neighbor
この会社に勤めて3年が経とうとしている
今日も代わり映えのない1日が始まる
パソコンの電源をつけ、最初にメールの確認をしていると毎回のようにすごいスピードでれなちゃんが出社してくる
守「おはようほのちゃん」
田「おはよーう相変わらずやな」
守「ん?」
田「いや、なんもないで」
出勤の時だけこのスピードでくるれなちゃんに夏鈴ちゃんはツボみたいでいつも静かに肩を震わせていた
守「夏鈴ちゃんまでなんで笑ってるのー」
藤「いや、ちょっと面白くて…ふふっ」
森「おはようございます」
田「おはよー!」
守「ひかるちゃんおはよう」
藤「おはよ」
森「夏鈴なにニヤニヤしとると?」
藤「別になんもないよ」
ほのの前の席の森田さん
森田さんはこんな可愛いお顔をしているのに人付き合いは割と淡白で夏鈴ちゃんとか一定の人とだけ仲良くしているイメージしかない
ある日会社の飲み会があって、こういう飲み会はあまり参加しない森田さんやけど、その日の飲み会は珍しく参加していた
隣に座りたかったけど端っこの席にポツン座ってオレンジジュースを飲んでいた
もちろん隣は夏鈴ちゃん
前の席には天ちゃんと唯衣ちゃんというイツメンで固められていた
でもあの容姿だと狙っている人も多いみたいで話しかけようとしている人がチラホラ見えるし、モヤッとしながら様子を見ているけど、ほのもあの人たちと同じに過ぎないと思うと少し胸がキュッとなった
守「そんなひかるちゃんのこと気になるんだったら話に行ったらいいんじゃない?」
田「そんな簡単に行けたらとっくに行っとるわ〜」
守「たしかにね笑」
この日はなんかお酒進んで帰る頃にはだいぶ酔っていた
気づいたら家出て寝ていた
起きて気づいたけどちゃんとメイクも落として部屋着に着替えていてスーツもハンガーにかけていた
無意識に人ってルーティンになっていたらできるんや〜なんて思っていた
会社に着くとみんなに挨拶する
守「ほのちゃん昨日大丈夫だった?」
田「昨日?なんもなかったで?
記憶ないんやけど起きたらちゃんと部屋で寝てたで」
守「もしかしてひかるちゃんが送ってくれたこと覚えてない?」
田「え!?ど、どういうこと!?」
守「昨日ねあの後、ほのちゃんだいぶ酔ってたから誰か送っていくってなったんだけどほのちゃんのこと狙ってる人達がこぞって送るって言ってたんだけど、ひかるちゃんが
森「私、田村さんと同じ方向なので送って行きます」
って言ってみんなを黙らせてたんだよ〜
凄いかっこよかったな〜」
田「えっ///」
衝撃的な事実に頭が回らない
まって、ほのやらかしてへんよな?変なこ言ったりしてへんよなやばいやばい
変な汗がでてくる
すると
森「おはようございます」
守「あ、ひかるちゃんだ
ほのちゃん昨日のこと覚えてないらしいけど大丈夫だった?」
森「やっぱり記憶ないですよね笑
とくに大丈夫でしたよ」
田「ほんまにご迷惑をおかけしました
送ってくれてありがとう」
森「いえいえ、保乃さんのこと色々知れたので良かったです」
田・守「ほ、ほのさん!?」
守「なになになに名前で呼ぶようになったの〜!」
田「え、どういうこと!絶対ほのなんかやらかしとるやん」
森「さぁ〜?」
仕事が始まりこれ以上は聞けなかったけど確実に森田さんに迷惑かけたことだけわかった
あとから聞き出さんとなぁ…
一通り仕事が片付いたので誰にもバレないようにデスクの下で足を伸ばすと、何かにあたってなんやろ?って思い、足で探っていると誰かに足でガシッと掴まれるような感じがして下を見ると森田さんがほのの足を挟んでいたのだ
森田さんの足だということに気づきすぐに引っ込めて謝った
田「ごめん!森田さん
このデスクの下、空間あるなんて思わんかった」
森「いえ、大丈夫ですよ」
イタズラに成功したようにニヤッて片方の口角を上げて笑う初めて見る表情に胸がキュンとした
それから仕事にまた手をつけ始めるが、朝の出来事といい、今のことといい、森田さんのことで頭がいっぱいだ
とりあえず暖かい飲み物でも入れて切り替えようと思いコーヒーを入れ、業務に取り掛かる
冬の時期となると足の指先まで冷える
しかし、今日はなんか靴擦れしたみたいでデスクの下は誰にもバレないだろうと思ってヒールを脱いでいた
冷え性もあってか足が一向に温まらない
するとまた森田さんと足が当たってしまい、ごめんとジェスチャーを送るとなぜか少し驚いた顔の森田さん
なんやろと思い、ん?と首を傾げるとカタカタ何やら打ち込み始めた森田さん
パソコンに通知が来て見てみると、足いつもそんなに冷たいんですか?というメールが森田さんから送られてきた
やから森田さんに
そうやで〜、冷え性やねんって返した
すると森田さんが立ち上がってこっちに向かってきた
森「田村さん良かったらこれ使ってください
自分いま割と暑いので」
田「え!ええの?助かる〜」
森田さんはブランケットをほのに渡すとすぐに自分の席に戻って行った
呼び方は前のに戻っていて下の名前でまた呼んで欲しかったなぁなんて思ったりもして…
しばらく仕事に集中していたが、気付けば森田さんが貸してくれたブランケットで暖かくなってきた
とは言いつつも足の指先がどうしても冷たい
まぁ、いつもの事なんやから特に気にはしてなかったんやけどなんて考えてたら、また森田さんの足に当たってしまった
今日はよく当たるなぁなんて思いながらごめんなぁって言う顔をしてみたけど森田さんはなんか心配そうな顔をしている
先程同様、メールの通知が来る
森田さんからまだ寒いですか?と心配そうなメールが来た
余計な心配をさせてしまったと思い
ちゃうねん!これが割と普通で足の指先は全然暖かくならんのが普通やから!
自分でもよう分からないメールを送っていた
すると少し考えてた森田さんから
もう少し足こっちに出せますか?と来ていたのでなんやろ?と思い足を出すと
森田さんから私体温高いので熱お裾分けしますねというメールがきた
どういうことやろ?なんて考えていたら
田「!?」
なんと森田さんの足がほのの足を挟んで温めてくれている
徐々に顔が赤くなっていくのがわかる
森田さんのイケメンすぎる行動にもはや心臓が万事休す
守「ほのちゃん大丈夫?なんか顔少し赤くない?」
田「!?そ、そうかな?全然平気やで」
守「そう?ほんとに体調悪かったら無理しないで早めにおうち帰った方がいいよ?」
田「ありがとうれなちゃん」
ほのがれなちゃんと話している時も器用に足でさすってきた
ほのもやり返したくて森田さんの足をガっと挟むと予想外だったのか森田さんの顔も赤くなっていく
…To be continued