イ反面ライダーEX-AID
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放課後。
デスクからグラウンドを見やると、部活に勤しむ生徒が多数。僕も部活の顧問とかやってみたいなあ。文化系オンリーでよろしくお願いしたいなあ。運動系は身体のポテンシャル下がってるから無理だなあ。
「先生」
ぼうっと考えていたところに、突然開け放たれた扉。一人で明日授業で使う教材の確認をしてたからめちゃくちゃビックリした。ノックぐらいしてよ。ちょっと椅子から身体浮いたよ恥ずかしい。
『どうした?部活行かないのか?』
「聞きたいことがあるんです」
言うなり、社会科室の扉を後ろ手でぴしゃりと閉められた。
『質問?今日は君のクラス、授業無かったはずなんだけど…うん…昨日も今日も明日も授業入ってないね』
机に挟んである時間割を確認したけれど、月曜と金曜しか授業入ってないよ。家で予習でも、復習でもしたの?それについての質問?
「授業の話じゃないです」
『じゃあ、何?テスト出るとこ教えて欲しいとか?』
「違います、ていうか、勉強の事じゃないです」
『勉強の事じゃないの?』
「はい、相談です」
なんで?僕、君のクラスとは政治経済の授業でしか関わりが無いんだけど?って言うか、君とこうやってまともに話すのは今が初めてなんじゃないか?
『相談、ねえ…』
「話しますけど、良いですか」
『うん』
「実は…」
二の句を早く継げと急かしたが、長いだんまりを決め込まれた。
『なんだって?』
「まだ何も言ってないですよ」
『そっか』
「恋人いますか?」
『いないよ…なんでそんな序盤からいきなり抉ってくるの』
「ぼく、好きな人がいるんです」
『お、おう』
「それが平手先生なんですけど」
『うん』
「どうやったら付き合ってもらえるのかなあと思って」
『平手かあ…』
って俺か!!
『なんで、どうして、どこが、なにが、ちょっとなんで…ゴホッ』
「先生落ち着いてください」
宥めるように背中をさすってきやがる。
『…落ち着いた。で、どうしたら俺と付き合えるかって?』
「はい」
『うーん…まず、卒業したらかな』
「絶対ですか?」
『絶対ではない…』
なんでよりによってあまり関わりのない俺を選んだんだ?つーか現時点で生徒とそんな関係になるなんて、処罰モンだから…俺が。
『逆に聞くけど。なんで君は俺と付き合いたいんだ?』
「…君って呼ぶのやめてもらっていいですか?ぼくにも名前くらいあるんで」
『あ、ごめん…えと…花家くん』
「よろしい」
なんだコイツ!
「授業受けてるとたまらなく愛おしくなるんですよ」
『え…』
「声とか、仕種とか…表情さえも」
『…』
途中から俯いて話すもんだから、こちらも何も言えなくなる。
「この感情ってどうしたらいいんですか」
『そんなこと俺に言われたって…』
どうすることも出来ない。
立って隣で俯く花家くんと、デスクで考えてる俺。
しばらくの間。
「今発散させて貰っていいですか」
『どういうこと…って近!?』
俯いていた花家くんの目が開き、座ってる俺の耳元で囁いた。
「もう限界なんです」
フーっと耳に息を吹きかけられるのが物凄くこそばゆい。
『はあ!?!?!?!?』
「平手先生のことが好きなんです」
『花家、くん』
後ろから抱きしめられた時の声がどうにも寂しそうで、次に迫る唇を避けることが出来なかった。
どれくらいそうしていたのか分からない。
やっと唇から唇が離れた。
「…ハァ、なんで、センセ…呼吸が乱れてないんですか」
『し、知らない』
「こういうの、慣れてるんですね」
『そう言うんじゃないよ』
「でも、先生もぼくの事が好きなんだ」
『は?』
「途中、勃ってましたよ」
『ウソだろ…』
「イイもん見せてもらったんで、卒業までちゃんと待ちます。先生もいい子にしててください」
そう言って頭を撫でてくる。
『いい子?ふざけんな』
「いい子にしてられないんですか?」
『うっせえ』
「そう、それ」
『なんだよ』
「タバコ部屋から聞こえたんですよ、その荒い口調。ぼくそれにゾクゾクしちゃって」
普段は生徒の面前、言葉遣いには気を付けているが、タバコを吸っている時は完全に気を抜いてしまっている。
聞こえてたのか。
『花家くん、重症なんだね』
「名字呼びもやめて欲しいです」
『学校ではまずいだろう、生徒は平等に扱わないと』
「『学校では』?じゃあ学校外ならオッケーなんですか?」
『いちいち言葉じり捉えやがって…クソ、早く部活行け!!』
「はいはい、じゃあ、その窓からグラウンド見ててくださいね。行ってきます」
『…行ってらっしゃい』
とんでもないモノに、捕まってしまった。
デスクからグラウンドを見やると、部活に勤しむ生徒が多数。僕も部活の顧問とかやってみたいなあ。文化系オンリーでよろしくお願いしたいなあ。運動系は身体のポテンシャル下がってるから無理だなあ。
「先生」
ぼうっと考えていたところに、突然開け放たれた扉。一人で明日授業で使う教材の確認をしてたからめちゃくちゃビックリした。ノックぐらいしてよ。ちょっと椅子から身体浮いたよ恥ずかしい。
『どうした?部活行かないのか?』
「聞きたいことがあるんです」
言うなり、社会科室の扉を後ろ手でぴしゃりと閉められた。
『質問?今日は君のクラス、授業無かったはずなんだけど…うん…昨日も今日も明日も授業入ってないね』
机に挟んである時間割を確認したけれど、月曜と金曜しか授業入ってないよ。家で予習でも、復習でもしたの?それについての質問?
「授業の話じゃないです」
『じゃあ、何?テスト出るとこ教えて欲しいとか?』
「違います、ていうか、勉強の事じゃないです」
『勉強の事じゃないの?』
「はい、相談です」
なんで?僕、君のクラスとは政治経済の授業でしか関わりが無いんだけど?って言うか、君とこうやってまともに話すのは今が初めてなんじゃないか?
『相談、ねえ…』
「話しますけど、良いですか」
『うん』
「実は…」
二の句を早く継げと急かしたが、長いだんまりを決め込まれた。
『なんだって?』
「まだ何も言ってないですよ」
『そっか』
「恋人いますか?」
『いないよ…なんでそんな序盤からいきなり抉ってくるの』
「ぼく、好きな人がいるんです」
『お、おう』
「それが平手先生なんですけど」
『うん』
「どうやったら付き合ってもらえるのかなあと思って」
『平手かあ…』
って俺か!!
『なんで、どうして、どこが、なにが、ちょっとなんで…ゴホッ』
「先生落ち着いてください」
宥めるように背中をさすってきやがる。
『…落ち着いた。で、どうしたら俺と付き合えるかって?』
「はい」
『うーん…まず、卒業したらかな』
「絶対ですか?」
『絶対ではない…』
なんでよりによってあまり関わりのない俺を選んだんだ?つーか現時点で生徒とそんな関係になるなんて、処罰モンだから…俺が。
『逆に聞くけど。なんで君は俺と付き合いたいんだ?』
「…君って呼ぶのやめてもらっていいですか?ぼくにも名前くらいあるんで」
『あ、ごめん…えと…花家くん』
「よろしい」
なんだコイツ!
「授業受けてるとたまらなく愛おしくなるんですよ」
『え…』
「声とか、仕種とか…表情さえも」
『…』
途中から俯いて話すもんだから、こちらも何も言えなくなる。
「この感情ってどうしたらいいんですか」
『そんなこと俺に言われたって…』
どうすることも出来ない。
立って隣で俯く花家くんと、デスクで考えてる俺。
しばらくの間。
「今発散させて貰っていいですか」
『どういうこと…って近!?』
俯いていた花家くんの目が開き、座ってる俺の耳元で囁いた。
「もう限界なんです」
フーっと耳に息を吹きかけられるのが物凄くこそばゆい。
『はあ!?!?!?!?』
「平手先生のことが好きなんです」
『花家、くん』
後ろから抱きしめられた時の声がどうにも寂しそうで、次に迫る唇を避けることが出来なかった。
どれくらいそうしていたのか分からない。
やっと唇から唇が離れた。
「…ハァ、なんで、センセ…呼吸が乱れてないんですか」
『し、知らない』
「こういうの、慣れてるんですね」
『そう言うんじゃないよ』
「でも、先生もぼくの事が好きなんだ」
『は?』
「途中、勃ってましたよ」
『ウソだろ…』
「イイもん見せてもらったんで、卒業までちゃんと待ちます。先生もいい子にしててください」
そう言って頭を撫でてくる。
『いい子?ふざけんな』
「いい子にしてられないんですか?」
『うっせえ』
「そう、それ」
『なんだよ』
「タバコ部屋から聞こえたんですよ、その荒い口調。ぼくそれにゾクゾクしちゃって」
普段は生徒の面前、言葉遣いには気を付けているが、タバコを吸っている時は完全に気を抜いてしまっている。
聞こえてたのか。
『花家くん、重症なんだね』
「名字呼びもやめて欲しいです」
『学校ではまずいだろう、生徒は平等に扱わないと』
「『学校では』?じゃあ学校外ならオッケーなんですか?」
『いちいち言葉じり捉えやがって…クソ、早く部活行け!!』
「はいはい、じゃあ、その窓からグラウンド見ててくださいね。行ってきます」
『…行ってらっしゃい』
とんでもないモノに、捕まってしまった。