1〜25日目!
✳︎8:00
エントランスを出ると、突き刺さるような風が全身を包む。
あまりの寒さに高杉がその場で固まっていると、ポケットから温かさを感じた。
「これあげとくな」
「は?」
「俺だと思って温めて♡」
正体はカイロ。いつの間にか近藤はいない。
適当なこと言いやがって。
頬が熱く、思わず舌打ちした。
✳︎9:00
「サイダー飲みたい」
「冬だぞ」
「寒いときこそ、夏を感じるものを飲めば、夏に戻れるみたいな?」
「どんな理論だ」
なんてあまりの寒さに、布団の中で中身のない会話をする。
ああ、そろそろ起きなければ。でもこのまま高杉とゆっくりしてたい……。
「今日は出前にしよう」
「サイダーを?」
✳︎10:00
出会いは唐突。高杉と目が合った瞬間、前世のことを思い出した。ひゅっと息が出来なくなって、その場で固まる。けど、高杉は初めましてかのように、俺の心配をするかのように声をかけてきた。
「高杉は思い出さないで」
「なんか言ったか?」
「何も言ってねェよ」
終わらない魔法にかかってて。
エントランスを出ると、突き刺さるような風が全身を包む。
あまりの寒さに高杉がその場で固まっていると、ポケットから温かさを感じた。
「これあげとくな」
「は?」
「俺だと思って温めて♡」
正体はカイロ。いつの間にか近藤はいない。
適当なこと言いやがって。
頬が熱く、思わず舌打ちした。
✳︎9:00
「サイダー飲みたい」
「冬だぞ」
「寒いときこそ、夏を感じるものを飲めば、夏に戻れるみたいな?」
「どんな理論だ」
なんてあまりの寒さに、布団の中で中身のない会話をする。
ああ、そろそろ起きなければ。でもこのまま高杉とゆっくりしてたい……。
「今日は出前にしよう」
「サイダーを?」
✳︎10:00
出会いは唐突。高杉と目が合った瞬間、前世のことを思い出した。ひゅっと息が出来なくなって、その場で固まる。けど、高杉は初めましてかのように、俺の心配をするかのように声をかけてきた。
「高杉は思い出さないで」
「なんか言ったか?」
「何も言ってねェよ」
終わらない魔法にかかってて。