つぶやき

2026.7.3②

2026/07/03 14:21
​時代が進むごとに人類の平均知能指数が上昇し続ける現象をフリン効果と言います。若い世代が生まれた瞬間から高度な抽象化と情報量に脳の配管を最適化され、旧世代を速度と精度で圧倒していくのは生物学的・環境的な必然でありまして、この現象を『若い世代に勝てなくて当然』と直視する着想は、集団遺伝学に於ける構造的肯定なのです。​優れた才能に抗うための学習を行うのは、その死に物狂いの蓄積が最新の『初期OSを脳に搭載した若者』に凌駕される現実を『感傷の箔』ではなく、現物の質量として身に付けたい欲望があるからです。教育文化や水準の速度に於ける敗北を認めた瞬間に知恵は肥大化を止めて、社会の構造を観察し選別する『引き算の工学』へとシフトします。世代の進化という厳然とした事実を、自身の正気を油断なく維持させる主体性が、或る意味、知恵を持続させる方法でもある。……「若いもんにまだ負けん」と言っている間はまだ気が若い。旧い世代はどうしても新しい世代に道を譲るしかないのだ。

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