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詩 2022/07/04〜

あたしだって



 私は冷酷で移り気な男ばかりに恋をした、彼らは生きてるだけで、私が生きる理由でいてくれたの、これはまさに運命共同体で私の紫陽花。私はよく憐れんだ眼で見られることが多かった、何かにもたれかかって生きてるさまがきっと馬鹿らしくてうらやましく見えたんだわ、私は彼らがいるだけで幸せにも地獄にもなるこの便利な体が好き。だってあなたと違って、彼らは私をそういう恩着せがましいメで見ないもの。幸福について語るなら私のような存在も除外できないのよ、あなたが理想とする世界にはちゃんと私がいるわ、あなたが信じたくないような世界に生きている私も。あなたが早口で聞かせてくれた辛抱強さは、私をソファに沈ませるだけよ、この心地よいソファに……。今日はありがとう、私はあなたの袋小路みたいで、ごめんね。


2022/10/16
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