その手を掴んで明日へ行く
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第四話:巨大な蛇と、決死の跳躍
エンヴィーの不気味な叫びとともに、その巨躯が激しく蠢いた。
が無数の人間の顔と手足が蠢く、おぞましい真の姿——山のような巨大な化け物へと変貌を遂げたエンヴィーが、巨大な爪を振り下ろす。
「ハハハッ! 潰れちゃいなよ、人間共ォッ!!」
「くそっ……広すぎる……ッ! 避けきれねぇ……ッ!」
血の海で足をとられ、回避が遅れたエドワード目掛けて、圧倒的な質量の質量攻撃が叩きつけられようとしたその瞬間——。
「【脈動】——ッ!!!」
空間を断ち切る絶叫とともに、眩い赤紫色の錬成光が爆ぜた。
トラウマに震えていたはずのルイが、自らの腕を刀で深く切り裂き、残された全生命力を激発させてエドワードの前に躍り出ていたのだ。
死なせたくない、任務でも義務でもなく、ただただ彼を守りたくて、そのためなら死んでもいいと思って使った脈動だった。
ドガァァァンッッ!!!
極限まで圧縮された空気の衝撃波がエンヴィーの巨躯を押し返し、振り下ろされた爪をギリギリで弾き飛ばす。
「ガハッ……ッ!!」
だが、その代償はあまりにも苛烈だった。
限界を超えて命を燃やしたルイの口から大量の血が噴き出し、アメジスト色の瞳から光が消えていく。
「ルイ——ッ!?」
倒れ込むルイの身体を、エドワードは必死で両腕に受け止めた。
腕の中でぐったりと重くなる身体。脈拍は蚊の泣くように弱く、冷たくなっていく肌。
「なんで……なんでまた使ったんだよッ! 俺を守るために、また命削りやがって……ッ!」
エドワードの目から涙が溢れ出す。
だが、泣いている時間はない。エドワードは周りの環境と自分の身体を使った錬成——エンヴィーの賢者の石を使い「己自身を人体錬成して真理の扉を開き、この疑似空間から脱出する」という唯一の賭けを思い出す。
「死なせねぇ……! 絶対に、お前を一人で死なせたりしねぇぞッ!!」
エドワードは瀕死のルイを強く、強く抱きかかえ、リンの手を掴むと、自身の手で錬成陣を起動した。
現れた巨大な『真理の扉』——その開かれた暗闇の中へ、エドワードはルイを抱きかかえたまま、決死の覚悟で跳び込んだのだった。
第四話:巨大な蛇と、決死の跳躍
エンヴィーの不気味な叫びとともに、その巨躯が激しく蠢いた。
が無数の人間の顔と手足が蠢く、おぞましい真の姿——山のような巨大な化け物へと変貌を遂げたエンヴィーが、巨大な爪を振り下ろす。
「ハハハッ! 潰れちゃいなよ、人間共ォッ!!」
「くそっ……広すぎる……ッ! 避けきれねぇ……ッ!」
血の海で足をとられ、回避が遅れたエドワード目掛けて、圧倒的な質量の質量攻撃が叩きつけられようとしたその瞬間——。
「【脈動】——ッ!!!」
空間を断ち切る絶叫とともに、眩い赤紫色の錬成光が爆ぜた。
トラウマに震えていたはずのルイが、自らの腕を刀で深く切り裂き、残された全生命力を激発させてエドワードの前に躍り出ていたのだ。
死なせたくない、任務でも義務でもなく、ただただ彼を守りたくて、そのためなら死んでもいいと思って使った脈動だった。
ドガァァァンッッ!!!
極限まで圧縮された空気の衝撃波がエンヴィーの巨躯を押し返し、振り下ろされた爪をギリギリで弾き飛ばす。
「ガハッ……ッ!!」
だが、その代償はあまりにも苛烈だった。
限界を超えて命を燃やしたルイの口から大量の血が噴き出し、アメジスト色の瞳から光が消えていく。
「ルイ——ッ!?」
倒れ込むルイの身体を、エドワードは必死で両腕に受け止めた。
腕の中でぐったりと重くなる身体。脈拍は蚊の泣くように弱く、冷たくなっていく肌。
「なんで……なんでまた使ったんだよッ! 俺を守るために、また命削りやがって……ッ!」
エドワードの目から涙が溢れ出す。
だが、泣いている時間はない。エドワードは周りの環境と自分の身体を使った錬成——エンヴィーの賢者の石を使い「己自身を人体錬成して真理の扉を開き、この疑似空間から脱出する」という唯一の賭けを思い出す。
「死なせねぇ……! 絶対に、お前を一人で死なせたりしねぇぞッ!!」
エドワードは瀕死のルイを強く、強く抱きかかえ、リンの手を掴むと、自身の手で錬成陣を起動した。
現れた巨大な『真理の扉』——その開かれた暗闇の中へ、エドワードはルイを抱きかかえたまま、決死の覚悟で跳び込んだのだった。
