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始まりの書
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ピーッ…ピーッ…ピーッ…ピーッ…
規則的な機械音で目が覚めた。
此処は?あぁ、私倒れたんだっけ。
だとしたら…病院かな?
ガタッ!
「七海っ!良かった…あんたスッゴい熱出して学校で倒れちゃったんだよ!っていうか大丈夫?」
あぁ、うるさいこの高い声は加瀬だ。
初めてこいつが涙目になっているのを見て、目を閉じて笑った。
「私の事分かる?!加瀬!加瀬祐華!」
わかったら返事してよ!と、大きな声で呼びかける。
ったく、頭に響くってのに…
「うるさい…分かってるわ。」
祐華の声が途端に聞こえ無くなった。
「…。七海ーーー!!!!」
ウォン、ウォンと次は泣き始めた。騒がしい奴め。と思いながら、私はこんな友達思いなアホに出会う事が出来てありがとうと心から神様に感謝した。
「ハハハッ…」
「っ!何で笑った!」
「ん?いや、祐華の泣いている所。初めて見たから」
「だ、だからって笑うなぁっ!」
祐華の顔をチラッと覗いたら怒っているのと恥ずかしいのとで真っ赤に染まっていた。
「そうだ、七海。これお土産!なんと、リンゴだけでなく…ジャジャーーーンッ!これ田舎のおばあちゃんの家から届いた柿だよ!超甘いから食べてみて!」
「ありがと!!こんなにたくさん…なんかもうし訳な…」
ガンッ…頭に鈍い痛みが走る。
そういえば熱、下がってなかったんだっけ…
「七海…七海?!七海ーー!」
意識が遠ざかる中、祐華の声が聞こえた。
そして、世界は真っ黒に染まった。