イ反面ライダー555
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今日は勇治を引っ張り出して服屋巡り。
いつもスマブレからの支給品を着ている勇治の服のチョイスを聞いたら、「着れればなんでもいい」って。そりゃあねえだろ。だから連れ出した。スマブレからの支給品なんて定期的に届くカタログ見るだけじゃん。そんなん楽しくねーよ。服は実際に感じたサイズとか手触りとか、そういうのあるだろ。んで、気分転換にこういうのもアリじゃねえの?と誘った訳。
さっきから勇治が感嘆の声を上げている。今日は俺のエスコートだからなあ。勇治と俺は服のジャンル違うしなあ。
『このジャケットとか勇治似合うと思うんだけど』
掛けてあるのを取ってハンガーを付けたまま勇治に当ててみる。
うん、良いねえ。
「でも俺シャツばっかりだからね」
『あ、そうじゃん。路線変更。なんかラフなTシャツとか着たら?』
「ん。じゃあ、流星に任せる」
『いや、店員さんに頼もうよ』
「流星服屋の店員やってたじゃん?」
『そんなん昔の話だよ』
「いーから選んで」
『強引だな...』
出たよ、勇治の無茶ぶり。なんでこんなところで発揮するんだ。
『白の胸ポケットついたTシャツどうよ?下はカモ柄の短パン合わせる』
「鴨…ガラ?」
『いやそんな鶏ガラ、みたいなんじゃなくて。カモフラージュ柄ね』
「ふうん」
『これにハイカットのビタミンカラーのスニーカーとかどう?』
「ビタミンカラー?栄養ありそうでいいんじゃない?」
『オレンジ色とか目立っていいんじゃね?』
「いいと思うよ」
『ハイ、早速試着して来い。靴は後で探そう。これ着終わったら見せて』
「おっけー」
「どー?」
『ん!いいんじゃね?いつもの通り真面目な印象からは外れて、流行にのってるっぽく見える』
「俺は流行に疎いからな」
『そんな自慢する様に言うなよ』
「これ着てこの後歩きたい」
『じゃあ店員さん呼んできてあげる』
結局店員さんにタグを切ってもらい、着てきた服を袋に詰めてもらって会計を済ませた。あ、選んだのは俺だけど、金出したのは勇治ね。連れ出したのは一応、俺なんだけど...。それにしても。
『んー、やっぱ似合うねー。選んでよかった』
「そんなに見られたら俺照れるよ」
『あんまお前見てないよ。服見てるよ』
「あっそう」
『勇治って意外とガッシリしてるからTシャツとか似合うんだよ』
「じゃあTシャツもう少し見に行こうよ」
『その前に喉乾いたからどこか寄ろう』
「そうだね」
服を選んだお礼として勇治が飲み物を奢ってくれた。今日は俺が誘ったのに、尽くしてくれるなあ。俺は期間限定のマンゴージュース。勇治はアイスティー。あ、このチョイスは性格出ちゃってる?期間限定に弱い俺と、好きなものは固定派の勇治。
「なんかいいね。久々に外出てさ。楽しいって感じてる」
『そう?俺なんてじっとしてるのが嫌だから、外出してないと気が済まないよ』
「明日日曜だから、明日もどこか行こう。服見に行こう」
『また服?』
「うん。ちょっと興味持った」
『おーおー。そーかそーか。元服屋の店員としては嬉しい限りだわ。じゃあ今日はもう靴見て帰るか』
「うん。ビタミンカラー」
『そうそう、ビタミンカラー』
「俺、一人で買いに来てたらこんな服選ぼうとしなかった」
『そりゃそうだろ。俺だって勇治が着てるような服選ばないもん』
「それって遠回しに俺のセンスがダサいってこと...?」
『あはは、違うよ。勇治は似合ってるけど俺が着ても似合わないってこと。』
「確かに俺が流星の格好したら似合わないかも...今日は流星が俺に似合うモノを選んでくれたわけだし、そのチョイスだって、流星がいつも着ているような服じゃないしね」
『な?服って面白いだろ?』
「うん。...ねえ」
『ん?』
「明日海堂と長田さん連れてきちゃダメかな?」
『んー。いいんじゃない?明日は四人でも。俺らは今日デートした訳だからさ』
「...うん」
『そうと決まったらさっさと靴屋行って靴買って家帰って計画立てちまおう』
「うん」
翌日。
マンションにお邪魔したら俺が元ショップ店員だと言うことを勇治から聞かされて驚いた海堂と結花が玄関で出迎えてくれた。前に言ってなかったっけ?忘れた。
「ちゅーかオメェ...なんで早く言わねーんだよ!早うから知ってればお前とコーデ対決したのによ!」
『海堂デニム系多いからなあ。そこらで勝負する?今からでも遅くないよ?』
「私も早くから知っていたら、雑誌とにらめっこの時間が減ったと思います...」
『そう?でも自分で選ぶの楽しいじゃん?』
「何がいいのか分からないんです...」
『結花だったら白いシャツをだな』
「流星。早く行くよ」
『え、もう行くの勇治....って、何その手』
「手繋いで行こ?って意味だよ?」
行こ?って小首傾げるなよ。可愛すぎるだろうが。
『はいはい、行きますぅー』
後日談。
その日、勇治と手を繋いで歩く姿を、行きつけのクリーニング店の男性バイトさんが見ていたらしい。
いつもスマブレからの支給品を着ている勇治の服のチョイスを聞いたら、「着れればなんでもいい」って。そりゃあねえだろ。だから連れ出した。スマブレからの支給品なんて定期的に届くカタログ見るだけじゃん。そんなん楽しくねーよ。服は実際に感じたサイズとか手触りとか、そういうのあるだろ。んで、気分転換にこういうのもアリじゃねえの?と誘った訳。
さっきから勇治が感嘆の声を上げている。今日は俺のエスコートだからなあ。勇治と俺は服のジャンル違うしなあ。
『このジャケットとか勇治似合うと思うんだけど』
掛けてあるのを取ってハンガーを付けたまま勇治に当ててみる。
うん、良いねえ。
「でも俺シャツばっかりだからね」
『あ、そうじゃん。路線変更。なんかラフなTシャツとか着たら?』
「ん。じゃあ、流星に任せる」
『いや、店員さんに頼もうよ』
「流星服屋の店員やってたじゃん?」
『そんなん昔の話だよ』
「いーから選んで」
『強引だな...』
出たよ、勇治の無茶ぶり。なんでこんなところで発揮するんだ。
『白の胸ポケットついたTシャツどうよ?下はカモ柄の短パン合わせる』
「鴨…ガラ?」
『いやそんな鶏ガラ、みたいなんじゃなくて。カモフラージュ柄ね』
「ふうん」
『これにハイカットのビタミンカラーのスニーカーとかどう?』
「ビタミンカラー?栄養ありそうでいいんじゃない?」
『オレンジ色とか目立っていいんじゃね?』
「いいと思うよ」
『ハイ、早速試着して来い。靴は後で探そう。これ着終わったら見せて』
「おっけー」
「どー?」
『ん!いいんじゃね?いつもの通り真面目な印象からは外れて、流行にのってるっぽく見える』
「俺は流行に疎いからな」
『そんな自慢する様に言うなよ』
「これ着てこの後歩きたい」
『じゃあ店員さん呼んできてあげる』
結局店員さんにタグを切ってもらい、着てきた服を袋に詰めてもらって会計を済ませた。あ、選んだのは俺だけど、金出したのは勇治ね。連れ出したのは一応、俺なんだけど...。それにしても。
『んー、やっぱ似合うねー。選んでよかった』
「そんなに見られたら俺照れるよ」
『あんまお前見てないよ。服見てるよ』
「あっそう」
『勇治って意外とガッシリしてるからTシャツとか似合うんだよ』
「じゃあTシャツもう少し見に行こうよ」
『その前に喉乾いたからどこか寄ろう』
「そうだね」
服を選んだお礼として勇治が飲み物を奢ってくれた。今日は俺が誘ったのに、尽くしてくれるなあ。俺は期間限定のマンゴージュース。勇治はアイスティー。あ、このチョイスは性格出ちゃってる?期間限定に弱い俺と、好きなものは固定派の勇治。
「なんかいいね。久々に外出てさ。楽しいって感じてる」
『そう?俺なんてじっとしてるのが嫌だから、外出してないと気が済まないよ』
「明日日曜だから、明日もどこか行こう。服見に行こう」
『また服?』
「うん。ちょっと興味持った」
『おーおー。そーかそーか。元服屋の店員としては嬉しい限りだわ。じゃあ今日はもう靴見て帰るか』
「うん。ビタミンカラー」
『そうそう、ビタミンカラー』
「俺、一人で買いに来てたらこんな服選ぼうとしなかった」
『そりゃそうだろ。俺だって勇治が着てるような服選ばないもん』
「それって遠回しに俺のセンスがダサいってこと...?」
『あはは、違うよ。勇治は似合ってるけど俺が着ても似合わないってこと。』
「確かに俺が流星の格好したら似合わないかも...今日は流星が俺に似合うモノを選んでくれたわけだし、そのチョイスだって、流星がいつも着ているような服じゃないしね」
『な?服って面白いだろ?』
「うん。...ねえ」
『ん?』
「明日海堂と長田さん連れてきちゃダメかな?」
『んー。いいんじゃない?明日は四人でも。俺らは今日デートした訳だからさ』
「...うん」
『そうと決まったらさっさと靴屋行って靴買って家帰って計画立てちまおう』
「うん」
翌日。
マンションにお邪魔したら俺が元ショップ店員だと言うことを勇治から聞かされて驚いた海堂と結花が玄関で出迎えてくれた。前に言ってなかったっけ?忘れた。
「ちゅーかオメェ...なんで早く言わねーんだよ!早うから知ってればお前とコーデ対決したのによ!」
『海堂デニム系多いからなあ。そこらで勝負する?今からでも遅くないよ?』
「私も早くから知っていたら、雑誌とにらめっこの時間が減ったと思います...」
『そう?でも自分で選ぶの楽しいじゃん?』
「何がいいのか分からないんです...」
『結花だったら白いシャツをだな』
「流星。早く行くよ」
『え、もう行くの勇治....って、何その手』
「手繋いで行こ?って意味だよ?」
行こ?って小首傾げるなよ。可愛すぎるだろうが。
『はいはい、行きますぅー』
後日談。
その日、勇治と手を繋いで歩く姿を、行きつけのクリーニング店の男性バイトさんが見ていたらしい。