つぶやき

2026.5.20⑤

2026/05/20 11:37
医療漫画の「切れた腕の神経を糸で繋いで治す」描写。脳に比べて大雑把に見えるけど、現代の微小外科(マイクロサージェリー)で実在するといえば実在する。​そこでは医師が縫合しているのは、微細な神経の導線そのものではなく、それらを包む一番外側の「チューブ(外膜)」。切断された神経の導線は一度消滅しますが、外側のチューブさえ綺麗に向かい合わせれば、脳側から新しい神経の芽が1日約1mmのペースでトンネル内を自力で伸びていきます。​医師のアナログな手技はあくまで「再生のためのガイド」(環境組織の整備)であり、実際に再び動くようになるのは人間の身体が持つ驚異的な自己再生能力と、繋がった後の回路のズレを修正する『脳の適応力』(可塑性)の賜物なのよ。医療の現実と人体の構造が融合した、極めて合理的な治療法なのだけど、それをエンタメに落とし込むのはまた別の腕前よね。創作的な意味で。

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