800字100日チャレンジ!?

✳︎呪われた高近(ある意味転生パロ
「俺、今度は高杉に出会いたくないなァ」
と着流しを軽く肩にかけて、夜空を見上げた近藤が言った。
窓枠に腰掛け高杉は、彼を見下ろし煙管を吹かす。
高杉の方に向く近藤。どこか縋るように悲しそうに彼を見る。
「そうだな。出会わないほうがいいかもな」
いつになったら俺たちは祝福されるのか。


✳︎心中高近
「高杉、指切りしよう」
「は?」
「来世で出会ったら、また恋人になろうって」
「ふっ、いいぜ……」
小指と小指を絡める近藤と高杉。きっと俺たちは赤い糸で繋がっているよね。

ゆびきりげんまん、嘘ついたらはりせんぼんのーます。ゆびきった。

畳の上は真っ赤に血が広がっていた。


✳︎お互い騙し愛しあってる高近
暗い黒い布に白のペンキを点々と零したかのような夜空。
どこか作りモノっぽくて、嫌になる。
夜空が嫌いなわけじゃなかったのに。
ここから広がる夜空はいつも偽物に見えるのは、何故だろうか。
なんて、分かりきってる癖にね。
「寒くねェのか」
「……全然」
きっと俺たちが"ニセモノ"だから。


✳︎少々背後注意の高近
「ん……っ!」
つぅーっとわざとらしく胸から臍まで高杉がなぞる。思わず声が出てしまい、近藤は両手で口を覆った。
「ふっ、懸命な判断だな」
「うるせェ……早くしろよ」
「それだと面白くないだろ」
たっぷりと楽しまないとな。
舌で唇をなぞる高杉にぞくっとし、近藤は奥歯を噛み締めた。


✳︎酒は飲んでものまれるな!(高近)
「なァ、何も覚えてないんだけど」
「……」
「もしかしてのもしかしてさ、俺ら」
「やめろ、喋るな」
「いやいやだってさ!!いっ!!」
「おい」
「ううっ、なんかお尻が変な気がするのは気のせいだよな?高杉」
「近藤、ここであったことは忘れろ、良いな」
「わかったけどひでェセリフ」


✳︎鴨近
「先生は前世って信じますか?」
「前世……そんなものあるとは思えませんね」
お猪口の中の日本酒が波紋を描く。伊東は、それを消すかのようにぐいっと中のものを飲み干した。
「ハハハッ、やっぱ先生は現実主義ですよね」
近藤は夜空を見上げて笑った。その横顔に胸が騒ぎ、奥歯をそっと噛み締める。
あー、嫌だ。頼むから、揺るがさないでくれ。


✳︎さよなら、ストロベリーの続き(銀近)
「あ、万事屋」
と近藤は前方からきた男(ちゃらんぽらん)に驚いたように名を呼んだ。
「げっ、ゴリラ」
と銀時は前方からきた男(ゴリラ)に迷惑そうに名を呼んだ。
「なんだよ、その言い方」
と口を尖らせる近藤。
そりゃ気まずいだろ。お前はそう思わないのかよ。
お前がフったくせに。
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