イ反面ライダーEX-AID
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『えーと、確認しますけどナインさんですか?』
「ハイ…そう言う君は青海苔さん?」
『…そうです』
なんてこった。
貴利矢は返答を聞いてその場に崩れ落ちた。なんでよりによってゲイ専用マッチングアプリで職場の後輩とマッチするんだよ。
ここは都内某所のバー。待ち合わせ場所を指定したのは青海苔で、先に到着したであろう俺は予約席として確保された席で相手を待っていた。背後から声をかけられて振り向いた結果が今まさにこの状況。
「なんで平手くんなんだよッ」
『僕だって九条さんが来て驚いてますよ』
職場の後輩と言いつつ正確にはお互い顔見知り程度の認識しかないため、非常に気まずい。驚きつつも冷静な平手はポリポリと鼻の頭を掻いて、この後どうします?なんて尋ねてきた。どうするなんてこっちが聞きたいくらいだ。
「とりあえず場所変えるか」
『賛成です。僕もここで醜態晒したくないので』
バーを後にした二人は深夜営業のファミレスに入り、ドリンクバーを頼んだ。メロンソーダを注いで戻ってきた平手は小腹が空いたと言ってハンバーグとグラタンを注文した。
『いやでもまだ傷は浅いです。ここに至るまでのやり取りの文面はさっぱりしてたんで』
平手は程なくして運ばれてきたグラタンのチーズをフォークでくるくると巻いて口へ放り込んだ。だとしたら自分はもう何もかも手遅れだ。貴利矢は白ぶどうジュースを啜りながら改めて自分の送った文章を見返した。イかせたいだの、しゃぶって欲しいだの、早く会って挿れたいだの色々と書き連ねてしまっている。
「平手くん、このことは絶対職場で言わないでね…出来れば声も掛けないで…」
『心得てますって』
早々にグラタンを完食した平手はチキンとポテトのセットを追加注文している。どんだけ食うんだよ。
『なんか身内だと分かったら安心しちゃって。急に食欲湧いてきたんです』
そんなことある?自分だったらこの状況で食えない。200パーセントくらい有り得ない。喉通らない。つーか食い合わせがまるで育ち盛りの高校生だ。貴利矢は思わずアプリで見た平手の身体を思い出しながら、一体この細い身体のどこに入ってるのだろうと考えてしまった。
ハンバーグも追加注文もペロリと平らげた平手はおしぼりで口元を拭った。
『で、どうします?ヤリます?どうせ職場で話さないならヤるもヤらないも一緒だと思いますよ』
平手はニヤリと指で円を作りジェスチャーをした。
結局来てしまった。部屋の扉が閉まるより早く貴利矢が強引にキスをすると、平手が最後に食べたチキンとポテトの油の香りが漂った。
『そんながっつかなくても良いんですよ。僕歯磨いて支度しますね』
そして盛大に朝を迎えた。貴利矢がふわふわとした思考のままスマホで時刻を確認しようとすると、腕の中で流星がもぞりと動いた。
『貴利矢さん今って何時…?』
「流星おはよ。6:50だよ」
『おはようございます。でももう少し寝ませんか』
流星が眠い目をこすりながら貴利矢を見上げる。その姿は三回戦まで致して涙目になった流星を思い起こさせた。
「ごめん無理、勃った」
『なんで…?』
願わくば、次回もあると思いたい。
「ハイ…そう言う君は青海苔さん?」
『…そうです』
なんてこった。
貴利矢は返答を聞いてその場に崩れ落ちた。なんでよりによってゲイ専用マッチングアプリで職場の後輩とマッチするんだよ。
ここは都内某所のバー。待ち合わせ場所を指定したのは青海苔で、先に到着したであろう俺は予約席として確保された席で相手を待っていた。背後から声をかけられて振り向いた結果が今まさにこの状況。
「なんで平手くんなんだよッ」
『僕だって九条さんが来て驚いてますよ』
職場の後輩と言いつつ正確にはお互い顔見知り程度の認識しかないため、非常に気まずい。驚きつつも冷静な平手はポリポリと鼻の頭を掻いて、この後どうします?なんて尋ねてきた。どうするなんてこっちが聞きたいくらいだ。
「とりあえず場所変えるか」
『賛成です。僕もここで醜態晒したくないので』
バーを後にした二人は深夜営業のファミレスに入り、ドリンクバーを頼んだ。メロンソーダを注いで戻ってきた平手は小腹が空いたと言ってハンバーグとグラタンを注文した。
『いやでもまだ傷は浅いです。ここに至るまでのやり取りの文面はさっぱりしてたんで』
平手は程なくして運ばれてきたグラタンのチーズをフォークでくるくると巻いて口へ放り込んだ。だとしたら自分はもう何もかも手遅れだ。貴利矢は白ぶどうジュースを啜りながら改めて自分の送った文章を見返した。イかせたいだの、しゃぶって欲しいだの、早く会って挿れたいだの色々と書き連ねてしまっている。
「平手くん、このことは絶対職場で言わないでね…出来れば声も掛けないで…」
『心得てますって』
早々にグラタンを完食した平手はチキンとポテトのセットを追加注文している。どんだけ食うんだよ。
『なんか身内だと分かったら安心しちゃって。急に食欲湧いてきたんです』
そんなことある?自分だったらこの状況で食えない。200パーセントくらい有り得ない。喉通らない。つーか食い合わせがまるで育ち盛りの高校生だ。貴利矢は思わずアプリで見た平手の身体を思い出しながら、一体この細い身体のどこに入ってるのだろうと考えてしまった。
ハンバーグも追加注文もペロリと平らげた平手はおしぼりで口元を拭った。
『で、どうします?ヤリます?どうせ職場で話さないならヤるもヤらないも一緒だと思いますよ』
平手はニヤリと指で円を作りジェスチャーをした。
結局来てしまった。部屋の扉が閉まるより早く貴利矢が強引にキスをすると、平手が最後に食べたチキンとポテトの油の香りが漂った。
『そんながっつかなくても良いんですよ。僕歯磨いて支度しますね』
そして盛大に朝を迎えた。貴利矢がふわふわとした思考のままスマホで時刻を確認しようとすると、腕の中で流星がもぞりと動いた。
『貴利矢さん今って何時…?』
「流星おはよ。6:50だよ」
『おはようございます。でももう少し寝ませんか』
流星が眠い目をこすりながら貴利矢を見上げる。その姿は三回戦まで致して涙目になった流星を思い起こさせた。
「ごめん無理、勃った」
『なんで…?』
願わくば、次回もあると思いたい。