1〜25日目!

✳︎7:00
部屋の中にいても凍えそうに寒く暗い。少しでも朝を取り入れたくて、カーテンを開けた。
サッと開けると、窓についた霜が、太陽の反射を受けてキラキラ。
それが綺麗でどこまでもそのまま光り輝いて欲しいだなんて。
「今日もいい天気だな、高杉」
「寒い、暖房入れろ」
「もうー情緒なーい!」

✳︎寒い冬のある日
寒い。手がかじかむ。
はぁーっと指先に息をかけ、暖を取る。それは一瞬しか暖まらない。
早く来ないかなと、手を無造作に動かす。すると
「遅くなった」
「おせぇ……」
合わせた手の上に高杉が手を重ねる。それだけで暖かくなった気がするなんて。
俺も単純だよな。頬が緩むのが止められないなんて。

✳︎もうおそい
「高杉、パソコン借りるぞ」
と、近藤がリビングのノートPCの電源をつけ、ネットで検索しようとする。そこには
検索履歴 くりすますぷれぜんと 指輪
と、あった。え、と近藤が思う間もなく、横から伸びた手にPCを急に閉められる。
「見たか」
「ミテナイデス」
口元を手で覆ってももう遅いかな?

✳︎年の瀬片付け
「ようやく漫画片付けた……」
「買いすぎだろ、電子書籍にしろ」
「うっ、分かるんだけど、やっぱ漫画は紙で読みたいというかなんというか。てか、それは高杉もだろ。小説こそ、電子書籍でいいじゃん」
「電子書籍だと酔う」
「なんだそれ!」
増えた物片付けながら貴方いる、幸せと思う年の瀬午後。

------
最後短歌風です。字足りず字余りですけど。
10/36ページ
スキ