ザァーーー…



三日前から降り続く土砂降りの雨。空は鉄のように暗く、重く沈んで居た。
そんな空の下で野良猫のように歌舞伎町の路地裏へ忍こむ男が二人…
一人は万事を破壊をする者。
もう一人は万事を守る者。
しかしこの二人はお互いを認め、そして支え合って居た。だが、それは過去の話…














ザンッ…


ポタポタッ…


鮮やかな赤が二人の身体の全身から滴り落ちる。お互い世界が逆さまになっているのかと思うくらい視界が揺れていた。
しかし再び重なる相手の姿を搔き消すように破壊を求める者はもう再び大切な人を失う悲しみを味わいたく無い為に、万事を守る者は自分の恩師との約束を果たす為に刀を振るう。
いつかから違う道を歩むお互いを取り戻す為に。





ーENDー