼むから放っといてくれ」
「嫌だ!」
「っ!どうしてそこまでして関わろうとするんだよ!?」
「そんなの決まってるじゃん…好きな人が苦しんでたら助けたいと思うのが当たり前でしょう?」
「っ…!!」
「彰人…お願いだから、もう1人で抱え込まないで。私にも背負わせてよ…」
あぁ…やっぱりコイツには敵わない
「……わかった。話すよ」
それからオレは今まで見た夢の内容をミクに話した
「ミクがオレの前から消える夢で…すげぇ怖かった。…ミクの歌は凄い。オレだけじゃなく大勢の人を魅了する。グループでもオレ一人でもミクのようになりてぇと思ってた。だけどどんどんミクに離されてしまうような気がして焦ってたんだと思う。それが夢になって現れたのかもしれねぇな…」
「そっか…そんなこと思ってたんだ…。ごめんね、気づいてあげられなくて…」
ミクは優しく微笑むとオレの頭を撫でた
「ありがとう、話してくれて。私はどこにも行かないよ。ずっと彰人の側にいる。約束する」
「ミク…」
「それに私だって彰人が離れて行くんじゃないかって不安になる時があるよ?いつも一緒にいたくて仕方がないんだ。それでも我慢出来るのは彰人が頑張ってる姿を知ってるから。だから私は何があっても絶対に離れないし見捨てたりしない。もし私が離れたくなったらその時は彰人に言うよ」
「んなこと絶対させねぇよ」
「ふふっ、そうだよね。彰人は私の事が大好きみたいだし」
「うぐっ…うるせーよ」
「ねぇ、彰人。」
「なんだよ」
「おいで」
ミクは両手を広げている
「…おう」
オレはその腕の中に飛び込んだ
「よしよし、彰人も甘えん坊さんだね〜」
「子供扱いすんじゃねぇよ」
「いいじゃん別に。それともこういう事されるの嫌い?」
「…好き」
「素直でよろしい」
そう言いながらミクはオレを抱き締めたままベッドに転がった
「彰人、私は彰人の前から消えないよ。絶対に」
「…なら証明してみろよ」
「証明?どうやって?」
「…キスマーク付けても良いよな?オレがお前のものだって証だ」
オレもミクもお互いに詮索されるような事は避けたかったから今までキスマークは付けていなかった
「嫌って言っても付けるんでしょ?」
「あぁ、付ける」
オレはミクの首元に吸い付いた
「んっ…彰人…」
「…付いたぞ。これでオレから一生離れられねぇな」
「ふふっ、そうだね…。ねぇ、私も付けて良い?」
「あぁ、構わねぇ」
ミクはオレと同じようにオレの首元に吸い付いてきた
「付いたのか?」
「うん、付いたよ」
ミクはオレの首元にあるキスマークを指でなぞりながら微笑んでいる
「…なぁ」
「ん?なに?」
「色々とオレがしてもらってるけど、お前は何かして欲しい事とかないのか?」
「して欲しいこと?」
「…あぁ」
ミクにはいつも世話になってばかりだし、たまには何かしてあげたい
「ん〜…それじゃあ1つだけ」
「なんだ?」
「今日だけは素直になって欲しいな。彰人の本音が聞きたい」
「っ…!」
「あ、無理ならいいんだよ?彰人が素直になってくれれば私は満足だし」
「………わかった」
オレはミクを抱き締めて耳元で囁いた
「オレ、本当はめちゃくちゃミクに甘えたい。ずっとこうしてたいしもっとくっついていたい…でもミクにしてもらってばっかりでミクの負担になっちまうんじゃねぇかって不安でさ…。情けないよな…オレ」
「そんなことないよ。それに私は彰人に甘えてもらえて嬉しい。だからもっと頼って欲しいんだけどな」
「本当に良いのか?毎日わがまま言っちまうかもしれねぇぞ?」
「良いよ。それと、あと彰人は抱え込むのをやめて自分に正直になること!わかった?」
「…わかった…」
「ふふっ、偉いね。よしよし」
「子供扱いすんなって…」
「ごめんごめん。じゃあ、そろそろ寝よっか?彰人は寝れそう?まだ怖い?」
「いや、もう大丈夫だ。ありがとな」
「なら良かった。彰人、はい」
ミクは両手を広げてオレを待っている
「ん?なんだよその手は…」
「抱き締めてくれてもいいんだよ?」
「いや、それは…」
「遠慮しないで」
「…じゃあ…遠慮なく…」
オレはミクを抱き締める
ミクの体は暖かくて柔らかい…
そして、いい匂いがする…
「ふふっ、彰人の心臓の音凄いね」
「…うるせぇな。お前だって同じだろ?」
「うん、そうだね」
ミクはオレの胸に耳を当てて微笑んだ
「彰人の心臓の音落ち着く…」
「そうかよ」
オレはミクの頭を撫でた
「ねぇ、彰人」
「ん?」
「好きだよ」
ミクはオレの胸に顔を埋めたまま言った
「オレもだ」
「ふふっ、知ってる」
「…なぁ」
「ん?」
「キスしていいか?」
「うん、いいよ」
オレはミクに口付けをした
触れるだけの軽いキスだったがそれでもミクは嬉しそうにしている
「ふふっ、満足した?彰人」
「まぁな」
「じゃあそろそろ寝よっか。おやすみ、彰人」
「あぁ、おやすみミク」
オレはミクを抱き締めたまま眠りについた…
息を整えようにもオレはなぜか上手く息が吐けず、前のめりに背中を屈めると咳き込んでしまう
「彰人?どうしたの…?」
いつの間にか隣で寝ていたミクが起きていて心配そうに声をかけてくる
「あぁ、いや悪い。なんでもねぇよ」
「でも…」
「大丈夫だ、本当に何ともねぇから」
本当は身体中汗びっしょりだったし心臓だってバクバク言ってるけどな…
まぁいいさ、夢なんて忘れちまえば良いんだ
「ねぇ、彰人…辛いなら辛いって言って欲しい。言わないとわからないことだってあるよね?」
「だから何でもないって言ってんだろ…お前には関係ない…」
「あるよ」
「っ…なんでだよ…」
ミクはそっとオレを抱きしめた
「彰人と一緒に住んでるのに関係ないなんて言わないで。私は彰人の支えになりたい、力になりたいんだよ。だって…私は彰人の恋人じゃないの?違うの?」
「違わねぇよ…だけどこれはオレの問題なんだ。頼むから放っといてくれ」
「嫌だ!」
「っ!どうしてそこまでして関わろうとするんだよ!?」
「そんなの決まってるじゃん…好きな人が苦しんでたら助けたいと思うのが当たり前でしょう?」
「っ…!!」
「彰人…お願いだから、もう1人で抱え込まないで。私にも背負わせてよ…」
あぁ…やっぱりコイツには敵わない
「……わかった。話すよ」
それからオレは今まで見た夢の内容をミクに話した
「ミクがオレの前から消える夢で…すげぇ怖かった。…ミクの歌は凄い。オレだけじゃなく大勢の人を魅了する。グループでもオレ一人でもミクのようになりてぇと思ってた。だけどどんどんミクに離されてしまうような気がして焦ってたんだと思う。それが夢になって現れたのかもしれねぇな…」
「そっか…そんなこと思ってたんだ…。ごめんね、気づいてあげられなくて…」
ミクは優しく微笑むとオレの頭を撫でた
「ありがとう、話してくれて。私はどこにも行かないよ。ずっと彰人の側にいる。約束する」
「ミク…」
「それに私だって彰人が離れて行くんじゃないかって不安になる時があるよ?いつも一緒にいたくて仕方がないんだ。それでも我慢出来るのは彰人が頑張ってる姿を知ってるから。だから私は何があっても絶対に離れないし見捨てたりしない。もし私が離れたくなったらその時は彰人に言うよ」
「んなこと絶対させねぇよ」
「ふふっ、そうだよね。彰人は私の事が大好きみたいだし」
「うぐっ…うるせーよ」
「ねぇ、彰人。」
「なんだよ」
「おいで」
ミクは両手を広げている
「…おう」
オレはその腕の中に飛び込んだ
「よしよし、彰人も甘えん坊さんだね〜」
「子供扱いすんじゃねぇよ」
「いいじゃん別に。それともこういう事されるの嫌い?」
「…好き」
「素直でよろしい」
そう言いながらミクはオレを抱き締めたままベッドに転がった
「彰人、私は彰人の前から消えないよ。絶対に」
「…なら証明してみろよ」
「証明?どうやって?」
「…キスマーク付けても良いよな?オレがお前のものだって証だ」
オレもミクもお互いに詮索されるような事は避けたかったから今までキスマークは付けていなかった
「嫌って言っても付けるんでしょ?」
「あぁ、付ける」
オレはミクの首元に吸い付いた
「んっ…彰人…」
「…付いたぞ。これでオレから一生離れられねぇな」
「ふふっ、そうだね…。ねぇ、私も付けて良い?」
「あぁ、構わねぇ」
ミクはオレと同じようにオレの首元に吸い付いてきた
「付いたのか?」
「うん、付いたよ」
ミクはオレの首元にあるキスマークを指でなぞりながら微笑んでいる
「…なぁ」
「ん?なに?」
「色々とオレがしてもらってるけど、お前は何かして欲しい事とかないのか?」
「して欲しいこと?」
「…あぁ」
ミクにはいつも世話になってばかりだし、たまには何かしてあげたい
「ん〜…それじゃあ1つだけ」
「なんだ?」
「今日だけは素直になって欲しいな。彰人の本音が聞きたい」
「っ…!」
「あ、無理ならいいんだよ?彰人が素直になってくれれば私は満足だし」
「………わかった」
オレはミクを抱き締めて耳元で囁いた
「オレ、本当はめちゃくちゃミクに甘えたい。ずっとこうしてたいしもっとくっついていたい…でもミクにしてもらってばっかりでミクの負担になっちまうんじゃねぇかって不安でさ…。情けないよな…オレ」
「そんなことないよ。それに私は彰人に甘えてもらえて嬉しい。だからもっと頼って欲しいんだけどな」
「本当に良いのか?毎日わがまま言っちまうかもしれねぇぞ?」
「良いよ。それと、あと彰人は抱え込むのをやめて自分に正直になること!わかった?」
「…わかった…」
「ふふっ、偉いね。よしよし」
「子供扱いすんなって…」
「ごめんごめん。じゃあ、そろそろ寝よっか?彰人は寝れそう?まだ怖い?」
「いや、もう大丈夫だ。ありがとな」
「なら良かった。彰人、はい」
ミクは両手を広げてオレを待っている
「ん?なんだよその手は…」
「抱き締めてくれてもいいんだよ?」
「いや、それは…」
「遠慮しないで」
「…じゃあ…遠慮なく…」
オレはミクを抱き締める
ミクの体は暖かくて柔らかい…
そして、いい匂いがする…
「ふふっ、彰人の心臓の音凄いね」
「…うるせぇな。お前だって同じだろ?」
「うん、そうだね」
ミクはオレの胸に耳を当てて微笑んだ
「彰人の心臓の音落ち着く…」
「そうかよ」
オレはミクの頭を撫でた
「ねぇ、彰人」
「ん?」
「好きだよ」
ミクはオレの胸に顔を埋めたまま言った
「オレもだ」
「ふふっ、知ってる」
「…なぁ」
「ん?」
「キスしていいか?」
「うん、いいよ」
オレはミクに口付けをした
触れるだけの軽いキスだったがそれでもミクは嬉しそうにしている
「ふふっ、満足した?彰人」
「まぁな」
「じゃあそろそろ寝よっか。おやすみ、彰人」
「あぁ、おやすみミク」
オレはミクを抱き締めたまま眠りについた…
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