イ反面ライダー555
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一緒に風呂でも入ろうか、と言い出したのは流星。
途端に木場は苦い顔になった。ただでさえ流星が借りているのは狭いワンルームなのにそれに附帯する風呂が広いはずも無く、男一人入ればすぐ定員オーバーと言ったところ。
「どう考えても無理だよ」
木場は正論で跳ね返した。
『だって恋人らしいことしたいじゃん』
流星の言い分は分からなくもない。俺たちは付き合い初めてひと月なわけで。
「でも風呂は狭いだろ」
『じゃあ勇治の家は…無理か』
そう、結花にも海堂にも流星と付き合っていることは話していない。仮に話しでもしたら…絶対反対される。流星はスマートブレイン側のオルフェノクだからだ。
別に俺と流星は手を組んでいる訳ではない。
ではなぜ一緒にいるかと言うと、これもまた説明しづらい。至極簡単に言ってしまうと、許されざる恋愛ほど燃える、と言ったところか。お互いの行き着く所は違えど、思考回路は似通っているしなによりフィーリングが合う。
その時インターホンが鳴った。流星がモニターを確認すると、ラッキークローバーの一人である冴子だった。
『冴子さんだ。勇治は風呂場に隠れてて』
「わ、わかった」
のんびりと玄関の鍵を開けると、冴子の他に琢磨も立っていた。すごく嫌そうな顔をしている。
『どうも』
「流星くん、最近どう?お店来ないから心配して来ちゃった。ほら見て。琢磨くんも心配そう」
『どっちかって言うと琢磨さんは連れてこられて嫌そうって顔してますけどね』
「いいえぼくも心配ですよ」
『最近お仕事疲れちゃって。また気が向いたらお店行きます』
「絶対よ」
『はい』
冴子は玄関先で流星を抱き締めた。
それに応えるように流星も冴子のことを抱き締め返す。
「…二人ともぼくがいること忘れてないですよね?アツアツに抱き締め合っちゃって」
「もちろん」
『忘れてません』
「流星くん今冴子さんのお尻触ってました?」
『触ってませんよ。てかアツアツとか死語じゃないですか』
「そんなことないですよ」
冴子は別れ際、これ持ってきたから食べて、と手作りの惣菜やインスタント食品を箱で渡してくれた。そして最後には頬に口づけをくれた。扉を閉めたところでどっと疲れが出た。
『あー疲れた。勇治もう大丈夫だよ』
のっそりと木場は風呂場から出てきた。
「なんか声聞こえたんだけど、アツアツに抱き締め合ってたの?」
『あー…聞こえてた?』
女の扱いが上手い流星は、すぐ女の腰に手を回したりボディタッチをするのだ。
『アレやっときゃ大体何とかなるからさ。っていうか抱き締めてきたのは冴子さんの方だから』
「…一緒に風呂入ろうか」
『え?やったあ』
思いがけず吉報を耳にした。
先程まであれだけ嫌がっていたのに。
「…あ、もしもし?長田さん?急用入って俺帰れないから今日は園田さんの所に泊まりに行ってもらってもいいかな?うん。じゃあね」
「もしもし海堂?海堂って今日家に帰って来ない日だよね?…いいや、確認しただけ。うん、俺も急用で帰れないから。じゃあ」
『えーっと、勇治?』
「なに?」
通話を切った勇治は清々しいほどに笑顔だ。これは嫌な予感しかしない。
「人払いもした事だし、俺の家の風呂に入ろうか。良かったね流星、風呂一緒に入れる」
『これはどう言う風の吹き回し?』
「常々思ってたんだけど流星の性の価値観について聞かせてもらおうかなと思って。なんで俺がいながら女の子にも手が出せるの?」
『いやさっきのだって手を出した訳じゃないし…』
「うるさいなあ、流星。今日から二週間オナ禁」
『はっ!?ちょっと待ってよ勇治…そりゃないよ…』
「じゃあ早く俺の家に帰ろうね。そんで風呂でたっぷり言い訳聞くから」
今宵、嫌な予感しかしない。
途端に木場は苦い顔になった。ただでさえ流星が借りているのは狭いワンルームなのにそれに附帯する風呂が広いはずも無く、男一人入ればすぐ定員オーバーと言ったところ。
「どう考えても無理だよ」
木場は正論で跳ね返した。
『だって恋人らしいことしたいじゃん』
流星の言い分は分からなくもない。俺たちは付き合い初めてひと月なわけで。
「でも風呂は狭いだろ」
『じゃあ勇治の家は…無理か』
そう、結花にも海堂にも流星と付き合っていることは話していない。仮に話しでもしたら…絶対反対される。流星はスマートブレイン側のオルフェノクだからだ。
別に俺と流星は手を組んでいる訳ではない。
ではなぜ一緒にいるかと言うと、これもまた説明しづらい。至極簡単に言ってしまうと、許されざる恋愛ほど燃える、と言ったところか。お互いの行き着く所は違えど、思考回路は似通っているしなによりフィーリングが合う。
その時インターホンが鳴った。流星がモニターを確認すると、ラッキークローバーの一人である冴子だった。
『冴子さんだ。勇治は風呂場に隠れてて』
「わ、わかった」
のんびりと玄関の鍵を開けると、冴子の他に琢磨も立っていた。すごく嫌そうな顔をしている。
『どうも』
「流星くん、最近どう?お店来ないから心配して来ちゃった。ほら見て。琢磨くんも心配そう」
『どっちかって言うと琢磨さんは連れてこられて嫌そうって顔してますけどね』
「いいえぼくも心配ですよ」
『最近お仕事疲れちゃって。また気が向いたらお店行きます』
「絶対よ」
『はい』
冴子は玄関先で流星を抱き締めた。
それに応えるように流星も冴子のことを抱き締め返す。
「…二人ともぼくがいること忘れてないですよね?アツアツに抱き締め合っちゃって」
「もちろん」
『忘れてません』
「流星くん今冴子さんのお尻触ってました?」
『触ってませんよ。てかアツアツとか死語じゃないですか』
「そんなことないですよ」
冴子は別れ際、これ持ってきたから食べて、と手作りの惣菜やインスタント食品を箱で渡してくれた。そして最後には頬に口づけをくれた。扉を閉めたところでどっと疲れが出た。
『あー疲れた。勇治もう大丈夫だよ』
のっそりと木場は風呂場から出てきた。
「なんか声聞こえたんだけど、アツアツに抱き締め合ってたの?」
『あー…聞こえてた?』
女の扱いが上手い流星は、すぐ女の腰に手を回したりボディタッチをするのだ。
『アレやっときゃ大体何とかなるからさ。っていうか抱き締めてきたのは冴子さんの方だから』
「…一緒に風呂入ろうか」
『え?やったあ』
思いがけず吉報を耳にした。
先程まであれだけ嫌がっていたのに。
「…あ、もしもし?長田さん?急用入って俺帰れないから今日は園田さんの所に泊まりに行ってもらってもいいかな?うん。じゃあね」
「もしもし海堂?海堂って今日家に帰って来ない日だよね?…いいや、確認しただけ。うん、俺も急用で帰れないから。じゃあ」
『えーっと、勇治?』
「なに?」
通話を切った勇治は清々しいほどに笑顔だ。これは嫌な予感しかしない。
「人払いもした事だし、俺の家の風呂に入ろうか。良かったね流星、風呂一緒に入れる」
『これはどう言う風の吹き回し?』
「常々思ってたんだけど流星の性の価値観について聞かせてもらおうかなと思って。なんで俺がいながら女の子にも手が出せるの?」
『いやさっきのだって手を出した訳じゃないし…』
「うるさいなあ、流星。今日から二週間オナ禁」
『はっ!?ちょっと待ってよ勇治…そりゃないよ…』
「じゃあ早く俺の家に帰ろうね。そんで風呂でたっぷり言い訳聞くから」
今宵、嫌な予感しかしない。