感情の選択


🌱side


今日は「そこさく」の撮影の日だった
スタジオに入ると、いつもと少し違う光景が目に入る

中央に並べられた椅子、その前に立ったスタッフさんが声を上げた

ス「今から呼ぶ人は中央に置いてある椅子に座ってください
左から松田、山崎、守屋、藤吉、田村、森田、
的野、石森、山下、村井…」

名前を呼ばれてメンバーが順番に椅子へ座っていく

私も呼ばれ、ほのちゃんの隣に腰を下ろした

(なんか……すごいメンツ)

そう思いながらも、この後の企画の意味をちゃんと理解できていなかった




🐘「さくぅ〜!今週も始まりました。司会の澤部と!」

🐴「土田で〜す」

🐘「そしてこいつらがさくらちゃんだっ!」

🌸「いぇーい!」

スタジオにいつもの笑い声が広がる

🐘「さて今回の企画は――
催眠術ってほんとにかかるの〜?催眠術体験スペシャルー!!」

パチパチパチ

🐘「催眠術前やらなかったっけ?笑」

🐴「澤部さんそれはしーっ」

🐘「あ、しーっなんですね笑」

スタジオがまた笑いに包まれた
どうやら今回も催眠術師の十文字先生が来ているらしい

くじを引いて、その内容に合わせて催眠術をかける

……らしいけど

正直いまいち理解できていない

隣のほのちゃんが小声で話しかけてきた

🧸「ん?どういうことやろ?ひいちゃん分かった?」

🌱「私もよく分からん笑」

どうやらほのちゃんも同じらしい。
二人で小さく笑った




トップバッターは松田

くじを引いて、紙を見る

その瞬間、顔が一気に赤くなった

🌺「左隣の人が初恋の人」

🐘「松田から左隣ってことは天ちゃんか」

🐍「え!やだっ恥ずかしい〜!」

スタジオから笑いが起こる

🐍「まつの初恋の相手になるのか笑」

‪✝︎「左隣の人が初恋の人でドキドキが止まらなくなる」パチンッ

催眠がかかった
松田は天ちゃんを見るだけで顔がどんどん赤くなっていく

天ちゃんはじっと松田を見つめている

松田は耐えきれず目を逸らした

すると天ちゃんが、両手で松田の頬を包む
強制的に目を合わせるようにして言った

🐍「まつ、ちゃんとこっち見て」

スタジオから悲鳴のような歓声が上がる

✂️「きゃーーー!」

🐶「イケメンすぎる!」

さすが二代目イケメン

やることが違う

ふと横を見ると、ほのちゃんが足をパタパタさせながら嬉しそうにしていた

🧸「やばいやばい笑」

楽しそうに笑っている

その様子を見て、胸の奥が少しだけぎゅっとした

(……なんだろ)

理由はよく分からない
でも、すぐに気付かないふりをした




🧸side

天ちゃんのあのセリフに、スタジオの空気が一気に変わった

みんながときめいている
…もちろんほのも

でもそれは、天ちゃんにときめいたからじゃない

(ひいちゃんがあんなこと言ったら…)

そう想像してしまったからだった

きっと、、、

🌱「ほのちゃんだめ、ちゃんとこっち見て」

とか言うんやろうな

想像しただけで、胸がドキドキしてくる

ふと隣を見ると、ひいちゃんが複雑な顔をして
松田と天ちゃんの方を見ていた

(……あれ?)

ひいちゃん、もしかして

まりなちゃんに嫉妬してる?

最近、二人でいること多いし、楽屋でもよく

🌱「まりながさぁ…」

って話してる



その顔はいつも楽しそうで、それを見るのは嬉しいけど

…少しだけ寂しい

(あぁ…)

その嫉妬が、もしほのに向けられたものやったら、、、
なんて思ってしまう

そんなことを考えていたら、急に静かになっていたのが不自然に思ったのか、ひいちゃんが声をかけてくる

🌱「ほのちゃん大丈夫?具合悪い?」

心配そうな顔

慌てて答える

🧸「ううん!ちゃうで!ちょっと考え事してもうてた笑
集中せなあかんな!」

そう言って

キリッとひいちゃんを見ると

🌱「ふふっ、具合悪くないなら良かった」

いつもの優しい笑顔

……ずるい

そんな顔されたらさっきの寂しさなんてすぐ消えてしまう





…To be continued
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