第2章
名前変換
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職人が壊さぬよう、丁寧に扱ってくれたおかげで、ロケットは無事に開けられた。
手渡されたそれを、ナマエはそっと覗き込む。
「…この方が、私の父…」
色褪せた写真が一枚入っていた。
男性で、胸から上を撮影してある。その顔は、なんとなく自分の面影を感じられるような気もするが、確かなものではない。
いかんせん、一度も会ったことがないのだ。
実父の写真を見ても、実感が湧かないのは無理ない事なのかもしれない。
「恐らくは。…では、相続の手続きに向かいましょう」
月島は淡々と言うと、先に立って歩き出す。
ナマエはその薄いペンダントを掌に、彼の後に続いた。
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