イ反面ライダー555
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『行ってきまーーーす』
「いってらっ...って流星それどうしたの」
どうしたの、の正体。
それは
俺が肩に担いだ自転車。
一目惚れしてなんとか手にいれた
日本への輸入は数台限定というシロモノ。
『これスマブレに買ってもらっちゃったんだ~』
自慢げに話してやる。
だってさ~、聞いてよコレ!
かの有名なフレーム製作者が己の技術をもってして造り上げた最高傑作!!中でもこの...
「またか。流星もうアレとは関わっちゃ駄目だよ」
木場は飲んでいた紅茶を机に置いた。
出たよ、いつもの説教グセ。
『分かってないなあ。木場は。お前の車だって、服だって、全部スマブレからの支給品じゃねーか。第一、金もないのにどーしろってんだよ。盗むんか?』
「そうじゃないけど。流星。なんかもっと他にあるだろう」
『お前そういやピザ屋でバイトしてたな。あんな感じに?』
「うん。人間との関わりの中で働けばいいよ」
『あれはたまたま運が良かっただけだろ。店主がオルフェノクだった訳だし。』
「そうだけど...」
『とにかく、いいんだよ!自分が好きなようにやったら!俺はこれに乗りたかったの!!ずっとカタログとにらめっこしてたの!!!発売日をどれだけ待ち望んだことか!!!!!』
「そう。じゃあ行けば」
なんとも腑に落ちない表情をしている。
『言われなくても行くよ。いってきまーす』
ルンルン気分でエレベーターで下まで降りて、サイクリングスタート。今日は絶好のサイクリング日和。
定期的に家にやって来るスマートレディ。
彼女に欲しいものを言えば、数日で手に入れてくれる。さらに住んでるところまで配送してくれる。
某通販サイトみたいな仕組み。よくできてる。
だが木場はそれをよく思っていないみたいだ。
別にいいだろう。
自分の好きな物を手に入れるくらい。
俺のそんな考えがどうも許せないらしい。
いいだろ。常識の範囲内で買い物してるんだから。
...ってさすがに今回は貴重なモノを手に入れたとは自覚してるよ。
風が気持ちいい。
確かここの国道を左へ曲がって...
あった。
そびえ立つスマートブレイン社。
こんなシロモノ手に入れてくれたんだから挨拶しに行かなきゃマズイだろう。
地下の駐車場に、自転車停めるのもアレだなあ。
こうなりゃ正面突破だ。受付で聞こう。
『すいません』
「どうされました?」
『スマートレディに謁見したいのですが』
「身分証明書などはお持ちですか」
『はい』
二輪の免許証とここの社員証。
「社員証...でしたら受付通らずに入れば良かったですのに」
『いやちょっと...久々に3ヶ月ぶりに来てみたら自転車置き場廃止されてて、どこ停めればいいかわからなくて...職員専用口から自転車持ち込むのもアレだったし』
「自転車置き場は各フロアに収納庫がございますのでそちらをご利用ください」
『え、各フロア?そんなのあるの』
「社長の意向です」
『健康オタクだもんね。3ヶ月前にも自転車乗ってるの見た...あの時にはもう既に収納庫計画は進んでいた訳だ...』
そんなこんなで受付での長話を済ませ、謁見。
社長直々にこれくらい容易いこと。礼など必要ない。なんて言われた。
これくらいって...
「流星、おかえり」
『ただいま。...寒い』
「...ふ、そりゃそうだよ。こんな寒い中本気で行くなんて思わなかった」
『結花、紅茶入れて...』
「わかりました」
コトコトコトコト。
トトトトトトトト。
『木場』
「ん?」
『俺自転車返してきた』
「は!?どうして?」
『今回の自転車さ。やっぱり相当のレアモノだったらしくて』
「それで?」
『交換条件出されたんだよ。この自転車の対価として人を襲え、って』
「なんだと!?どうしたんだそれ!?受けたのか!?」
『断ってきた。そんなことなら必要ないですって』
「...そう。でも流星、どうやって帰ってきたんだ?自転車置いてきたのに」
『歩いて帰ってきた』
「は!?」
『嘘だよ。さすがに帰ってくるまでのタクシー代は会社が持ってくれるっぽい』
「あ、そう」
「流星さんお待たせしました。木場さんはおかわりどうです?」
「ありがとう長田さん、俺はいいや」
『結花ぁ~砂糖は?』
「セルフです」
『なんだよ~、キッチンかよ~』
「流星さん」
『なに?』
「海堂さんのことなんですけど...」
『あー、後で相談乗りに行くよ。先部屋戻ってて。俺木場と話しあるからさ』
「分かりました」
嬉しげに部屋へと戻る結花。あまり外出しないもんだから話し相手が欲しいのだろう。
「長田さんと何か話があるのか?」
『別に何でもいいだろ、木場には関係ねえ』
「教えてくれたっていいだろ。海堂が何とかって言ってたやつ。長田さん海堂と何かあったのか?」
『いいんだよ別に、知らなくていいよ』
「えー、知りたい」
『えー、とか言うなよ...でも可愛いね』
「なんだよソレ」
『知りたいの?』
「..知りたい」
『どうしても?』
「どうしても...ではないけど」
『じゃあいいじゃん』
「やだよ!俺だけ知らないってなると、なんだか淋しいじゃん」
『淋しいじゃん、って...やっぱ可愛いね』
「話を逸らすな!」
『知りたい?』
「知りたい」
『じゃあ俺にキスして』
「はあ!?なんでだよ!?!?」
『な、なんでそんな怒るんだよ...そんな、イスから立ち上がらなくても...』
「あっごめん」
『情報を得るためには等価交換が基本だろ?どうする?知りたくないならいいよ。いつもは俺からチューしてるからさ~今日はお前からのを待ってるんだよね~』
「う...」
『俺待つよ』
「分かったよ...」
「これでどうだ...」
『...毎度あり』
「...で?」
『海堂が真理にブーケ渡すんだって。真理の好きそうな花をチョイスするのが結花の役割なんだけど、その花の下見に付いてきて欲しいっていう。それだけ』
「それだけ?」
『それだけ。木場ありがとね~...してくれて。ほっぺただと思ったら口だったね。びっくりした』
「言わないで恥ずかしい。もうしないからな」
『へいへい』
「(聞いてない...)」
「いってらっ...って流星それどうしたの」
どうしたの、の正体。
それは
俺が肩に担いだ自転車。
一目惚れしてなんとか手にいれた
日本への輸入は数台限定というシロモノ。
『これスマブレに買ってもらっちゃったんだ~』
自慢げに話してやる。
だってさ~、聞いてよコレ!
かの有名なフレーム製作者が己の技術をもってして造り上げた最高傑作!!中でもこの...
「またか。流星もうアレとは関わっちゃ駄目だよ」
木場は飲んでいた紅茶を机に置いた。
出たよ、いつもの説教グセ。
『分かってないなあ。木場は。お前の車だって、服だって、全部スマブレからの支給品じゃねーか。第一、金もないのにどーしろってんだよ。盗むんか?』
「そうじゃないけど。流星。なんかもっと他にあるだろう」
『お前そういやピザ屋でバイトしてたな。あんな感じに?』
「うん。人間との関わりの中で働けばいいよ」
『あれはたまたま運が良かっただけだろ。店主がオルフェノクだった訳だし。』
「そうだけど...」
『とにかく、いいんだよ!自分が好きなようにやったら!俺はこれに乗りたかったの!!ずっとカタログとにらめっこしてたの!!!発売日をどれだけ待ち望んだことか!!!!!』
「そう。じゃあ行けば」
なんとも腑に落ちない表情をしている。
『言われなくても行くよ。いってきまーす』
ルンルン気分でエレベーターで下まで降りて、サイクリングスタート。今日は絶好のサイクリング日和。
定期的に家にやって来るスマートレディ。
彼女に欲しいものを言えば、数日で手に入れてくれる。さらに住んでるところまで配送してくれる。
某通販サイトみたいな仕組み。よくできてる。
だが木場はそれをよく思っていないみたいだ。
別にいいだろう。
自分の好きな物を手に入れるくらい。
俺のそんな考えがどうも許せないらしい。
いいだろ。常識の範囲内で買い物してるんだから。
...ってさすがに今回は貴重なモノを手に入れたとは自覚してるよ。
風が気持ちいい。
確かここの国道を左へ曲がって...
あった。
そびえ立つスマートブレイン社。
こんなシロモノ手に入れてくれたんだから挨拶しに行かなきゃマズイだろう。
地下の駐車場に、自転車停めるのもアレだなあ。
こうなりゃ正面突破だ。受付で聞こう。
『すいません』
「どうされました?」
『スマートレディに謁見したいのですが』
「身分証明書などはお持ちですか」
『はい』
二輪の免許証とここの社員証。
「社員証...でしたら受付通らずに入れば良かったですのに」
『いやちょっと...久々に3ヶ月ぶりに来てみたら自転車置き場廃止されてて、どこ停めればいいかわからなくて...職員専用口から自転車持ち込むのもアレだったし』
「自転車置き場は各フロアに収納庫がございますのでそちらをご利用ください」
『え、各フロア?そんなのあるの』
「社長の意向です」
『健康オタクだもんね。3ヶ月前にも自転車乗ってるの見た...あの時にはもう既に収納庫計画は進んでいた訳だ...』
そんなこんなで受付での長話を済ませ、謁見。
社長直々にこれくらい容易いこと。礼など必要ない。なんて言われた。
これくらいって...
「流星、おかえり」
『ただいま。...寒い』
「...ふ、そりゃそうだよ。こんな寒い中本気で行くなんて思わなかった」
『結花、紅茶入れて...』
「わかりました」
コトコトコトコト。
トトトトトトトト。
『木場』
「ん?」
『俺自転車返してきた』
「は!?どうして?」
『今回の自転車さ。やっぱり相当のレアモノだったらしくて』
「それで?」
『交換条件出されたんだよ。この自転車の対価として人を襲え、って』
「なんだと!?どうしたんだそれ!?受けたのか!?」
『断ってきた。そんなことなら必要ないですって』
「...そう。でも流星、どうやって帰ってきたんだ?自転車置いてきたのに」
『歩いて帰ってきた』
「は!?」
『嘘だよ。さすがに帰ってくるまでのタクシー代は会社が持ってくれるっぽい』
「あ、そう」
「流星さんお待たせしました。木場さんはおかわりどうです?」
「ありがとう長田さん、俺はいいや」
『結花ぁ~砂糖は?』
「セルフです」
『なんだよ~、キッチンかよ~』
「流星さん」
『なに?』
「海堂さんのことなんですけど...」
『あー、後で相談乗りに行くよ。先部屋戻ってて。俺木場と話しあるからさ』
「分かりました」
嬉しげに部屋へと戻る結花。あまり外出しないもんだから話し相手が欲しいのだろう。
「長田さんと何か話があるのか?」
『別に何でもいいだろ、木場には関係ねえ』
「教えてくれたっていいだろ。海堂が何とかって言ってたやつ。長田さん海堂と何かあったのか?」
『いいんだよ別に、知らなくていいよ』
「えー、知りたい」
『えー、とか言うなよ...でも可愛いね』
「なんだよソレ」
『知りたいの?』
「..知りたい」
『どうしても?』
「どうしても...ではないけど」
『じゃあいいじゃん』
「やだよ!俺だけ知らないってなると、なんだか淋しいじゃん」
『淋しいじゃん、って...やっぱ可愛いね』
「話を逸らすな!」
『知りたい?』
「知りたい」
『じゃあ俺にキスして』
「はあ!?なんでだよ!?!?」
『な、なんでそんな怒るんだよ...そんな、イスから立ち上がらなくても...』
「あっごめん」
『情報を得るためには等価交換が基本だろ?どうする?知りたくないならいいよ。いつもは俺からチューしてるからさ~今日はお前からのを待ってるんだよね~』
「う...」
『俺待つよ』
「分かったよ...」
「これでどうだ...」
『...毎度あり』
「...で?」
『海堂が真理にブーケ渡すんだって。真理の好きそうな花をチョイスするのが結花の役割なんだけど、その花の下見に付いてきて欲しいっていう。それだけ』
「それだけ?」
『それだけ。木場ありがとね~...してくれて。ほっぺただと思ったら口だったね。びっくりした』
「言わないで恥ずかしい。もうしないからな」
『へいへい』
「(聞いてない...)」