Amatorio sfondo
【ハリーとディアネイラ】
犬を飼おうよ、と提案したら。
「いらない。」
即否定された。
「え、なんで?犬好きでしょ?」
「うん好き。でもいらない」
「好きならいいじゃない」
「いらないモンはいらなーい」
「世話が面倒くさいとか?」
「んー、それも無いとは言わないけどさ、あたしもそこまでものぐさじゃないよ」
「なら飼おうよ、面倒だったら僕が世話するし」
「だからいらないってば」
動物は好きな筈なのに、『犬はいらない』の一点張り。
その代わり、『猫ならいいよ』と返ってきた。
その違いが僕にはわからない。
「だって、犬は1匹居れば充分だもん」
…うちは今、君と僕の二人暮らしですが?
「わかってないなぁ。犬って言うかわんこ?がそこに居るんだけどなぁ。…とにかく、ペット飼うなら猫にしよう。よし決定」
「や、ちょ、待ってよ」
「なに、猫嫌い?」
「嫌いじゃないけど。好かれないんだよ、猫に」
「は?」
「好かれないって言うか、寧ろ十中八九嫌われちゃう感じ?」
「………あー、察した」
「何を」
「属性故に敵対されるオーラ」
「…はい?」
近所に犬飼ってる家あったっけ、いやないよな、とか、属性とかオーラってなんだよ、とか、疑問符ばかりなので首を傾げたら、笑われた。
だから何が可笑しいのかと…。
「取り敢えず猫は御免被りたいかな」
「えー、可愛いのに」
「可愛いのは犬も同じだと思うよ」
「そんな事言ったら鳥だって魚だってみんなみんな可愛いよ。…あーでも、そいつらはペットにしたらうっかり食べちゃいそうだから却下ね」
「ちょ、焼く気!?」
「だって美味しいじゃん」
「いやいやいや、食べるのと飼うのは違うと思うよ!?」
「何よ、養殖だって飼ってるようなもんでしょ?」
「それはペットとは言わないでしょ!?」
…まったく、彼女の考える事はわからない。
兎にも角にも、犬が嫌なら栗鼠とかにしておこう、と心に決めた。
これ以上論議したら『じゃあ虫で!』とか言い出しかねない気がしたのは、考えすぎだと思いたい。
「あ、そうだ。今度のあんたの誕生日、くb…じゃない、チョーカー買ってあげる。有り難く頂戴するよーに」
「く…何?」
「そこ拾わなくていいから」
犬を飼おうよ、と提案したら。
「いらない。」
即否定された。
「え、なんで?犬好きでしょ?」
「うん好き。でもいらない」
「好きならいいじゃない」
「いらないモンはいらなーい」
「世話が面倒くさいとか?」
「んー、それも無いとは言わないけどさ、あたしもそこまでものぐさじゃないよ」
「なら飼おうよ、面倒だったら僕が世話するし」
「だからいらないってば」
動物は好きな筈なのに、『犬はいらない』の一点張り。
その代わり、『猫ならいいよ』と返ってきた。
その違いが僕にはわからない。
「だって、犬は1匹居れば充分だもん」
…うちは今、君と僕の二人暮らしですが?
「わかってないなぁ。犬って言うかわんこ?がそこに居るんだけどなぁ。…とにかく、ペット飼うなら猫にしよう。よし決定」
「や、ちょ、待ってよ」
「なに、猫嫌い?」
「嫌いじゃないけど。好かれないんだよ、猫に」
「は?」
「好かれないって言うか、寧ろ十中八九嫌われちゃう感じ?」
「………あー、察した」
「何を」
「属性故に敵対されるオーラ」
「…はい?」
近所に犬飼ってる家あったっけ、いやないよな、とか、属性とかオーラってなんだよ、とか、疑問符ばかりなので首を傾げたら、笑われた。
だから何が可笑しいのかと…。
「取り敢えず猫は御免被りたいかな」
「えー、可愛いのに」
「可愛いのは犬も同じだと思うよ」
「そんな事言ったら鳥だって魚だってみんなみんな可愛いよ。…あーでも、そいつらはペットにしたらうっかり食べちゃいそうだから却下ね」
「ちょ、焼く気!?」
「だって美味しいじゃん」
「いやいやいや、食べるのと飼うのは違うと思うよ!?」
「何よ、養殖だって飼ってるようなもんでしょ?」
「それはペットとは言わないでしょ!?」
…まったく、彼女の考える事はわからない。
兎にも角にも、犬が嫌なら栗鼠とかにしておこう、と心に決めた。
これ以上論議したら『じゃあ虫で!』とか言い出しかねない気がしたのは、考えすぎだと思いたい。
「あ、そうだ。今度のあんたの誕生日、くb…じゃない、チョーカー買ってあげる。有り難く頂戴するよーに」
「く…何?」
「そこ拾わなくていいから」