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りんごとそり

 同時刻、オクタヴィネル寮、モストロ・ラウンジ。

ぴろろ~ん、という着信音とともに、フロイドのスマホにジェイドからメールが送られてきた。
「あ、ジェイドだ~。なんかおもしれ―服着てる~」
「どれどれ?」
アスールが覗き込むと、ジェイドがアップル・ボアの衣装を着ていた。
「ああ、よく似合いますねえ」
「豊作村のドリンクだってよ。食事の写真も送ってきた」
「角切りリンゴ入りのホットティーですか…モストロラウンジの期間限定メニューに…いいですねえ」
「アイスでもいけるって。めんどくせーことするなって思ってたけど、ジェイド楽しんでるみたいじゃん」
「良かったじゃないですか。ジェイドはモルン山に行くのを楽しみにしていたようですしね」
「ぎゃは、ホタルイカ先輩チョー似合ってやんの」
フロイドはジェイドから送られてきた写真を見てひとしきり爆笑していた。
 アズールはそんなフロイドに呆れながらも、自分に送って来たジェイドの写真を見て苦笑した。
「全く…。こんなにキノコや野草を買い込んで…。すっかり満喫しているみたいですね」
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