1〜25日目!
「あー、今年終わるね」
「そうだな」
「本当に行くの?」
「ああ」
「俺を捨てて、行くの?」
「ああ」
「なんで……なんで……」
「行ってくる」
「なんで今年も仕事入れてんのーー!!」
玄関先で近藤は叫ぶ。高杉は片方の耳を塞ぎ、呆れたような顔をする。そして、何事もないように靴を履き始めた。
それにも近藤は不満なご様子で、顔をぐっと締めて文句を続けた。
「昨年もその前もずっと年末年始仕事じゃん!一回でいいから一緒に年越ししたいー」
「年末年始はバカどもがバカのようにはしゃぐから、人手はいくらあっても足りねェんだよ。恨むならバカを恨め」
「そうだけどさ〜!」
むすっとする近藤に、高杉は手でこちらに来いと招く仕草をする。少し不機嫌なまま近藤は近寄り、高杉をじと目で見る。
「これから先一緒にいるんだったら、年越しても変わりゃあしねェよ」
「うっ、そうだけど」
「待ってくれるんだろ」
「ま、まつけどさ。てかそこは、こうサスケまた今度な?じゃないの?」
「なんでそうなる」
近藤は少し頬を染めて、誤魔化すように悪態をついた。それに高杉は今日何度目かの呆れたような表情になる。しかし、頬は緩んで上がっていた。
「帰ったら初詣行くか?」
「いいよ、帰ったらゆっくりしよ。神様だって待ってくれるだろ」
「どうだか」
そう言って笑うふたり。
「いってらっしゃい。来年で待ってるから」
「いってきます。来年で待ってろ」
来年も再来年もずっと待ってるから、必ず帰ってきて
一緒にいよう。
おわり
「そうだな」
「本当に行くの?」
「ああ」
「俺を捨てて、行くの?」
「ああ」
「なんで……なんで……」
「行ってくる」
「なんで今年も仕事入れてんのーー!!」
玄関先で近藤は叫ぶ。高杉は片方の耳を塞ぎ、呆れたような顔をする。そして、何事もないように靴を履き始めた。
それにも近藤は不満なご様子で、顔をぐっと締めて文句を続けた。
「昨年もその前もずっと年末年始仕事じゃん!一回でいいから一緒に年越ししたいー」
「年末年始はバカどもがバカのようにはしゃぐから、人手はいくらあっても足りねェんだよ。恨むならバカを恨め」
「そうだけどさ〜!」
むすっとする近藤に、高杉は手でこちらに来いと招く仕草をする。少し不機嫌なまま近藤は近寄り、高杉をじと目で見る。
「これから先一緒にいるんだったら、年越しても変わりゃあしねェよ」
「うっ、そうだけど」
「待ってくれるんだろ」
「ま、まつけどさ。てかそこは、こうサスケまた今度な?じゃないの?」
「なんでそうなる」
近藤は少し頬を染めて、誤魔化すように悪態をついた。それに高杉は今日何度目かの呆れたような表情になる。しかし、頬は緩んで上がっていた。
「帰ったら初詣行くか?」
「いいよ、帰ったらゆっくりしよ。神様だって待ってくれるだろ」
「どうだか」
そう言って笑うふたり。
「いってらっしゃい。来年で待ってるから」
「いってきます。来年で待ってろ」
来年も再来年もずっと待ってるから、必ず帰ってきて
一緒にいよう。
おわり