「そうだ！七海、お前道端で倒れてたアルヨ。どうしたアルか？」



「私も分からないんだ。何でここに居るのかも、此処が何処なのか…」



「そっか…あっ！でも、此処が何処なのかは私が教えてあげるアル！
此処はナ、人情溢れる街、江戸の歌舞伎町ヨ！ここは私みたいな天人と七海みたいな人間が一緒に住んでるネ！ほら、見るアル！空に飛んでるアレは宇宙船ネ！凄いデショ！それでね、私はこの近くにある何でも屋、『万事屋銀ちゃん』で働いてるヨ！」



「私みたいな人間？」



「うん！銀ちゃんもそうアル！あ、銀ちゃんって言うのは万事屋銀ちゃんのダメ社長アル！」



「ダメ社長…」



「そうアル！あいつ、ろくに給料なんか渡してくれないアル！だからダメ社長ヨ！」



「神楽ちゃん、タダ働きさせられているの！」



「お、うん。」



「可愛そうにっ！」



「でしょ！…そうだ七海！後で銀ちゃんに説得して欲しいアル！」



「もちろん！神楽ちゃん、後もう少しで我慢して！」



「おう！任したアルヨ！そうだっ！七海はもう私の友達アル！」



「え？本当に！」



「そうヨ！これから一緒に酢昆布食べるアル！」




「うん！よろしくね！」




私は異世界で初めての友達が出来ました。