800字100日チャレンジ!?

全ての音が雪に消えていくように。
俺たちの存在も雪が消してくれるのではないか。
「寒いな」
「ああ」
雪の中に倒れる男がふたり。寒いと言いつつ、起き上がる素振りも温める素振りもせずに、ふたりで手を繋ぐだけ。
彼らの上に、雪が降り積る。
白く白く一面にしていく。
2人の存在を消していく。
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