随筆的な……
時間の残高
2025/10/17 16:38趣味のアイテム
ああ。なんと言うことだ! 私には残された時間が僅かしかない! なんとしても残された時間で自分のミームを多く残し、自分が確かにこの世に存在したということを疵を彫るようにしっかりと遺さなければ! これが私の自己保存の法則なのだ! 定命の者としての理の環を外れることができるのなら悪魔にでも魂を売ってみせる! 今の私の精神状態ならば怪しげなサプリメントや新興宗教に傾倒する隙しか見えぬだろう! それほどまでに自分の遺された時間が見える事は残酷な宣告なのだ!!
……さて小芝居はここまでとしまして。
私は日頃のスケジュール管理は手帳で行っています。3色ペンで書き込んで4色のマーカーを使って視認性を高めています。
手帳というのは残酷なもので、自分で自分を縛る道具という一面を持つのですよ。
概ね筆記には3種類しかなく、『実際にあった今日即ち過去のことを記す日記』『短期的に覚えておかなければならない備忘のメモ』『これから先の予定やスケジュールや記念日を記して行動を決める手帳』で、今回はスケジュールなどの管理をするという意味での手帳の私なりの思うところを書きたいと思います。
先にも申しました通り、手帳は自分を縛る道具という一面を持っています。
私はビジネスマンではないので見開き1週間の手帳で事足りていますが、それでも、時間単位で日々の仕事や要件を書き込んで起床して朝食を食べた後に手帳を確認します。
そしてげんなりするのです。
自分の創作に対するモチベーションが高い日に限って、認知資源を大量に消費する仕事や要件が詰まっているのを見るとそれだけで気力が萎える。その一方で15分とか20分などの隙間時間を活用して読書や創作のネタ整理をする。……手帳で時間を管理していないと恐らく隙間時間すら見過ごしてしまうでしょう。
以前は『隙間時間をかき集めて、そこに次の仕事』をガンガン詰め込んで次から次へと仕事や要件を片付けていましたが、脳疲労でダウンしてから気がついたのです。
手帳を使うと仕事を効率よく片付けられるが、効率だけを重要視すると今度は自分が休む時間が無くなる。休養を設けずに働き続けると必ず疲労でダウンして、休んでいる間に次から次へと仕事が溜まって、復帰してもエメットの法則が働いて、片付けるべき仕事が非常に億劫でモチベーションが低下して、結果として質の低い仕事になる。
それに気がついてからは隙間時間を『次の仕事やできなかった仕事を穴埋めする時間』ではなく、自分のために投資する時間と認識を改めて、スケジュールの組み方を根底から変えました。
大量の認知資源を消費する大きな仕事はできるだけ午前中に集中させてドーパミンとアドレナリンとセロトニンに任せて片付けます。午前という時間帯はやる気だけでなく理性が働く時間帯なので、社会や仕様や約束というルールに従って最も仕事が捗る時間帯です。
で、昼食以降は午前中の脳内物質の勢いが緩やかに低下していくので、認知機能を連続使用しない、割と負荷の低い仕事を片付けることにしました。
そのうえで、夕方以降は仕事はしないというか、そんな予定は入れない! と決めています。
夕方は概日リズムに従って日中の交感神経と就寝するためにリラックスする副交感神経が入れ替わる時間帯なので、気分転換も兼ねて家事や買い物に出かけます。徒歩で往復し、運動不足解消も狙っています。
夜! 夜は創作が捗る時間帯です。夜になると午前中とは打って変わって理性の箍が緩みやすく、想像や集中が活性します。夜の方が筆が進む創作家が多いのも、夜になると想像と集中を司るアセチルコリンが分泌されるせいです。「夜中に書いたラブレターを朝に読み返したら死ぬほど恥ずかしかった」という現象の説明になります。
話を戻して。
手帳はこのように時間が言語で可視化されているので隙間時間を集めれば時間の残高の増減が分かりますし、数週間数カ月分を眺めれば自分の可処分時間が簡単に推定できます。
これです。この可処分時間が簡単に推定できるというのが、手帳の功罪だと思うのです。道具に使われる方が悪いと言われればそれまでですが、私は目下、難儀な病を抱えて生きています。創作家として後どれくらいの時間であとどれくらいの作品が書けるのかが、ヒューリスティック的に理解できてしまうのです。
それ故に毎日を少しでも有意義に……休養で『何もしない』を実行することも含めて、過ごすために手帳を使っていきたい。
それとこれは持論ですが、私は赤、青、緑の3色ボールペンを使っています。赤は重要、青はまあ、重要。緑はその他、重要でない、メモ書きなどです。これを前提に話をしますが、私は手帳で前後を読み返した時に、本当に重要なのは余白や欄外に緑色で書かれた『特に重要でない事柄』だと思います。
スケジュール管理一辺倒のシステマチックな手帳に、緑色で書き込むのは私の場合、一言日記とか体調の著しい変化とか「どこそこのなんとかが美味かった」とか「いついつに新刊発売。待ってた!」とか、自分の感情が打ち震えたことを書いています。
何かと忙しい毎日の中でも、仕事と要件で圧迫されているのではなく、『ちゃんと日常を情緒豊かに生きている』という証です。アンヘドニアに悩まされる自分が書き込むのですから余程心が動かされたのでしょう。
その心身や感情、情動の変化を読み返せば、アンヘドニアに悩んでいるだけの毎日ではないと自信が持てるのです。
……まあ、手帳は私にとっては秘書であると同時につぶやきを聞いてくれる無口な友人でもあるとも言えます。……可処分時間の残りを見せつけてくれる嫌な友人ですが。
……さて小芝居はここまでとしまして。
私は日頃のスケジュール管理は手帳で行っています。3色ペンで書き込んで4色のマーカーを使って視認性を高めています。
手帳というのは残酷なもので、自分で自分を縛る道具という一面を持つのですよ。
概ね筆記には3種類しかなく、『実際にあった今日即ち過去のことを記す日記』『短期的に覚えておかなければならない備忘のメモ』『これから先の予定やスケジュールや記念日を記して行動を決める手帳』で、今回はスケジュールなどの管理をするという意味での手帳の私なりの思うところを書きたいと思います。
先にも申しました通り、手帳は自分を縛る道具という一面を持っています。
私はビジネスマンではないので見開き1週間の手帳で事足りていますが、それでも、時間単位で日々の仕事や要件を書き込んで起床して朝食を食べた後に手帳を確認します。
そしてげんなりするのです。
自分の創作に対するモチベーションが高い日に限って、認知資源を大量に消費する仕事や要件が詰まっているのを見るとそれだけで気力が萎える。その一方で15分とか20分などの隙間時間を活用して読書や創作のネタ整理をする。……手帳で時間を管理していないと恐らく隙間時間すら見過ごしてしまうでしょう。
以前は『隙間時間をかき集めて、そこに次の仕事』をガンガン詰め込んで次から次へと仕事や要件を片付けていましたが、脳疲労でダウンしてから気がついたのです。
手帳を使うと仕事を効率よく片付けられるが、効率だけを重要視すると今度は自分が休む時間が無くなる。休養を設けずに働き続けると必ず疲労でダウンして、休んでいる間に次から次へと仕事が溜まって、復帰してもエメットの法則が働いて、片付けるべき仕事が非常に億劫でモチベーションが低下して、結果として質の低い仕事になる。
それに気がついてからは隙間時間を『次の仕事やできなかった仕事を穴埋めする時間』ではなく、自分のために投資する時間と認識を改めて、スケジュールの組み方を根底から変えました。
大量の認知資源を消費する大きな仕事はできるだけ午前中に集中させてドーパミンとアドレナリンとセロトニンに任せて片付けます。午前という時間帯はやる気だけでなく理性が働く時間帯なので、社会や仕様や約束というルールに従って最も仕事が捗る時間帯です。
で、昼食以降は午前中の脳内物質の勢いが緩やかに低下していくので、認知機能を連続使用しない、割と負荷の低い仕事を片付けることにしました。
そのうえで、夕方以降は仕事はしないというか、そんな予定は入れない! と決めています。
夕方は概日リズムに従って日中の交感神経と就寝するためにリラックスする副交感神経が入れ替わる時間帯なので、気分転換も兼ねて家事や買い物に出かけます。徒歩で往復し、運動不足解消も狙っています。
夜! 夜は創作が捗る時間帯です。夜になると午前中とは打って変わって理性の箍が緩みやすく、想像や集中が活性します。夜の方が筆が進む創作家が多いのも、夜になると想像と集中を司るアセチルコリンが分泌されるせいです。「夜中に書いたラブレターを朝に読み返したら死ぬほど恥ずかしかった」という現象の説明になります。
話を戻して。
手帳はこのように時間が言語で可視化されているので隙間時間を集めれば時間の残高の増減が分かりますし、数週間数カ月分を眺めれば自分の可処分時間が簡単に推定できます。
これです。この可処分時間が簡単に推定できるというのが、手帳の功罪だと思うのです。道具に使われる方が悪いと言われればそれまでですが、私は目下、難儀な病を抱えて生きています。創作家として後どれくらいの時間であとどれくらいの作品が書けるのかが、ヒューリスティック的に理解できてしまうのです。
それ故に毎日を少しでも有意義に……休養で『何もしない』を実行することも含めて、過ごすために手帳を使っていきたい。
それとこれは持論ですが、私は赤、青、緑の3色ボールペンを使っています。赤は重要、青はまあ、重要。緑はその他、重要でない、メモ書きなどです。これを前提に話をしますが、私は手帳で前後を読み返した時に、本当に重要なのは余白や欄外に緑色で書かれた『特に重要でない事柄』だと思います。
スケジュール管理一辺倒のシステマチックな手帳に、緑色で書き込むのは私の場合、一言日記とか体調の著しい変化とか「どこそこのなんとかが美味かった」とか「いついつに新刊発売。待ってた!」とか、自分の感情が打ち震えたことを書いています。
何かと忙しい毎日の中でも、仕事と要件で圧迫されているのではなく、『ちゃんと日常を情緒豊かに生きている』という証です。アンヘドニアに悩まされる自分が書き込むのですから余程心が動かされたのでしょう。
その心身や感情、情動の変化を読み返せば、アンヘドニアに悩んでいるだけの毎日ではないと自信が持てるのです。
……まあ、手帳は私にとっては秘書であると同時につぶやきを聞いてくれる無口な友人でもあるとも言えます。……可処分時間の残りを見せつけてくれる嫌な友人ですが。
