イ反面ライダーEX-AID
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「歯磨いたか?」
『おう』
「口開けろ」
『あー...』
「...よし」
毎晩寝る前の歯磨きチェック。もはや恒例になりつつある。きっかけは俺が寝る前にポテチ食ってるのを大我に目撃されたからだ。以来、目敏く歯磨きチェックをしてくる。なんでも、「流星の歯は白くて綺麗だから、虫歯になったらもったいない」らしい。
大体、なんで俺毎晩チェックされなきゃいけないんだよ。
『大我、お前の歯も見せろ』
「俺のは良い」
『は?ふざけんなよ、俺いつも見せてるじゃん』
「俺のは見るだけ無駄だ」
意味分からん。なんだか俺が見せるだけ損してる気がする。性に合わない。気に食わない。
『口開けろよ』
「銀歯があるからいい」
『それくらいある人はあるだろ!いいじゃんなんで見せてくれないんだよ~ケチ。大我のけちんぼ』
「好きに言ってろ。つーかもう寝ろ!」
外では鈴虫が鳴いていた。
ここまでが昨晩までの話。
『でさ~、どう思う?』
俺が相談したのはニコ。
大我は公共料金を支払いに出かけていった。このクソ暑い中ストール巻いて...死ぬ気か。
「流星と大我のやりとりは毎晩こっちに丸聞こえだっての。バカップルなわけ?」
『え?どこが?』
「は~~~。流星ってそう言う天然なとこあるよね。あざとい。それで大我振り回されてんだよ。つっても、振り回されてる本人も満更でもなさそうなんだよね。リア充滅びろ」
『ニコひっど!』
「てかさ、多分あれだよ、大我独占欲強いからさ」
『どういうこと?』
「自分だけが流星のこと分かってれば良いって思ってるところがあると思う」
『うーん。たしかに独占欲が強い気はするけど、それとこれとは違う気が...』
「ま、現状維持が一番だって。大我は大我で習慣化してるんだから、好きにさせてあげたら?」
『すごい、ニコにそんなこと言われると思ってなかった...』
「その言い方ウザ」
『まあまあ、今日のお礼はパフェでひとつ手を打って...ニコが現状維持でいいって言うなら大我のことは放っておく』
「...あたし別に二人のこと嫌いじゃないからさ。周りのどんなカップルより良いと思ってる」
『...ガチ?』
「うん、真面目な話」
そう言い残してニコはゲーセンへと出かけて行った。
普段大我と軽口叩きあってるニコからは想像できない。大人になったなあ。って俺、パパかよ。
「ただいま」
『おかえり』
「ニコは?」
『ゲーセン』
「そうか」
大我、帰宅。玄関からこちらへ歩いてやってくるまでの、ぼそぼそとした会話。ここ、家と言うより診療所だから廊下が長くて聞き取りづらいんだよねぇ。もう慣れたけど。
いつも眠たげで気だるげな大我。
ニコに外での様子を聞くと、そうでもないらしい。
やっぱ、家にいると素が出てるのか。
『ニコがさ、俺達のこと好きだって。歯磨きチェックも習慣化してるから続けろって』
「話が見えないな。つーか、あちー」
喉が渇いたとコップになみなみと麦茶を注ぐ大我。
こんなクソ暑いのに、歩いて行ったんだ...
『大我独占欲強いから好きにさせとけ、だって』
「アイツそんなこと言ったのか」
『うん。普段のニコから想像出来なくない?』
「馬鹿言え。女のカンって鋭いんだよ」
『なんだ、女に振り回されたことあるのか?』
「ない」
『ねーのかよ』
「お前には振り回されっぱなしだけどな。自覚しろ」
シンクにコップを置いた大我。お前それちゃんと自分で洗えよ。
『似たようなことニコにも言われた!なんだよ自覚、自覚って。俺そんなに天然?』
「質問自体が天然すぎんだろうが。あー、くそ」
そう言って近寄って...
『暑いんじゃないの?なんで抱きついて来んだよ』
「室内はクーラーガンガンにかかってんだろ。あー電気代高くつくわ」
『消す?』
「アホか。死ぬ」
『あ、ホクロ見っけ』
「見つけんな、バカ流星。増えるだろうが」
『迷信信じてるのウケる!』
「はあ、いい匂い」
『待って大我匂いフェチだっけ?てか汗の匂いしかしねーだろ』
「いや、流星の匂いする...から...」
寝た!!
『起きろよ』
「...」
反応はない。
仕方ない。寝よう。
「ただいまー...二人共寝てんの。ってか、寒!!温度設定ヤバ!!20度!?ふざけてんじゃん!!ねえ!!大我!!流星!!生きてる!?」
極寒クーラーにより遭難しかけた二人が風邪を引いたのは言うまでもない...。
『おう』
「口開けろ」
『あー...』
「...よし」
毎晩寝る前の歯磨きチェック。もはや恒例になりつつある。きっかけは俺が寝る前にポテチ食ってるのを大我に目撃されたからだ。以来、目敏く歯磨きチェックをしてくる。なんでも、「流星の歯は白くて綺麗だから、虫歯になったらもったいない」らしい。
大体、なんで俺毎晩チェックされなきゃいけないんだよ。
『大我、お前の歯も見せろ』
「俺のは良い」
『は?ふざけんなよ、俺いつも見せてるじゃん』
「俺のは見るだけ無駄だ」
意味分からん。なんだか俺が見せるだけ損してる気がする。性に合わない。気に食わない。
『口開けろよ』
「銀歯があるからいい」
『それくらいある人はあるだろ!いいじゃんなんで見せてくれないんだよ~ケチ。大我のけちんぼ』
「好きに言ってろ。つーかもう寝ろ!」
外では鈴虫が鳴いていた。
ここまでが昨晩までの話。
『でさ~、どう思う?』
俺が相談したのはニコ。
大我は公共料金を支払いに出かけていった。このクソ暑い中ストール巻いて...死ぬ気か。
「流星と大我のやりとりは毎晩こっちに丸聞こえだっての。バカップルなわけ?」
『え?どこが?』
「は~~~。流星ってそう言う天然なとこあるよね。あざとい。それで大我振り回されてんだよ。つっても、振り回されてる本人も満更でもなさそうなんだよね。リア充滅びろ」
『ニコひっど!』
「てかさ、多分あれだよ、大我独占欲強いからさ」
『どういうこと?』
「自分だけが流星のこと分かってれば良いって思ってるところがあると思う」
『うーん。たしかに独占欲が強い気はするけど、それとこれとは違う気が...』
「ま、現状維持が一番だって。大我は大我で習慣化してるんだから、好きにさせてあげたら?」
『すごい、ニコにそんなこと言われると思ってなかった...』
「その言い方ウザ」
『まあまあ、今日のお礼はパフェでひとつ手を打って...ニコが現状維持でいいって言うなら大我のことは放っておく』
「...あたし別に二人のこと嫌いじゃないからさ。周りのどんなカップルより良いと思ってる」
『...ガチ?』
「うん、真面目な話」
そう言い残してニコはゲーセンへと出かけて行った。
普段大我と軽口叩きあってるニコからは想像できない。大人になったなあ。って俺、パパかよ。
「ただいま」
『おかえり』
「ニコは?」
『ゲーセン』
「そうか」
大我、帰宅。玄関からこちらへ歩いてやってくるまでの、ぼそぼそとした会話。ここ、家と言うより診療所だから廊下が長くて聞き取りづらいんだよねぇ。もう慣れたけど。
いつも眠たげで気だるげな大我。
ニコに外での様子を聞くと、そうでもないらしい。
やっぱ、家にいると素が出てるのか。
『ニコがさ、俺達のこと好きだって。歯磨きチェックも習慣化してるから続けろって』
「話が見えないな。つーか、あちー」
喉が渇いたとコップになみなみと麦茶を注ぐ大我。
こんなクソ暑いのに、歩いて行ったんだ...
『大我独占欲強いから好きにさせとけ、だって』
「アイツそんなこと言ったのか」
『うん。普段のニコから想像出来なくない?』
「馬鹿言え。女のカンって鋭いんだよ」
『なんだ、女に振り回されたことあるのか?』
「ない」
『ねーのかよ』
「お前には振り回されっぱなしだけどな。自覚しろ」
シンクにコップを置いた大我。お前それちゃんと自分で洗えよ。
『似たようなことニコにも言われた!なんだよ自覚、自覚って。俺そんなに天然?』
「質問自体が天然すぎんだろうが。あー、くそ」
そう言って近寄って...
『暑いんじゃないの?なんで抱きついて来んだよ』
「室内はクーラーガンガンにかかってんだろ。あー電気代高くつくわ」
『消す?』
「アホか。死ぬ」
『あ、ホクロ見っけ』
「見つけんな、バカ流星。増えるだろうが」
『迷信信じてるのウケる!』
「はあ、いい匂い」
『待って大我匂いフェチだっけ?てか汗の匂いしかしねーだろ』
「いや、流星の匂いする...から...」
寝た!!
『起きろよ』
「...」
反応はない。
仕方ない。寝よう。
「ただいまー...二人共寝てんの。ってか、寒!!温度設定ヤバ!!20度!?ふざけてんじゃん!!ねえ!!大我!!流星!!生きてる!?」
極寒クーラーにより遭難しかけた二人が風邪を引いたのは言うまでもない...。