イ反面ライダー555
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ブランチのスープをすすり、すぐさま「熱い」と舌を出した木場に既視感を覚えた。
『乾と一緒じゃねえか…』
「え?乾くん?」
『アイツも猫舌なんだよ』
「へえ。べつに俺猫舌じゃないけどね」
木場がふーふーとスープを冷ましながら飲む様を横目に、テレビから流れる音楽バラエティ番組を眺める。
『しっかし、お前が寝坊なんて珍しいな』
「昨日ちょっと眠れなくて」
『へえ。あ、俺もう行かねえと』
「行ってらっしゃい」
俺と木場は所謂「お隣さん」というやつで、彼らが3人揃って引越しの挨拶をしてきたその日の内に意気投合した。今ではお互いの家を行ったり来たりするような関係になった。今日も朝近所のおばさんからもらった野菜のおすそ分けに寄った次第だ。
乾とは昔アルバイトをしていた喫茶店で同していて、最近、木場と乾が知り合いだということも知った。
「あ、あのさ流星…」
『ん?』
「今日の夜なんだけど海堂と長田さん帰ってこないんだ」
『デート?』
「いや、乾くんのところでお泊まり会なんだって。よかったらウチで一緒にご飯食べない?」
『いいね。寒いし、鍋にしよう』
「オーケー。具材揃えておく」
仕事を終え、自分の家にリュックサックを放り込むと、木場の家へ上がり込んだ。
『おっつー』
「おつかれ流星。もう鍋できてるよ」
『早くね?』
二人、鍋をつつきあう。
木場の作る飯の味にも慣れた。
「はじめて流星と会った時、見た目がチャラついてるから仲良くなれないと思った」
白菜を噛み締めてから、木場がぽつりと呟いた。
『…俺も。木場は真面目そうな奴だなぁって思ってた』
豆腐を飲み込んで、そう返した。
「今日は家帰らせないから」
『ゴフッ…え?』
つゆを飲んでいたら衝撃発言をされて思わずむせた。
実は俺たちは付き合っている。海堂や結花、乾。みんな知らない事実だ。美容師でチャラついた見た目の俺と、自宅勤務で真面目そうな木場では到底釣り合わないと思われているだろうが、紛れもない事実だ。
「今日はやるから」
『まじかー…まじか』
食事後、服を脱がされたと思ったら首輪とリードを嵌められ引っ張られた。
『ぐっ…!?』
「お似合いだね」
『…っは、これ、いつの、間に、買ったん、だよ』
「貰い物」
『意味、わかんねえ…』
強い口づけを施されたかと思えば荒い情事に流される。退廃的なこの行為は何度やっても溺れ、飽きさせない。
翌朝、いつもの様に起き抜けのコーヒーと煙草を楽しんでいると、木場がのそりと起きてきた。
『おはよ』
「おはよう。流星、この部屋で煙草は駄目って言ったじゃないか…」
『あー、ごめん』
いそいで携帯灰皿に吸殻を押し込む。
「仕事?」
『うん。もう行かなきゃ』
「気をつけて」
『分かってる。じゃ』
『乾と一緒じゃねえか…』
「え?乾くん?」
『アイツも猫舌なんだよ』
「へえ。べつに俺猫舌じゃないけどね」
木場がふーふーとスープを冷ましながら飲む様を横目に、テレビから流れる音楽バラエティ番組を眺める。
『しっかし、お前が寝坊なんて珍しいな』
「昨日ちょっと眠れなくて」
『へえ。あ、俺もう行かねえと』
「行ってらっしゃい」
俺と木場は所謂「お隣さん」というやつで、彼らが3人揃って引越しの挨拶をしてきたその日の内に意気投合した。今ではお互いの家を行ったり来たりするような関係になった。今日も朝近所のおばさんからもらった野菜のおすそ分けに寄った次第だ。
乾とは昔アルバイトをしていた喫茶店で同していて、最近、木場と乾が知り合いだということも知った。
「あ、あのさ流星…」
『ん?』
「今日の夜なんだけど海堂と長田さん帰ってこないんだ」
『デート?』
「いや、乾くんのところでお泊まり会なんだって。よかったらウチで一緒にご飯食べない?」
『いいね。寒いし、鍋にしよう』
「オーケー。具材揃えておく」
仕事を終え、自分の家にリュックサックを放り込むと、木場の家へ上がり込んだ。
『おっつー』
「おつかれ流星。もう鍋できてるよ」
『早くね?』
二人、鍋をつつきあう。
木場の作る飯の味にも慣れた。
「はじめて流星と会った時、見た目がチャラついてるから仲良くなれないと思った」
白菜を噛み締めてから、木場がぽつりと呟いた。
『…俺も。木場は真面目そうな奴だなぁって思ってた』
豆腐を飲み込んで、そう返した。
「今日は家帰らせないから」
『ゴフッ…え?』
つゆを飲んでいたら衝撃発言をされて思わずむせた。
実は俺たちは付き合っている。海堂や結花、乾。みんな知らない事実だ。美容師でチャラついた見た目の俺と、自宅勤務で真面目そうな木場では到底釣り合わないと思われているだろうが、紛れもない事実だ。
「今日はやるから」
『まじかー…まじか』
食事後、服を脱がされたと思ったら首輪とリードを嵌められ引っ張られた。
『ぐっ…!?』
「お似合いだね」
『…っは、これ、いつの、間に、買ったん、だよ』
「貰い物」
『意味、わかんねえ…』
強い口づけを施されたかと思えば荒い情事に流される。退廃的なこの行為は何度やっても溺れ、飽きさせない。
翌朝、いつもの様に起き抜けのコーヒーと煙草を楽しんでいると、木場がのそりと起きてきた。
『おはよ』
「おはよう。流星、この部屋で煙草は駄目って言ったじゃないか…」
『あー、ごめん』
いそいで携帯灰皿に吸殻を押し込む。
「仕事?」
『うん。もう行かなきゃ』
「気をつけて」
『分かってる。じゃ』