ナイチンゲールに捧ぐ勝利を
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無事に挙式を挙げ、晴れて夫婦となった爆豪勝己とナイチンゲールフローラ。
フローラは雄英高校の「非常勤の保健室の先生」として、リカバリーガールの手伝いや生徒たちの精神的支柱を務めつつ、プロの現場では『大・爆・殺・神ダイナマイト』の事務所に所属する「専属サイドキック」として活動を開始していた。
雄英では「優しい先生」、現場では「ダイナマイトの唯一無二の相棒(そして妻)」として、彼女の存在感はヒーロー界でも唯一無二のものとなっていた。
そんな中、毎年恒例の『ヒーロービルボードチャートJP』の発表時期がやってくる。
事務所のモニター前で、爆豪とフローラ、そしてスタッフたちがランキングの発表を見守っていた。
「……フローラ、茶」
「はいはい、勝己くん。熱いから気を付けてね」
相変わらず口は悪いのものの、フローラが淹れたお茶を大人しく受け取り、彼女が怪我をしていないかさり気なく視線で全身をチェックする爆豪。かつての鋭利な狂犬ぶりを知る事務所のスタッフたちは、「ダイナマイトが信じられないくらい丸くなっている(※フローラ限定)」と陰でほっこりしていた。
そして、画面上でついに上位ランキングが発表される。
『第2位——!! なんと今年、前年からの支持率爆上がりで一気に順位を押し上げたのはこの人!! 『大・爆・殺・神ダイナマイト』だぁぁぁッ!!!』
「……あ?」
モニターに映し出された自分の順位を見て、爆豪は眉をひそめた。
ヴィラン退治数や事件解決数は例年通りトップクラスだったが、今年は【国民支持率】の数値が過去最高を記録し、一気にトップ3圏内へと躍り出ていたのだ。
「す、凄いわ勝己くん!! 支持率が凄まじい上がり幅よ!?」
「はあ!? なんでだ!? 俺は今年、街頭インタビューでカメラ蹴っ飛ばした記憶しかねぇぞ!?」
爆豪本人は首をかしげるばかりだったが、ニュースの解説員がその理由を熱弁し始めた。
『今年のダイナマイト人気の爆発的上昇、その最大の要因は何と言っても【結婚】です!! あの不遜で近寄りがたいトップヒーローが、あの聖母のようなフローレンス先生と結婚したというニュースは全国に衝撃を与えました!』
画面には、以前メディアに捉えられた「現場で怪我をしたMs.フローレンスを、大慌てで姫抱っこして病院へ搬送する爆豪」や、「照れくさそうにMs.フローレンスの荷物を持って歩く私服の爆豪」の隠し撮り写真がデカデカと映し出される。
『“あのダイナマイトが奥さんの前では超絶愛妻家”というギャップが世間の好感度を直撃! “Ms.フローレンスを射止め、大切にしている男なら信頼できる!” “愛妻家ダイナマイト推せる!”と、主婦層や若者層からの支持率が激増しました!!』
「なっ……ッッ!!??」
画面を見ながら、爆豪の顔がみるみるうちに爆破一歩手前のように真っ赤に染まっていく。
「だ、誰が愛妻家だアホが!!! くだらねぇゴシップで俺の評価決めてんじゃねぇぞクソ世間が!!!」
「ふふっ……格好良いわよ、勝己くん。みんな、あなたの本当の優しさに気づいてくれたのね」
フローラがクスクスと嬉しそうに笑うと、爆豪は「笑うなクソバフ女!!」と叫びながらも、彼女を気まずそうに強引に抱き寄せ、その首元に顔をうずめた。
「……ちっ、調子狂うんだよアホ……。俺は実力でてっぺん獲るっつってんだろ……」
「ええ、実力も、支持率も、あなたが一番よ。私の自慢の旦那様なんだから」
「……っ……一生言ってろ……」
雄英の保健室では生徒たちから「ダイナマイトを骨抜きにした伝説の先生」と尊敬(?)され、現場では圧倒的な連携を見せる最強の夫婦ヒーロー。
狂犬ヒーローの好感度を爆上げさせたのは、誰よりも彼を愛し、隣で微笑む最高の妻の存在なのだった。
無事に挙式を挙げ、晴れて夫婦となった爆豪勝己とナイチンゲールフローラ。
フローラは雄英高校の「非常勤の保健室の先生」として、リカバリーガールの手伝いや生徒たちの精神的支柱を務めつつ、プロの現場では『大・爆・殺・神ダイナマイト』の事務所に所属する「専属サイドキック」として活動を開始していた。
雄英では「優しい先生」、現場では「ダイナマイトの唯一無二の相棒(そして妻)」として、彼女の存在感はヒーロー界でも唯一無二のものとなっていた。
そんな中、毎年恒例の『ヒーロービルボードチャートJP』の発表時期がやってくる。
事務所のモニター前で、爆豪とフローラ、そしてスタッフたちがランキングの発表を見守っていた。
「……フローラ、茶」
「はいはい、勝己くん。熱いから気を付けてね」
相変わらず口は悪いのものの、フローラが淹れたお茶を大人しく受け取り、彼女が怪我をしていないかさり気なく視線で全身をチェックする爆豪。かつての鋭利な狂犬ぶりを知る事務所のスタッフたちは、「ダイナマイトが信じられないくらい丸くなっている(※フローラ限定)」と陰でほっこりしていた。
そして、画面上でついに上位ランキングが発表される。
『第2位——!! なんと今年、前年からの支持率爆上がりで一気に順位を押し上げたのはこの人!! 『大・爆・殺・神ダイナマイト』だぁぁぁッ!!!』
「……あ?」
モニターに映し出された自分の順位を見て、爆豪は眉をひそめた。
ヴィラン退治数や事件解決数は例年通りトップクラスだったが、今年は【国民支持率】の数値が過去最高を記録し、一気にトップ3圏内へと躍り出ていたのだ。
「す、凄いわ勝己くん!! 支持率が凄まじい上がり幅よ!?」
「はあ!? なんでだ!? 俺は今年、街頭インタビューでカメラ蹴っ飛ばした記憶しかねぇぞ!?」
爆豪本人は首をかしげるばかりだったが、ニュースの解説員がその理由を熱弁し始めた。
『今年のダイナマイト人気の爆発的上昇、その最大の要因は何と言っても【結婚】です!! あの不遜で近寄りがたいトップヒーローが、あの聖母のようなフローレンス先生と結婚したというニュースは全国に衝撃を与えました!』
画面には、以前メディアに捉えられた「現場で怪我をしたMs.フローレンスを、大慌てで姫抱っこして病院へ搬送する爆豪」や、「照れくさそうにMs.フローレンスの荷物を持って歩く私服の爆豪」の隠し撮り写真がデカデカと映し出される。
『“あのダイナマイトが奥さんの前では超絶愛妻家”というギャップが世間の好感度を直撃! “Ms.フローレンスを射止め、大切にしている男なら信頼できる!” “愛妻家ダイナマイト推せる!”と、主婦層や若者層からの支持率が激増しました!!』
「なっ……ッッ!!??」
画面を見ながら、爆豪の顔がみるみるうちに爆破一歩手前のように真っ赤に染まっていく。
「だ、誰が愛妻家だアホが!!! くだらねぇゴシップで俺の評価決めてんじゃねぇぞクソ世間が!!!」
「ふふっ……格好良いわよ、勝己くん。みんな、あなたの本当の優しさに気づいてくれたのね」
フローラがクスクスと嬉しそうに笑うと、爆豪は「笑うなクソバフ女!!」と叫びながらも、彼女を気まずそうに強引に抱き寄せ、その首元に顔をうずめた。
「……ちっ、調子狂うんだよアホ……。俺は実力でてっぺん獲るっつってんだろ……」
「ええ、実力も、支持率も、あなたが一番よ。私の自慢の旦那様なんだから」
「……っ……一生言ってろ……」
雄英の保健室では生徒たちから「ダイナマイトを骨抜きにした伝説の先生」と尊敬(?)され、現場では圧倒的な連携を見せる最強の夫婦ヒーロー。
狂犬ヒーローの好感度を爆上げさせたのは、誰よりも彼を愛し、隣で微笑む最高の妻の存在なのだった。
