家出少女が僧侶に拾われる話
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「あら、くーちゃんこの間はありがとね。今日はお父さんのおつかい?」
「まーな」
『…』
4回目
一緒に歩き始めてから彼が話し掛けられた回数
おかげで自己紹介もまだの彼の名前が分かってしまった
…自己紹介もまだの相手に着いていく私…普通に考えてどうかしてるよね…
でもまぁ人は見かけによらないとはこういう事なんだろう
最初は怖い人なのかと思ったけど、大人から子供までいろんな人に話し掛けられてるし
私の方に傘をさりげなく傾けてくれている
「おっ、空却!今日は親父さんに簀巻きにされてねぇんだな!」
5回目…
……え、簀巻き?
「るせーよ!」
「はっはっは!そうすぐ怒んなって」
そう言ってバンバンと空却さんの肩を叩くおじさんはかなり豪快な人らしい
「ってーな!」
それをウザったそうに払い除ける空却さん
でも本気で怒っている訳ではなさそうだ
「…ところで」
おじさんがふと私の方を見る
「おみゃーさん見ない顔だな?空却の彼女か?」
『えっ』
「それ私も気になってたわぁ、お嬢ちゃんどこぞら来たん?」
『えっと…』
空却さんに助けを求めるように視線を送る
彼は仕方ねぇなという風に頭をかくと
「そぉだよ。拙僧の女だ」
はい?!
「この間やっとこっちに来る許可貰えたって言うからよ、今日からウチの寺に住むことなった」
さも当たり前というふうにしれっと答える
初耳なんですが…!
「だから手ぇ出すなっていろんなヤツに言っといてくれよ」
おぉ〜!と一気にその場の空気が盛り上がる
「お熱いわね〜!」
「こんな美人な子捕まえるなんて空却もやるなぁ!嬢ちゃんも空却はクソガキだが根は悪いヤツじゃねぇ、捕まえといて損は無いぞ!」
「誰がクソガキだ!余計なお世話だっつの!」
『…はは』
若い者のお邪魔しちゃ悪いわね!と言っておじさんとおばさんは去って行った
『…あの』
「なんだ?」
『1から10まで全て初耳なんですが…』
「まぁさっき考えたからな。でもその方が余計な詮索されなくてテメェも楽だろ?」
そう言われればそう…?
「…それとも彼氏いんのか?迷惑だったら訂正しとくが」
『い、いえ、その、貴方のご迷惑でなければ』
「そーか、んなら問題ねぇな」
にぱっと笑う彼
この人ってこんなに無邪気に笑うんだ…
「着いたぞ、ここが拙僧ん家だ」
『ここが…って…え、』
彼が指を指す先を見て唖然とする
着いた場所は私でも知っているような由緒ある寺、空厳寺だった
「まーな」
『…』
4回目
一緒に歩き始めてから彼が話し掛けられた回数
おかげで自己紹介もまだの彼の名前が分かってしまった
…自己紹介もまだの相手に着いていく私…普通に考えてどうかしてるよね…
でもまぁ人は見かけによらないとはこういう事なんだろう
最初は怖い人なのかと思ったけど、大人から子供までいろんな人に話し掛けられてるし
私の方に傘をさりげなく傾けてくれている
「おっ、空却!今日は親父さんに簀巻きにされてねぇんだな!」
5回目…
……え、簀巻き?
「るせーよ!」
「はっはっは!そうすぐ怒んなって」
そう言ってバンバンと空却さんの肩を叩くおじさんはかなり豪快な人らしい
「ってーな!」
それをウザったそうに払い除ける空却さん
でも本気で怒っている訳ではなさそうだ
「…ところで」
おじさんがふと私の方を見る
「おみゃーさん見ない顔だな?空却の彼女か?」
『えっ』
「それ私も気になってたわぁ、お嬢ちゃんどこぞら来たん?」
『えっと…』
空却さんに助けを求めるように視線を送る
彼は仕方ねぇなという風に頭をかくと
「そぉだよ。拙僧の女だ」
はい?!
「この間やっとこっちに来る許可貰えたって言うからよ、今日からウチの寺に住むことなった」
さも当たり前というふうにしれっと答える
初耳なんですが…!
「だから手ぇ出すなっていろんなヤツに言っといてくれよ」
おぉ〜!と一気にその場の空気が盛り上がる
「お熱いわね〜!」
「こんな美人な子捕まえるなんて空却もやるなぁ!嬢ちゃんも空却はクソガキだが根は悪いヤツじゃねぇ、捕まえといて損は無いぞ!」
「誰がクソガキだ!余計なお世話だっつの!」
『…はは』
若い者のお邪魔しちゃ悪いわね!と言っておじさんとおばさんは去って行った
『…あの』
「なんだ?」
『1から10まで全て初耳なんですが…』
「まぁさっき考えたからな。でもその方が余計な詮索されなくてテメェも楽だろ?」
そう言われればそう…?
「…それとも彼氏いんのか?迷惑だったら訂正しとくが」
『い、いえ、その、貴方のご迷惑でなければ』
「そーか、んなら問題ねぇな」
にぱっと笑う彼
この人ってこんなに無邪気に笑うんだ…
「着いたぞ、ここが拙僧ん家だ」
『ここが…って…え、』
彼が指を指す先を見て唖然とする
着いた場所は私でも知っているような由緒ある寺、空厳寺だった