家出少女が僧侶に拾われる話
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呆気に取られている私を気にもとめず腕を引いてお寺に入ると、お風呂場に案内された
「とりあえずそのズブ濡れのままじゃさみーだろ。風呂はいっとけ」
『いや、でも私…服とか荷物とか、本当になんにも持ってなくて…』
「おー、じゃあ明日にでも買いに行かなきゃな。今日は拙僧の貸してやっからとりあえず入れ」
はよしろと背中を押され脱衣所に入れられてしまった
『はあー…』
今日あったばかりの人の家のお風呂でくつろぐというのはさすがに気が引けるので、浴槽の端で縮こまる
『私これからどうなるんだろ…』
何が何だか分からないまま連れてこられるというのは、あの女の人に引き取られたときに似てる
でも…嫌な気持ちならないのは何でだろう
先程まで彼に握られていた腕を見る
『…温かかったな…』
「あ?なんか言ったか?」
『ひゃっ?!』
脱衣所から突然かかった声に驚いてしまう
「ヒャハハッ、別に覗きに来たとかじゃねぇからそんなビビんなよ。タオルと着替えここに置いとくなー」
『ありがとうございます…』
少しのぼせてしまったのか、頭がぼーっとしてきた
もう上がろう…
脱衣所には綺麗なタオルと彼の中学時代のものだろうか、名前が刺繍されてあるジャージが置いてあった
有難く拝借し脱衣所を出る
廊下に沿って真っ直ぐに進むと、居間らしき場所に空却さんが居た
『あの…お風呂ありがとうございました』
「おう、ちゃんとあったまったか?」
『はい、おかげさまで』
空却さんがマジマジと私を見る
『あ、あの…?』
「……サイズ」
『え?…あぁ』
服のサイズのことだろうか
『肩幅と裾が少し余るくらいで、特に不便ありません。本当に何から何までありがとうございます』
「…ならいいけどよー…」
空却さんが少しむくれているのは気のせい…?
「中学んときのだからな」
…もしかしてサイズが女の子とあんまり変わらないのを気にしてるのかな
『…ふふ』
「なに笑ってんだよ!」
『空却さんがかわいくて、つい』
「はぁ?!男にかわいいとか言うんじゃねぇ!」
だってかわいいものはかわいい
「ったっくよぉ…でもまぁ、やっと笑ったな」
ニッと口角を上げていう彼に、ふと自分が最後に笑ったのはいつだっただろうかと考える
少なくともあそこに居た頃は1度も笑った記憶が無い
「テメェずっと…あー、そいやまだ名前聞いてなかったな」
い、今更ですか…
『#夢主#、です』
「#夢主#、か。いい名だな。拙僧は波羅夷空却。これからよろしくな」
「とりあえずそのズブ濡れのままじゃさみーだろ。風呂はいっとけ」
『いや、でも私…服とか荷物とか、本当になんにも持ってなくて…』
「おー、じゃあ明日にでも買いに行かなきゃな。今日は拙僧の貸してやっからとりあえず入れ」
はよしろと背中を押され脱衣所に入れられてしまった
『はあー…』
今日あったばかりの人の家のお風呂でくつろぐというのはさすがに気が引けるので、浴槽の端で縮こまる
『私これからどうなるんだろ…』
何が何だか分からないまま連れてこられるというのは、あの女の人に引き取られたときに似てる
でも…嫌な気持ちならないのは何でだろう
先程まで彼に握られていた腕を見る
『…温かかったな…』
「あ?なんか言ったか?」
『ひゃっ?!』
脱衣所から突然かかった声に驚いてしまう
「ヒャハハッ、別に覗きに来たとかじゃねぇからそんなビビんなよ。タオルと着替えここに置いとくなー」
『ありがとうございます…』
少しのぼせてしまったのか、頭がぼーっとしてきた
もう上がろう…
脱衣所には綺麗なタオルと彼の中学時代のものだろうか、名前が刺繍されてあるジャージが置いてあった
有難く拝借し脱衣所を出る
廊下に沿って真っ直ぐに進むと、居間らしき場所に空却さんが居た
『あの…お風呂ありがとうございました』
「おう、ちゃんとあったまったか?」
『はい、おかげさまで』
空却さんがマジマジと私を見る
『あ、あの…?』
「……サイズ」
『え?…あぁ』
服のサイズのことだろうか
『肩幅と裾が少し余るくらいで、特に不便ありません。本当に何から何までありがとうございます』
「…ならいいけどよー…」
空却さんが少しむくれているのは気のせい…?
「中学んときのだからな」
…もしかしてサイズが女の子とあんまり変わらないのを気にしてるのかな
『…ふふ』
「なに笑ってんだよ!」
『空却さんがかわいくて、つい』
「はぁ?!男にかわいいとか言うんじゃねぇ!」
だってかわいいものはかわいい
「ったっくよぉ…でもまぁ、やっと笑ったな」
ニッと口角を上げていう彼に、ふと自分が最後に笑ったのはいつだっただろうかと考える
少なくともあそこに居た頃は1度も笑った記憶が無い
「テメェずっと…あー、そいやまだ名前聞いてなかったな」
い、今更ですか…
『#夢主#、です』
「#夢主#、か。いい名だな。拙僧は波羅夷空却。これからよろしくな」