前半殆ど名前出てきません。スミマセン
恋をするまで
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(一方的に取り付けた)約束の日、おそ松はいつもの赤いパーカーに身を包み、待ち合わせの30分前から赤塚公園で待機していた。この男の約束は破るためにあるようなもので、遅刻などは常であった。つまり、今のように時間前に待機しているということは奇跡に近い。
(ついに、俺も童貞卒業かぁー!しかもあんな可愛い子と付き合えるなんて、俺ってばもってるよなー、カリスマだよなぁ)
気の早すぎる妄想で期待に胸を膨らませ、下まで膨らみそうだったのでパーカーを伸ばして誤魔化した。
(やっぱ一発抜いてきた方が良かったかな?……今夜を長くする為にもっ!)
下衆な笑顔を浮かべるおそ松を遠くから松兄弟たちが覗いていた。
「……トッティ、マジなの?おそ松兄さんがおっさんとセクロスするって。」
「マジだよ。十四松兄さん。昨日言ってたもん。」
「へぇー。女好きはタダのカモフラージュだったのか。気がつかなかった。」
ひくわぁと一松が一言、おそ松兄さんやっるー!と十四松が興奮しトド松に押さえ付けられていた。
複雑な表情なのはカラ松だ。元はと言えばこれは彼が引き寄せた出会いだったはずだ。
「何故今おそ松が待ち合わせをしているんだ。時空に歪みが生じているぞ。いや……運命の女神が俺に嫉妬したのかな?フゥ、モテる男は辛いぜー」
「黙れっ!クソ松がっ!」
胸グラを掴む一松と、涙目になるカラ松を、まぁまぁと引き離しチョロ松が聞く。
「実際の所、どうなのカラ松。本当におっさんだったの?あのおそ松兄さんが、僕たちより早く起きて支度してるなんて、槍が降る前触れだからね?」
「えー、ボクは高級化粧水とか降ってきて欲しいな!」
女子力の高いトド松。
「僕、野球が良いー!」
野球一筋十四松。
「ここはネコでしょ。」
ネコが友達一松。
「フン、愛。だな。」
狩人系カラ松。
ーーシュバッ!
一松はカラ松のサングラスを奪い取り投げた。
「Oh……」
カラ松は星になるサングラスを見つめた。
「うるっさいよお前ら!そんなんだったら、僕もにゃーちゃんに降ってきて欲しいよ!絶対受け止めるからねにゃーちゃーん!」
地下ドル大好き統率力微弱チョロ松。
思い思いに願望を叫び騒ぐ兄弟とグラサンを取りに行くカラ松。話の整理もできず、当然監視対象にも気付かれている。
(……尾行は予想してたけど、あいつら隠れる気あんのかな?さすが童貞、バカだなー。……金一択だろ。やっぱり先に卒業する俺が引っ張ってやんなきゃな!)
もう頭の中はヤる事しか考えてない。
(さあ、どうコトに持っていこうかなー。ここでヤるにはアイツらに邪魔されるだろうし、まぁデート中に適当に巻いてホテル行こー。)
なんて、雑な思考をしていると公園の時計が約束の15分前になっていた。そろそろだ!緊張と期待で色々固くなる。
「松野さん……ですか?」
昨日の夜、約束したばかりの彼女を目にしても、何もリアクションを取らないおそ松だったが、決して忘れていたわけではなかった。
間違えてしまったのかと不安げに手を振る彼女は、カラ松と一緒に見たグレーのコート姿ではなかった。ロングワンピースにカーディガン、ブーツを合わせ、それはそれはとても女の子らしかった、というか。
(えーーー!超絶可愛い子きたんですけどー‼︎)
おそ松はグレーのコート姿とデートすると思い込んでいた。しかし、陽の光を浴びて防衛服を脱いだ彼女は、想像を超えて可愛いかった。ありしかないありである。
(てゆーか、おっぱいデカくない⁉︎)
コート姿の時はストンとしたシルエットだったのに。……確かにこの出るとこ出して夜道を歩いていたら危なかっただろう。
(俺が会ったら、出しちゃダメなもんが出ちゃうもん!)
「……マジ無理。」
(理性が効かなーい!効くわけなーい‼︎元々そんなになーい‼︎)
おそ松は突然訪れた幸せに震えていたが、無理という明らかな言葉に本人は、ショックで固まっていた。
「……無理。です、か。」
彼女から乾いた笑いが出た。男の人の隣を歩くから相手が笑われないようにと頑張ったオシャレも、不快にさせるだけだったようだ。
声もいつものように低く落ち着かせて対応したいのに、痛く締まる胸に邪魔されて保てていない。
「え?どどどうしたの?まだ俺何もしてないよ?泣かないでよ。」
「あ、いや泣いてはっー」
ない。と答える前に昨夜のような耳元に柔らかい衝撃と口元に布を当てられた。思わず彼女は目を閉じたー。
布越しに柔らかい感触がした。突然の事に何事かと目をパチクリする。
「ごめんねぇ。チューしちゃったから、泣いて良いよ。マスク越しだからセーフ?」
両頬を手に包み込まれたままで囁かれた。手が頬から離れると、青空の下顔を真っ赤にしたおそ松はニヒヒと笑っていた。
「え……今の?」
頭の回転が追いつかないようでボンヤリとした返答をする。
「……いや!ウソ!今のウソだから!忘れて何でもない!」
やばい、嫌われたらまずい。と何もなかった事にしてやり過ごそうとした弱腰のおそ松。言い訳はまだ思いついたけど、背後に漂う殺気に気づくと赤い顔が青ざめた。
「あー、もう一つゴメンだけど、一緒に走ってくんない?」
手首を掴み、説明も無しにいきなり走り出す松野家の長男は祈っていた。
「ホラ行くよ!」
ー願わくば、できるだけ遠くへ君と二人で。
(ついに、俺も童貞卒業かぁー!しかもあんな可愛い子と付き合えるなんて、俺ってばもってるよなー、カリスマだよなぁ)
気の早すぎる妄想で期待に胸を膨らませ、下まで膨らみそうだったのでパーカーを伸ばして誤魔化した。
(やっぱ一発抜いてきた方が良かったかな?……今夜を長くする為にもっ!)
下衆な笑顔を浮かべるおそ松を遠くから松兄弟たちが覗いていた。
「……トッティ、マジなの?おそ松兄さんがおっさんとセクロスするって。」
「マジだよ。十四松兄さん。昨日言ってたもん。」
「へぇー。女好きはタダのカモフラージュだったのか。気がつかなかった。」
ひくわぁと一松が一言、おそ松兄さんやっるー!と十四松が興奮しトド松に押さえ付けられていた。
複雑な表情なのはカラ松だ。元はと言えばこれは彼が引き寄せた出会いだったはずだ。
「何故今おそ松が待ち合わせをしているんだ。時空に歪みが生じているぞ。いや……運命の女神が俺に嫉妬したのかな?フゥ、モテる男は辛いぜー」
「黙れっ!クソ松がっ!」
胸グラを掴む一松と、涙目になるカラ松を、まぁまぁと引き離しチョロ松が聞く。
「実際の所、どうなのカラ松。本当におっさんだったの?あのおそ松兄さんが、僕たちより早く起きて支度してるなんて、槍が降る前触れだからね?」
「えー、ボクは高級化粧水とか降ってきて欲しいな!」
女子力の高いトド松。
「僕、野球が良いー!」
野球一筋十四松。
「ここはネコでしょ。」
ネコが友達一松。
「フン、愛。だな。」
狩人系カラ松。
ーーシュバッ!
一松はカラ松のサングラスを奪い取り投げた。
「Oh……」
カラ松は星になるサングラスを見つめた。
「うるっさいよお前ら!そんなんだったら、僕もにゃーちゃんに降ってきて欲しいよ!絶対受け止めるからねにゃーちゃーん!」
地下ドル大好き統率力微弱チョロ松。
思い思いに願望を叫び騒ぐ兄弟とグラサンを取りに行くカラ松。話の整理もできず、当然監視対象にも気付かれている。
(……尾行は予想してたけど、あいつら隠れる気あんのかな?さすが童貞、バカだなー。……金一択だろ。やっぱり先に卒業する俺が引っ張ってやんなきゃな!)
もう頭の中はヤる事しか考えてない。
(さあ、どうコトに持っていこうかなー。ここでヤるにはアイツらに邪魔されるだろうし、まぁデート中に適当に巻いてホテル行こー。)
なんて、雑な思考をしていると公園の時計が約束の15分前になっていた。そろそろだ!緊張と期待で色々固くなる。
「松野さん……ですか?」
昨日の夜、約束したばかりの彼女を目にしても、何もリアクションを取らないおそ松だったが、決して忘れていたわけではなかった。
間違えてしまったのかと不安げに手を振る彼女は、カラ松と一緒に見たグレーのコート姿ではなかった。ロングワンピースにカーディガン、ブーツを合わせ、それはそれはとても女の子らしかった、というか。
(えーーー!超絶可愛い子きたんですけどー‼︎)
おそ松はグレーのコート姿とデートすると思い込んでいた。しかし、陽の光を浴びて防衛服を脱いだ彼女は、想像を超えて可愛いかった。ありしかないありである。
(てゆーか、おっぱいデカくない⁉︎)
コート姿の時はストンとしたシルエットだったのに。……確かにこの出るとこ出して夜道を歩いていたら危なかっただろう。
(俺が会ったら、出しちゃダメなもんが出ちゃうもん!)
「……マジ無理。」
(理性が効かなーい!効くわけなーい‼︎元々そんなになーい‼︎)
おそ松は突然訪れた幸せに震えていたが、無理という明らかな言葉に本人は、ショックで固まっていた。
「……無理。です、か。」
彼女から乾いた笑いが出た。男の人の隣を歩くから相手が笑われないようにと頑張ったオシャレも、不快にさせるだけだったようだ。
声もいつものように低く落ち着かせて対応したいのに、痛く締まる胸に邪魔されて保てていない。
「え?どどどうしたの?まだ俺何もしてないよ?泣かないでよ。」
「あ、いや泣いてはっー」
ない。と答える前に昨夜のような耳元に柔らかい衝撃と口元に布を当てられた。思わず彼女は目を閉じたー。
布越しに柔らかい感触がした。突然の事に何事かと目をパチクリする。
「ごめんねぇ。チューしちゃったから、泣いて良いよ。マスク越しだからセーフ?」
両頬を手に包み込まれたままで囁かれた。手が頬から離れると、青空の下顔を真っ赤にしたおそ松はニヒヒと笑っていた。
「え……今の?」
頭の回転が追いつかないようでボンヤリとした返答をする。
「……いや!ウソ!今のウソだから!忘れて何でもない!」
やばい、嫌われたらまずい。と何もなかった事にしてやり過ごそうとした弱腰のおそ松。言い訳はまだ思いついたけど、背後に漂う殺気に気づくと赤い顔が青ざめた。
「あー、もう一つゴメンだけど、一緒に走ってくんない?」
手首を掴み、説明も無しにいきなり走り出す松野家の長男は祈っていた。
「ホラ行くよ!」
ー願わくば、できるだけ遠くへ君と二人で。