イ反面ライダー555
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『酔ってるよね?』
「酔ってない」
『いや、酔ってるよ?』
「酔ってないってば」
『あのなあ...』
近くに来たから、と久々に寄ってやったらこの有り様。海堂と宅飲みしたらしい。否、させられたらしい。家に入るとすぐ酒の缶や瓶が見えて、匂いも漂ってきた。犯人の海堂はというと既に夢の中。
被害者である木場は、風呂場でデニムのパンツを一心不乱にゴシゴシやっていた。色落ちさせたいらしい。
ああ、面倒臭いことしてくれたなあ。海堂。前々から「木場には俺のいないところで絶対に飲ませるな」と釘を刺しておいたはずなのに。それを忘れたか、あの野郎。
『木場、結花はどこに行ったの?』
「あの子は園田さんが連れていったよ」
口調はシラフの時の様で尚更面倒くさい。
『そうか』
まあでもよかった。
結花にこの有り様を見られなくて。
「流星も手伝ってよ」
『ん?』
「ほら」
束子を投げて寄越してきた。
『お前なあ...』
「もっと薄い色にしたいんだよ」
『何時だと思ってるんだ。もう寝る時間だ』
「これ終わってから...」
『ダメダメ』
「やだ」
『そんなにジーンズ握りしめるなよ。子どもか』
あ、頬を膨らませた。酔うと子どもっぽくなるのは初めて知った。
『ホラ、出て着替えろ。裾が濡れてるじゃねーか』
「んー」
水分を含んで重くなったデニムをその場に放り、仕方なく、といった様子でバスマットで足を拭き風呂から上がっていった。なんでいきなり聞き分けの良い子供に?それと後の処理は俺がしろってこと?
とりあえず水量全開の蛇口を締めて、ジーンズを絞り、洗濯カゴに放り入れる。捲っていた袖を伸ばして風呂を出ると既に木場は着替えて寝息を立てていた。まったく。あとはリビングに転がっている缶と瓶をゴミ袋にまとめて、そこで疲れがどっと押し寄せた。
翌日。
「流星」
『あ?』
「おはよう」
『おはよう...』
どうやら昨晩はソファに倒れてそのまま眠ってしまったらしい。
昨日の被害者である木場は記憶がないらしく、朝食の準備をしている。まったく。俺の方が被害者じゃねえか。
朝食を食べ終える頃に起き抜けてきた海堂には一発チョップを喰らわせ、マンションを後にした。
「酔ってない」
『いや、酔ってるよ?』
「酔ってないってば」
『あのなあ...』
近くに来たから、と久々に寄ってやったらこの有り様。海堂と宅飲みしたらしい。否、させられたらしい。家に入るとすぐ酒の缶や瓶が見えて、匂いも漂ってきた。犯人の海堂はというと既に夢の中。
被害者である木場は、風呂場でデニムのパンツを一心不乱にゴシゴシやっていた。色落ちさせたいらしい。
ああ、面倒臭いことしてくれたなあ。海堂。前々から「木場には俺のいないところで絶対に飲ませるな」と釘を刺しておいたはずなのに。それを忘れたか、あの野郎。
『木場、結花はどこに行ったの?』
「あの子は園田さんが連れていったよ」
口調はシラフの時の様で尚更面倒くさい。
『そうか』
まあでもよかった。
結花にこの有り様を見られなくて。
「流星も手伝ってよ」
『ん?』
「ほら」
束子を投げて寄越してきた。
『お前なあ...』
「もっと薄い色にしたいんだよ」
『何時だと思ってるんだ。もう寝る時間だ』
「これ終わってから...」
『ダメダメ』
「やだ」
『そんなにジーンズ握りしめるなよ。子どもか』
あ、頬を膨らませた。酔うと子どもっぽくなるのは初めて知った。
『ホラ、出て着替えろ。裾が濡れてるじゃねーか』
「んー」
水分を含んで重くなったデニムをその場に放り、仕方なく、といった様子でバスマットで足を拭き風呂から上がっていった。なんでいきなり聞き分けの良い子供に?それと後の処理は俺がしろってこと?
とりあえず水量全開の蛇口を締めて、ジーンズを絞り、洗濯カゴに放り入れる。捲っていた袖を伸ばして風呂を出ると既に木場は着替えて寝息を立てていた。まったく。あとはリビングに転がっている缶と瓶をゴミ袋にまとめて、そこで疲れがどっと押し寄せた。
翌日。
「流星」
『あ?』
「おはよう」
『おはよう...』
どうやら昨晩はソファに倒れてそのまま眠ってしまったらしい。
昨日の被害者である木場は記憶がないらしく、朝食の準備をしている。まったく。俺の方が被害者じゃねえか。
朝食を食べ終える頃に起き抜けてきた海堂には一発チョップを喰らわせ、マンションを後にした。