イ反面ライダードライブ
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『おい、もう帰ろうぜ』
「…」
『諦めろよ。取れねえって』
「絶対取る」
『何ムキになってんの。もう金無ェんだろ』
「平手知ってるか?明日、給料日」
『はいはい』
諦めの悪い泊進ノ介は目の前のぬいぐるみにもう5,000円も溶かしている。警察学校で日々精を出す俺たちにとって休日は心安らぐ時間であって欲しい。なのにコイツはなんなんだ。かれこれ30分はこのUFOキャッチャー台に張り付いている。
『ほらもう門限近いって。入浴時間も過ぎちまう』
「あー!うるさいな」
注意しただけなのに、なんで俺が怒られるんだ。全くもって訳が分からない。いい加減店員にぬいぐるみの設置場所を変えてもらおうと声をかけようか迷っていたところでようやく泊はゲット出来たようだ。
「よし」
『ほら、帰るぞ』
満足気に店員から受けとった袋に入れて見せつけてくる。
ダッシュで電車に乗りこみ寮へ戻った。
結局帰って来られたのは門限まで残り15分というところだった。
『危なかったー。てか風呂!』
入浴時間にも制限があるため、部屋にスライディングしてからもおちおち休んではいられない。手早くお風呂セットを引っ掴んで駆け出した。
「おい平手待てよ!置いてくな!」
『知るか!!』
「あ!パンツ持ってねえ!!」
『バーカ!バーカ!!』
あとを追いかけてくる泊はどうやらパンツを忘れて取りに戻った様だ。俺はチャンスとばかりに泊に罵声を浴びせ、浴場へ駆け込んだ。
「平手、うるさい」
『あれ、早瀬おつかれ。今日風呂の時間遅くね?』
同期の早瀬は優等生で、俺の班の班長を務めている。ちなみに泊も同じ班だ。デキる早瀬がこんな入浴時間ギリギリに入っているのを見かけたことがない。
「本読んでたらこんな時間だったんだ。泊は?」
そう。泊とは同班な上に部屋まで一緒なのだ。俺と泊がつるんでいることを早瀬はよく知っている。
『パンツ忘れたらしくて部屋戻った』
「はは。じゃあ、もう俺上がるから」
『お、おう』
「急げよ。あと10分」
『うげっ!』
いつもの様に湯船に浸かってもいられない。一向に泊が風呂に入ってくる様子がない。しかし今は考えるのも無駄な時間だ。
5分で風呂を出て部屋に戻ると、泊は布団にうつ伏せていた。
『明日朝入んの?』
「そう。もう今日諦めた」
『くっさ』
「は?フローラルだ、フローラル」
『泊お前フローラルって意味知ってる?』
「…」
『諦めろよ。取れねえって』
「絶対取る」
『何ムキになってんの。もう金無ェんだろ』
「平手知ってるか?明日、給料日」
『はいはい』
諦めの悪い泊進ノ介は目の前のぬいぐるみにもう5,000円も溶かしている。警察学校で日々精を出す俺たちにとって休日は心安らぐ時間であって欲しい。なのにコイツはなんなんだ。かれこれ30分はこのUFOキャッチャー台に張り付いている。
『ほらもう門限近いって。入浴時間も過ぎちまう』
「あー!うるさいな」
注意しただけなのに、なんで俺が怒られるんだ。全くもって訳が分からない。いい加減店員にぬいぐるみの設置場所を変えてもらおうと声をかけようか迷っていたところでようやく泊はゲット出来たようだ。
「よし」
『ほら、帰るぞ』
満足気に店員から受けとった袋に入れて見せつけてくる。
ダッシュで電車に乗りこみ寮へ戻った。
結局帰って来られたのは門限まで残り15分というところだった。
『危なかったー。てか風呂!』
入浴時間にも制限があるため、部屋にスライディングしてからもおちおち休んではいられない。手早くお風呂セットを引っ掴んで駆け出した。
「おい平手待てよ!置いてくな!」
『知るか!!』
「あ!パンツ持ってねえ!!」
『バーカ!バーカ!!』
あとを追いかけてくる泊はどうやらパンツを忘れて取りに戻った様だ。俺はチャンスとばかりに泊に罵声を浴びせ、浴場へ駆け込んだ。
「平手、うるさい」
『あれ、早瀬おつかれ。今日風呂の時間遅くね?』
同期の早瀬は優等生で、俺の班の班長を務めている。ちなみに泊も同じ班だ。デキる早瀬がこんな入浴時間ギリギリに入っているのを見かけたことがない。
「本読んでたらこんな時間だったんだ。泊は?」
そう。泊とは同班な上に部屋まで一緒なのだ。俺と泊がつるんでいることを早瀬はよく知っている。
『パンツ忘れたらしくて部屋戻った』
「はは。じゃあ、もう俺上がるから」
『お、おう』
「急げよ。あと10分」
『うげっ!』
いつもの様に湯船に浸かってもいられない。一向に泊が風呂に入ってくる様子がない。しかし今は考えるのも無駄な時間だ。
5分で風呂を出て部屋に戻ると、泊は布団にうつ伏せていた。
『明日朝入んの?』
「そう。もう今日諦めた」
『くっさ』
「は?フローラルだ、フローラル」
『泊お前フローラルって意味知ってる?』