イ反面ライダーEX-AID
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「流星ほんとに貴利矢さんと付き合ってないの?」
『は?付き合ってねーよ。永夢なに言ってんの』
昼休みのデスクにおける会話。
研修医の僕と流星は大学からの付き合いだ。
「いやでも昨日のアレはカップルのソレだよ…」
『アレとかソレとかじゃ分かんねえよ』
昨日のアレはカップルのソレ。
と言うのは、昨日の飲み会での出来事だ。
新病棟の医師らで飲みに行ったのだが、流星が他の人と会話しようと席を移動する度に、貴利矢が着いて回ったのだ。
僕たちが研修医としてこの病院に来てから何かにつけて面倒を見てくれている貴利矢だが、昨日の行動を見ると行き過ぎているようにしか見えない。
『おれが酒弱いから飲みすぎないように着いてきたんじゃねえの』
「いやでも昨日腰に手回してたよ!?」
『いつもの事だよ』
「えっどういうこと!?」
聞けば、貴利矢からよく飲みに誘われるらしい。
行き先は大体居酒屋に始まり、二軒目のバーでカウンターに座ると決まって腰に手を回してくるらしい。
更には二人で貴利矢の家に帰り同じベッドで眠りにつくとのこと。
「やっぱ付き合ってんじゃん。同棲してるんでしょ」
『貴利矢さん酔っ払ってるし、おれも終電逃してるから部屋に上げてもらってるだけだよ。優しいよな』
「うーん、優しさじゃないと思うけどな…そう言えば来週どうする?」
来週の土曜日に流星とアクション映画を見に行く約束をしているのだ。
『行く。10時の回でいい?オンラインチケットなら今取れそうだけど』
「じゃあお願い」
そうして迎えた今日。
9時に集合して軽くカフェでモーニングを済ませてから映画に行こうと約束していたのに、9時を過ぎても流星は駅に現れない。
大学の頃は毎日のように遊んだが、遅刻しそうな時はいつも連絡をくれた。
仕方なしに流星に電話をすると、いつもより高めの声が返ってきた。
「よーっす」
「あれ、もしかして貴利矢さん?」
「そー。ゴメンねぇ、流星寝てるから代わりに電話取ったんだわ」
「今一緒にいるんですか?」
「昨日飲みに行ったら流星途中で寝ちまってよ。家まで連れて来るの大変だったんだぜ」
「…好きでもないのに流星に手出さないで貰えますか」
「好きだよ、でもまだ出してない」
「そりゃそうでしょ。その証拠に流星は貴利矢さんのことただの面倒の良い先輩だと思ってる」
「…永夢なにが言いたい?」
「兎に角、流星は超絶鈍感な男なので諦めた方がいいですよ」
「永夢、お前…」
なにか言いたげな貴利矢だったが、永夢は少しの怒りに任せて通話を切った。
もうとっくに映画を見ることなんて頭の中から消え去って、貴利矢への嫉妬が渦巻いていた。
『は?付き合ってねーよ。永夢なに言ってんの』
昼休みのデスクにおける会話。
研修医の僕と流星は大学からの付き合いだ。
「いやでも昨日のアレはカップルのソレだよ…」
『アレとかソレとかじゃ分かんねえよ』
昨日のアレはカップルのソレ。
と言うのは、昨日の飲み会での出来事だ。
新病棟の医師らで飲みに行ったのだが、流星が他の人と会話しようと席を移動する度に、貴利矢が着いて回ったのだ。
僕たちが研修医としてこの病院に来てから何かにつけて面倒を見てくれている貴利矢だが、昨日の行動を見ると行き過ぎているようにしか見えない。
『おれが酒弱いから飲みすぎないように着いてきたんじゃねえの』
「いやでも昨日腰に手回してたよ!?」
『いつもの事だよ』
「えっどういうこと!?」
聞けば、貴利矢からよく飲みに誘われるらしい。
行き先は大体居酒屋に始まり、二軒目のバーでカウンターに座ると決まって腰に手を回してくるらしい。
更には二人で貴利矢の家に帰り同じベッドで眠りにつくとのこと。
「やっぱ付き合ってんじゃん。同棲してるんでしょ」
『貴利矢さん酔っ払ってるし、おれも終電逃してるから部屋に上げてもらってるだけだよ。優しいよな』
「うーん、優しさじゃないと思うけどな…そう言えば来週どうする?」
来週の土曜日に流星とアクション映画を見に行く約束をしているのだ。
『行く。10時の回でいい?オンラインチケットなら今取れそうだけど』
「じゃあお願い」
そうして迎えた今日。
9時に集合して軽くカフェでモーニングを済ませてから映画に行こうと約束していたのに、9時を過ぎても流星は駅に現れない。
大学の頃は毎日のように遊んだが、遅刻しそうな時はいつも連絡をくれた。
仕方なしに流星に電話をすると、いつもより高めの声が返ってきた。
「よーっす」
「あれ、もしかして貴利矢さん?」
「そー。ゴメンねぇ、流星寝てるから代わりに電話取ったんだわ」
「今一緒にいるんですか?」
「昨日飲みに行ったら流星途中で寝ちまってよ。家まで連れて来るの大変だったんだぜ」
「…好きでもないのに流星に手出さないで貰えますか」
「好きだよ、でもまだ出してない」
「そりゃそうでしょ。その証拠に流星は貴利矢さんのことただの面倒の良い先輩だと思ってる」
「…永夢なにが言いたい?」
「兎に角、流星は超絶鈍感な男なので諦めた方がいいですよ」
「永夢、お前…」
なにか言いたげな貴利矢だったが、永夢は少しの怒りに任せて通話を切った。
もうとっくに映画を見ることなんて頭の中から消え去って、貴利矢への嫉妬が渦巻いていた。