マリッジブルー
どこで間違えたんだろう。
僕が花嫁に選んだのは、フローラのお姉さんのデボラさんだった。その話を聞いて、幼馴染のビアンカは驚いたなんてもんじゃなかった。
「ちょっとファイブ、正気なのアンタ?
あの!あの!デボラさんよ!!!」
そうなんだ。本当のことを言うと、顔の好みは全然違う。
僕の好みは清楚で大人しいお嬢様、つまりフローラちゃんのハズなのだが…
大体初対面からして最悪だった。骨野郎とか足を舐めろとか。なのになぜこんなに心を乱されるんだ。あの人の罵声を受けて、僕は不謹慎にも快感を覚えてしまう。
「当然!選ばれるのはこの、あ・た・く・し・よね!!!」
このゴージャスな女性が、フローラのお姉さんのデボラだ。
姉妹でこれほど雰囲気が異なるというのも珍しい。
「も、もちろんさデボラ…さん…」
「デボラ様とお呼び、この下僕!!」
「は、はいデボラ様!!あなた様はこの世で一番美しい!そのあなたにこの身をささげるのは本望です」
デボラ様は僕に豊満な胸を押し付けてきた。ああ、ご褒美だ…、
「それにしてもファイブ、あなたひょろひょろよ!もっと筋肉をつけなさい!でないと…」
デボラはギリギリと、10センチヒールを僕の足の甲にめりこませる。
「すぐに倒れてしまうわよっ!あたくし、弱っちい男は嫌い。でもあんたはマッチョになる素質があるわよ。あたくしの好みの筋肉を鍛えること!それを期待しているわね」
もちろん、仰せのままに。
そしてマッチョになった暁には、あなた様のそのヒールで僕の背中を蹴飛ばしてください…
「ファイブって実は変態じゃね?」
ビアンカに言われて、僕はうっと詰まった。
「あんたがデボラさんのあの10センチヒールで背中を蹴られたり、骨骨野郎って罵声を浴びせたりするたびにうっとりとしてるのを見せられるこっちの身にもなってよ」
「う…」
「ファイブっ!あ・た・く・しの上衣がなくってよ!!はやくなさいっ、この骨骨野郎!!!」
デボラ様に罵倒される僕を見て、ビアンカは心底呆れたという顔で僕を眺めた。
「アンタさ、気づいてないかもしれないけど、デボラさんに怒鳴られたりヒールで蹴られたり鞭で背中を打たれるたびにアンタのその…何?足の間のものがもっこりするんだよね。やめてよそれ」
「ビアンカさん…いくら何でも気の毒ですわ」
「だったらさ、フローラちゃん。あんたは平気なの?自分の義理の兄が、お姉さんに鞭で打たれたりヒールをめりこまされたり、骨骨野郎とかチキンとか私の足を舐めなさいと罵倒されるたびに股間もっこりになるのを見るの」
「び、ビアンカさん…や、やめてください…」
おしとやかで純粋なフローラは顔を赤くして複雑な表情で顔を背ける。
「お、お願いですから…わ、わたくしに見えないところでやってくださいませ…」
ビアンカとフローラは微妙な顔で僕から遠ざかった。
ああデボラ様、その尖ったヒールで僕の背中を蹴り上げてください。自分は一生女王様のしもべです…
僕が花嫁に選んだのは、フローラのお姉さんのデボラさんだった。その話を聞いて、幼馴染のビアンカは驚いたなんてもんじゃなかった。
「ちょっとファイブ、正気なのアンタ?
あの!あの!デボラさんよ!!!」
そうなんだ。本当のことを言うと、顔の好みは全然違う。
僕の好みは清楚で大人しいお嬢様、つまりフローラちゃんのハズなのだが…
大体初対面からして最悪だった。骨野郎とか足を舐めろとか。なのになぜこんなに心を乱されるんだ。あの人の罵声を受けて、僕は不謹慎にも快感を覚えてしまう。
「当然!選ばれるのはこの、あ・た・く・し・よね!!!」
このゴージャスな女性が、フローラのお姉さんのデボラだ。
姉妹でこれほど雰囲気が異なるというのも珍しい。
「も、もちろんさデボラ…さん…」
「デボラ様とお呼び、この下僕!!」
「は、はいデボラ様!!あなた様はこの世で一番美しい!そのあなたにこの身をささげるのは本望です」
デボラ様は僕に豊満な胸を押し付けてきた。ああ、ご褒美だ…、
「それにしてもファイブ、あなたひょろひょろよ!もっと筋肉をつけなさい!でないと…」
デボラはギリギリと、10センチヒールを僕の足の甲にめりこませる。
「すぐに倒れてしまうわよっ!あたくし、弱っちい男は嫌い。でもあんたはマッチョになる素質があるわよ。あたくしの好みの筋肉を鍛えること!それを期待しているわね」
もちろん、仰せのままに。
そしてマッチョになった暁には、あなた様のそのヒールで僕の背中を蹴飛ばしてください…
「ファイブって実は変態じゃね?」
ビアンカに言われて、僕はうっと詰まった。
「あんたがデボラさんのあの10センチヒールで背中を蹴られたり、骨骨野郎って罵声を浴びせたりするたびにうっとりとしてるのを見せられるこっちの身にもなってよ」
「う…」
「ファイブっ!あ・た・く・しの上衣がなくってよ!!はやくなさいっ、この骨骨野郎!!!」
デボラ様に罵倒される僕を見て、ビアンカは心底呆れたという顔で僕を眺めた。
「アンタさ、気づいてないかもしれないけど、デボラさんに怒鳴られたりヒールで蹴られたり鞭で背中を打たれるたびにアンタのその…何?足の間のものがもっこりするんだよね。やめてよそれ」
「ビアンカさん…いくら何でも気の毒ですわ」
「だったらさ、フローラちゃん。あんたは平気なの?自分の義理の兄が、お姉さんに鞭で打たれたりヒールをめりこまされたり、骨骨野郎とかチキンとか私の足を舐めなさいと罵倒されるたびに股間もっこりになるのを見るの」
「び、ビアンカさん…や、やめてください…」
おしとやかで純粋なフローラは顔を赤くして複雑な表情で顔を背ける。
「お、お願いですから…わ、わたくしに見えないところでやってくださいませ…」
ビアンカとフローラは微妙な顔で僕から遠ざかった。
ああデボラ様、その尖ったヒールで僕の背中を蹴り上げてください。自分は一生女王様のしもべです…