沙明
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1日目夜
『ねぇ、沙明。』
「ンー?どうした、ユエ。」
『好き。』
「はァー…。俺ァ、セツ一筋なんだ、悪ぃな。」
『うん、…知ってるよ。』
少し沈黙が流れる。
『沙明、明日も…会えるといいな。』
「そりゃー消えてたら胸糞わりィからな。」
『そうとう運が悪くない限り、会えるよ。』
「ホワッツ?どーいうことだ?ンー?」
『私、守護天使なの。私は沙明を守るよ。』
「はァ!?お前、俺がAC主義者かグノーシアだったらどうするつもりなンだよ!?」
『好きな人に消してもらえるって、私は幸せだと思うんだ。だから、沙明がグノーシアでも私は構わないよ。』
「馬鹿だな、お前…。」
2日目夜
『生きたね。』
「つーか消されたの違う人だったじゃねーの。俺なんて狙われてもなかったぜ?」
『ふふ、そうだね。今日も会えて良かったよ、沙明。』
「そ。」
『好きだよ、沙明。』
「だから、俺ァ…。」
『簡単になびかない所も好きなんだ。』
「………。」
3日目夜
『今日も会えたね。』
「………。」
『沙明、演技力ないね。』
「なんだよ、藪からスティックに。」
『沙明、グノーシアなんでしょ。』
「は?どんなジョーダンだァ?ちげーよ。」
ユエは沙明の目を見つめる。ユエは沙明の嘘に気付いているようだ。
沙明は、グノーシアだ。
「クソだな。」
『なんでよ。人を好きになる事を否定するの?』
「…こんな俺をまだ、人だっていうのかよ。」
『沙明は人だよ、私の好きな人。』
「ウープス、馬鹿正直だな。」
『…沙明、聞いて。私ね。』
ユエはループをしている事を伝えた。
『私、今回の3日目で沙明に99回好きって伝えたんだ。』
「…他のループの俺ァ、いつもこんななのか?」
『ううん。今までで一番悩んでる。』
「俺は、どんな行動をとっていた?」
『頭を撫でてくれたり、優しく抱きしめてくれたり、かな。キスとかはしてくれた事ないや。』
「毎回、毎回、俺をラブだーとか言ってよくも飽きねぇな?」
ケタケタと沙明はユエを笑う。だんだんと、その笑いは苦笑いへと変わっていく。
「ぁンで、…悲しくねぇのか。」
『うん、色々な沙明を知れる。色々な方法で沙明も愛せて、色々な表情の沙明が見れて、色々な方法で愛して貰える。』
「…毎回忘れられんのにか?グノーシアの俺にこれから消されるかもしれねェのに?」
『うん。でも、応えてくれないのは今回が初めて。』
「あァ………俺は…ユエを消したい、のに…消したくない…。なんで…俺がグノーシアの時に言うんだよ…。」
『私は沙明を好きになってからループする度に伝えてるよ。』
「クラァイ、泣きそうだ…。なんで俺はループ出来ねぇんだよ。」
LeViのアナウンスが入る。空間転移するようだ。
『沙明、私は守護天使だよ。一番敵になるのにどうして消さないの?』
「さァな。」
『優しいね、沙明。明日、明日生きてれば100回目伝えるね。』
4日目夜。
今夜でユエが守護天使として誰かを守らない以上、グノーシアの勝利が確定していた。
『沙明。今日も会えて嬉しい。』
「…。」
『沙明。あのね、私。沙明の事、』
沙明は無言でユエの腕を掴み自分の方へ寄せる。そして強い力で自分の腕の中に閉じ込めた。
『わっ、…沙明…。』
「…ユエ、聞かせてくれよ。100回目。」
『…。沙明、沙明。誰よりも大好きだよ。』
「……サンキュー。俺を100回も愛してくれて。」
沙明はユエを抱き締めるのを辞め、頬に手を添え唇同士を重ねる。すると、ユエは涙をこぼした。沙明は涙に気付いていたが、拭うことよりも何度も角度を変えて唇を重ねた。
『…沙明、ループしたくないよ。』
「ユエに今日の事を覚えてない俺と会ってほしくねぇ。」
『沙明、…沙明…。私ずるいよね…ループしていなくなるの分かってるのに…。』
「サイッテーにずりーよ…。」
沙明の声も震えていた。
LeViのアナウンスが入る。間もなく空間転移の時間だそうだ。
『………LeVi、今日だけは沙明と一緒に居させて。』
Le「グノーシア対策規定上それは不可能です。」
『分かってるよ。沙明が消えたら私がグノーシアって事でおとなしくコールドスリープするから。』
Le「そ、れは…。」
『お願い…。』
Le「…かしこまりました。沙明様、ユエ様、どうかご無事で。」
10,9,8,…とカウントダウンが始まる。
『沙明、私も沙明もグノーシアじゃなくて、私のループも終わったら…また、キスをしてくれる?』
「いいぜ。」
7,6,5,4,…
沙明とユエは指を絡ませ手を繋ぎ、お互い離す気はない、と物語っている。
「ユエ…ユエにとっては1ループの俺かもしれねぇけど、今の俺を忘れんじゃねーぞ。」
『うん。忘れる訳ないよ。』
3,…
お互いは見つめあい、
2,…
また、唇同士を重ね、
1,…
ユエは涙をまた流し
0
『!』
ユエは目を覚ます。
『…此処は…1日目…?私…消されたんだ…。』
ユエの足はメインコンソール室へ向かう。
セツ「えっ、ユエ?っと…起きてくるの早いね。」
『…うん。』
普段のループではユエは自分からメインコンソール室へ向かう事は少ない事でセツは驚いていた。
すると、走ってメインコンソール室へ来る者が1人。
「ユエ!!」
『…沙明…?』
「……あー、っと…大声を出して悪ぃ。」
『ううん。どうしたの、そんなに慌てて。』
「なんでか、会わなきゃいけねぇって思って…。」
『!』
セツ「(確か5回ぐらい前のループで…ユエと沙明はとても仲が良かったけれど、2人がループしているとは考えづらい…これはどういう事…?)」
『私も、沙明に会いたいって、思ってた…。』
「ンー、俺だけじゃねぇんだな…。」
グノーシア側が敗北し、次のループ。
ユエが目を覚ますと自分の個室。すると部屋のノックをせず沙明が入ってくる。
『…沙明…。』
「悪ぃな、来なきゃいけねーって、なんか思っちまってよ…。」
『ん、うん。いいよ。…私、グノーシアなんだけど、怖くないの?』
「……。怖ぇし、消えたくねぇ。けど、今逃げたら後悔する気がしてよ…。」
『………沙明って、セツの事が好きなんじゃないの?』
「…どーだったかな、俺ぁ……。」
『ふふ、あはは…、私、沙明の事が好き。』
また次のループでもその次のループでも沙明はユエなんどもなんども逢瀬をかわした。
まるで、記憶が残ってるかのように。
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『ねぇ、沙明。』
「ンー?どうした、ユエ。」
『好き。』
「はァー…。俺ァ、セツ一筋なんだ、悪ぃな。」
『うん、…知ってるよ。』
少し沈黙が流れる。
『沙明、明日も…会えるといいな。』
「そりゃー消えてたら胸糞わりィからな。」
『そうとう運が悪くない限り、会えるよ。』
「ホワッツ?どーいうことだ?ンー?」
『私、守護天使なの。私は沙明を守るよ。』
「はァ!?お前、俺がAC主義者かグノーシアだったらどうするつもりなンだよ!?」
『好きな人に消してもらえるって、私は幸せだと思うんだ。だから、沙明がグノーシアでも私は構わないよ。』
「馬鹿だな、お前…。」
2日目夜
『生きたね。』
「つーか消されたの違う人だったじゃねーの。俺なんて狙われてもなかったぜ?」
『ふふ、そうだね。今日も会えて良かったよ、沙明。』
「そ。」
『好きだよ、沙明。』
「だから、俺ァ…。」
『簡単になびかない所も好きなんだ。』
「………。」
3日目夜
『今日も会えたね。』
「………。」
『沙明、演技力ないね。』
「なんだよ、藪からスティックに。」
『沙明、グノーシアなんでしょ。』
「は?どんなジョーダンだァ?ちげーよ。」
ユエは沙明の目を見つめる。ユエは沙明の嘘に気付いているようだ。
沙明は、グノーシアだ。
「クソだな。」
『なんでよ。人を好きになる事を否定するの?』
「…こんな俺をまだ、人だっていうのかよ。」
『沙明は人だよ、私の好きな人。』
「ウープス、馬鹿正直だな。」
『…沙明、聞いて。私ね。』
ユエはループをしている事を伝えた。
『私、今回の3日目で沙明に99回好きって伝えたんだ。』
「…他のループの俺ァ、いつもこんななのか?」
『ううん。今までで一番悩んでる。』
「俺は、どんな行動をとっていた?」
『頭を撫でてくれたり、優しく抱きしめてくれたり、かな。キスとかはしてくれた事ないや。』
「毎回、毎回、俺をラブだーとか言ってよくも飽きねぇな?」
ケタケタと沙明はユエを笑う。だんだんと、その笑いは苦笑いへと変わっていく。
「ぁンで、…悲しくねぇのか。」
『うん、色々な沙明を知れる。色々な方法で沙明も愛せて、色々な表情の沙明が見れて、色々な方法で愛して貰える。』
「…毎回忘れられんのにか?グノーシアの俺にこれから消されるかもしれねェのに?」
『うん。でも、応えてくれないのは今回が初めて。』
「あァ………俺は…ユエを消したい、のに…消したくない…。なんで…俺がグノーシアの時に言うんだよ…。」
『私は沙明を好きになってからループする度に伝えてるよ。』
「クラァイ、泣きそうだ…。なんで俺はループ出来ねぇんだよ。」
LeViのアナウンスが入る。空間転移するようだ。
『沙明、私は守護天使だよ。一番敵になるのにどうして消さないの?』
「さァな。」
『優しいね、沙明。明日、明日生きてれば100回目伝えるね。』
4日目夜。
今夜でユエが守護天使として誰かを守らない以上、グノーシアの勝利が確定していた。
『沙明。今日も会えて嬉しい。』
「…。」
『沙明。あのね、私。沙明の事、』
沙明は無言でユエの腕を掴み自分の方へ寄せる。そして強い力で自分の腕の中に閉じ込めた。
『わっ、…沙明…。』
「…ユエ、聞かせてくれよ。100回目。」
『…。沙明、沙明。誰よりも大好きだよ。』
「……サンキュー。俺を100回も愛してくれて。」
沙明はユエを抱き締めるのを辞め、頬に手を添え唇同士を重ねる。すると、ユエは涙をこぼした。沙明は涙に気付いていたが、拭うことよりも何度も角度を変えて唇を重ねた。
『…沙明、ループしたくないよ。』
「ユエに今日の事を覚えてない俺と会ってほしくねぇ。」
『沙明、…沙明…。私ずるいよね…ループしていなくなるの分かってるのに…。』
「サイッテーにずりーよ…。」
沙明の声も震えていた。
LeViのアナウンスが入る。間もなく空間転移の時間だそうだ。
『………LeVi、今日だけは沙明と一緒に居させて。』
Le「グノーシア対策規定上それは不可能です。」
『分かってるよ。沙明が消えたら私がグノーシアって事でおとなしくコールドスリープするから。』
Le「そ、れは…。」
『お願い…。』
Le「…かしこまりました。沙明様、ユエ様、どうかご無事で。」
10,9,8,…とカウントダウンが始まる。
『沙明、私も沙明もグノーシアじゃなくて、私のループも終わったら…また、キスをしてくれる?』
「いいぜ。」
7,6,5,4,…
沙明とユエは指を絡ませ手を繋ぎ、お互い離す気はない、と物語っている。
「ユエ…ユエにとっては1ループの俺かもしれねぇけど、今の俺を忘れんじゃねーぞ。」
『うん。忘れる訳ないよ。』
3,…
お互いは見つめあい、
2,…
また、唇同士を重ね、
1,…
ユエは涙をまた流し
0
『!』
ユエは目を覚ます。
『…此処は…1日目…?私…消されたんだ…。』
ユエの足はメインコンソール室へ向かう。
セツ「えっ、ユエ?っと…起きてくるの早いね。」
『…うん。』
普段のループではユエは自分からメインコンソール室へ向かう事は少ない事でセツは驚いていた。
すると、走ってメインコンソール室へ来る者が1人。
「ユエ!!」
『…沙明…?』
「……あー、っと…大声を出して悪ぃ。」
『ううん。どうしたの、そんなに慌てて。』
「なんでか、会わなきゃいけねぇって思って…。」
『!』
セツ「(確か5回ぐらい前のループで…ユエと沙明はとても仲が良かったけれど、2人がループしているとは考えづらい…これはどういう事…?)」
『私も、沙明に会いたいって、思ってた…。』
「ンー、俺だけじゃねぇんだな…。」
グノーシア側が敗北し、次のループ。
ユエが目を覚ますと自分の個室。すると部屋のノックをせず沙明が入ってくる。
『…沙明…。』
「悪ぃな、来なきゃいけねーって、なんか思っちまってよ…。」
『ん、うん。いいよ。…私、グノーシアなんだけど、怖くないの?』
「……。怖ぇし、消えたくねぇ。けど、今逃げたら後悔する気がしてよ…。」
『………沙明って、セツの事が好きなんじゃないの?』
「…どーだったかな、俺ぁ……。」
『ふふ、あはは…、私、沙明の事が好き。』
また次のループでもその次のループでも沙明はユエなんどもなんども逢瀬をかわした。
まるで、記憶が残ってるかのように。
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