氷帝学園
夢小説設定
『や、景吾待って。』
景「ダメだ。」
『お願い、やめてって…ん、ぁ…。』
部室からそんな声が聞こえてきた。忍足はドアの外側からピッタリと耳をくっつけて会話を聞いている。
『や、だ…。か、樺地…助け、て…!や、!』
景「樺地、ユエをおさえろ。」
樺「ウス。」
『ちょ、2人でなんて、無理だよ…!ん、ん…!』
忍足は聞き耳を立てたままどうしようかと考えている。
侑「(景ちゃんも樺地もユエも、部室でナニやっとるんや。しかも無理やり…?)」
岳「あ?忍足、何やってr」
侑「しー。」
忍足は口元に人差し指を立て、静かに、と合図をする。そして向日は一緒になって聞き耳を立てる。
『景吾…や、そ、そこダメ…!!おねが、樺地…離し…!!』
向日はその声を聞き、一気に顔を赤くする。
岳「なっなななな…さ、三人で…!?」
侑「みたいやなぁ。ユエも跡部も勇気ありすぎやろ…。」
長「向日さんに忍足さん?何してr」
岳侑「しー。」
長「?」
しー、と言われ自分の口をおもわず塞ぐ鳳。気になり、一緒になって耳をつける。
景「おいおい、汗だくじゃねーの。」
『景吾のせい、でしょ…。ね、ねぇ…まだ続けるの?』
景「当然だろ。なぁ、樺地?」
樺「ウス。」
『そろそろ誰か来ちゃうんじゃない?ねぇ…。』
景「それはそれで面白ぇじゃねぇの!」
『あ、も…ば、バカ!や、ん…!』
鳳もみるみると顔を赤くする。
長「こ、これ、これは…そ、その……」
岳「お、鳳にはまだ、は、早いんじゃねぇか?」
長「お、俺だって思春期ですよ。」
侑「へぇ、お坊ちゃんも言うやん。なら、もう少し聞き耳たてとくか。」
岳「忍足、最初からいる癖によく言うぜ。」
長「お、俺達たち盗聴してる事になりませんかね?」
侑「部室でヤってる景ちゃんが悪いやろ。」
長「そうですかね…。」
亮「なんだよ、全員。中に入らないで。」
侑岳長「しーっ。」
亮「はぁ?」
3人は訳を説明し、宍戸は聞き耳をたてる。
『は、あ…はあ…景…吾…。も、いいでしょ…。』
景「本番もまだだぜ?」
『えぇっ…!?わ、私…これ以上は無理だよ…!』
景「ま、気でも失ったら俺が丁寧に介抱してやるよ。」
『そ、そういう問題じゃ…。』
景「じゃ、行くぜ。」
『だ、ダメって…!やぁぁ、んっ…!!!』
宍戸はかなり動揺していた。
亮「お、お、おい…マジで何やってんだよ。」
侑「何って。1つしかないやん。」
亮「じゃなくて、部室で何やってんだって話だ!しかも本番とか言ってたぞ。」
侑「あーあ…ユエは跡部のもんになったんか…ショックやなぁ。」
長「そ、それより、ユエ…少し嫌がってるようにも聞こえませんか?」
岳「…確かに言われれば最初からそうだったような…。」
亮「無理やり…!?だとしたら、跡部…激ダサだぜ…!」
若「…ユエがなんです?」
亮「日吉か、ちょっと耳すませてみろ。」
次に現れた日吉がドアに聞き耳を立てる。
景「へぇ、よく耐えたじゃねーの。」
『は…はあ…景吾…も、…やめて…。これ以上は…本当に、耐えれない…。』
景「なぁに、さっきのは本番とは言ったが最後とは言ってねぇ。樺地、ユエの腕だけこれで縛れ。」
『う、嘘…樺地と2人同時に…!?』
景「へぇ、察しがいいじゃねぇの。」
『か、樺地…やらないよね…。』
樺「………。」
『樺地は信じてたのに…!あ、ちょ、ほ、本当に縛らないでよ!』
景「じゃ、行くぜ。」
『ふ、あぁ…んっ、ぅ…ふ…。』
日吉もおもわずドアから勢いよく離れる。
侑「なんや、鳳よりもウブやなぁ。」
若「こ、こんなのを盗聴してるなんて思いませんよ。」
岳「つーか、ハードな事してるな…3人…3人か…。」
若「忍足さん達、どれぐらい前から聞いてるんですか?」
侑「そうやなぁ…かれこれ20分ぐらい経ってるんちゃうか。」
若「20分もこんな……。」
慈「あ、皆部室の前で集まって何してんの!?」
全員はやばい奴来た、と一瞬で悟った。
侑「ジロー、珍しく眠くないんか?」
慈「うん!今日いつもより沢山寝たから!」
岳「無理しなくていいぜ?」
慈「むしろいつも寝てたし、今日は体調万全だよ!」
長「今日は部活少し遅くに始まることになったそうですよ。」
慈「マジマジ?じゃあ皆で遊ぼうよ!」
若「…いいですね、何をしましょう。」
慈「うーん……あ、たまには体動かす為にバドミントンとかどう?たしか部室にあると思うんだけど。」
亮「いーや、無かったぜ。俺らもさっきやろうって言って探してたんだけどよ。」
慈「えー、俺が昨日見た時は確かにあったよ!ちょっと、部室探したいからどいてどいて!」
全員は頑なにどこうとしない。
景「なぁ、ユエ。俺様のコレ、欲しいんだろ?あーん?」
『う…ん。欲しい…。』
景「ほぉ。もっとねだってみろ。」
『ん、…跡部の、欲しい…。』
景「ふん、素直だな。縛ってたのは解いてやる。」
『…ありがと。』
それを聞いた外にいる芥川以外のメンバーは青ざめる。だが、今日に限って芥川はとっても元気だった!
グイグイと全員が押さえ込むのを押し切ってドアのノブに手をかける。
侑「や、やめーやジロー!!」
岳「な、なんで今日に限って!」
慈「だってだって、部室入るだけなのに皆意地悪するんだもん!」
長「意地悪じゃないんですよ!」
亮「全員のためにだ!」
慈「全然意味分かんない!」
若「ああもう、芥川さんなんで今日に限って…!!」
ドアもったままバタバタとしていると、ドアがそのまま外れ、全員は部室の中へドアごと入ってしまう。
全員は見てはいけないと思いつつユエと跡部と樺地の方を見た。
『へ、みんな…?何してんの…?』
景「お前ら…部室壊して本当に何してんだ。」
そこにはケーキを頬張るユエの姿。
侑「…は?なんや、自分らは何しとるんや?」
『私は、景吾から高級ケーキを貰うために、景吾のいたずらのくすぐりに20分ぐらいずっと耐えてたんだけど…。』
岳「く、くすぐり…?」
『部室にある縄跳び使って、樺地も使って2人でくすぐってくるんだよ。流石に酷くない?』
景「ま、普段運動しない分、いい運動なったんじゃねぇの。」
『本当にね。汗だくだよ、もう。』
長「あ、汗だくの理由が…それ…。」
景「なんだよ、お前ら。さっきから変だな。樺地、ドアを直せ。」
樺「ウス。」
景「お前ら、ドア直すからそこからさっさと退け。」
全員はドアの上からどき、樺地はドアをガタガタと直している。
『はあ…ケーキ美味しい。』
慈「あ、ユエちゃん!俺もケーキ食べたい!」
『えー。私がくすぐりと代償に手に入れた物なのに。』
長「あの…跡部部長。」
景「なんだ。」
長「もしかして…その、俺達が聞いてたの気付いてました?」
景「当然だろ。じゃなきゃ、あんな意味深長な言い方する訳ねぇだろ。」
亮「ちっ…俺達はまんまと跡部に踊らされてたって訳か。」
若「誰ですか、最初に早とちりしたの。」
侑「さあ。誰やろなぁ。」
若「忍足さんですか。忍足さんがこそこそ聞いてなければこんな事にはならなかったんですね。」
侑「日吉、人聞きの悪い事言うなや。」
若「事実でしょう。これじゃ俺達、ただの盗聴ですよ。」
『なんだ、聞いてたなら助けてくれれば良かったのに!』
若「…はあ、お前のリアクションも全て悪ぃだろ。」
全「確かに。」
『は、はぁ?』
慈「なになに皆。難しい話?」
『なんかよく分かんない。ジローちゃん、やっぱ一緒にケーキ食べよっか。』
慈「いいの!?ありがとう、ユエちゃん!!」
『景吾、ケーキ本当にありがとう。』
景「俺様のこれ、いいだろ?」
『うん。』
これ、と言いながらケーキを指差す。
侑「全部謎が繋がったな。」
岳「…だな…。はぁ、しょーもねぇなぁ。」
.
景「ダメだ。」
『お願い、やめてって…ん、ぁ…。』
部室からそんな声が聞こえてきた。忍足はドアの外側からピッタリと耳をくっつけて会話を聞いている。
『や、だ…。か、樺地…助け、て…!や、!』
景「樺地、ユエをおさえろ。」
樺「ウス。」
『ちょ、2人でなんて、無理だよ…!ん、ん…!』
忍足は聞き耳を立てたままどうしようかと考えている。
侑「(景ちゃんも樺地もユエも、部室でナニやっとるんや。しかも無理やり…?)」
岳「あ?忍足、何やってr」
侑「しー。」
忍足は口元に人差し指を立て、静かに、と合図をする。そして向日は一緒になって聞き耳を立てる。
『景吾…や、そ、そこダメ…!!おねが、樺地…離し…!!』
向日はその声を聞き、一気に顔を赤くする。
岳「なっなななな…さ、三人で…!?」
侑「みたいやなぁ。ユエも跡部も勇気ありすぎやろ…。」
長「向日さんに忍足さん?何してr」
岳侑「しー。」
長「?」
しー、と言われ自分の口をおもわず塞ぐ鳳。気になり、一緒になって耳をつける。
景「おいおい、汗だくじゃねーの。」
『景吾のせい、でしょ…。ね、ねぇ…まだ続けるの?』
景「当然だろ。なぁ、樺地?」
樺「ウス。」
『そろそろ誰か来ちゃうんじゃない?ねぇ…。』
景「それはそれで面白ぇじゃねぇの!」
『あ、も…ば、バカ!や、ん…!』
鳳もみるみると顔を赤くする。
長「こ、これ、これは…そ、その……」
岳「お、鳳にはまだ、は、早いんじゃねぇか?」
長「お、俺だって思春期ですよ。」
侑「へぇ、お坊ちゃんも言うやん。なら、もう少し聞き耳たてとくか。」
岳「忍足、最初からいる癖によく言うぜ。」
長「お、俺達たち盗聴してる事になりませんかね?」
侑「部室でヤってる景ちゃんが悪いやろ。」
長「そうですかね…。」
亮「なんだよ、全員。中に入らないで。」
侑岳長「しーっ。」
亮「はぁ?」
3人は訳を説明し、宍戸は聞き耳をたてる。
『は、あ…はあ…景…吾…。も、いいでしょ…。』
景「本番もまだだぜ?」
『えぇっ…!?わ、私…これ以上は無理だよ…!』
景「ま、気でも失ったら俺が丁寧に介抱してやるよ。」
『そ、そういう問題じゃ…。』
景「じゃ、行くぜ。」
『だ、ダメって…!やぁぁ、んっ…!!!』
宍戸はかなり動揺していた。
亮「お、お、おい…マジで何やってんだよ。」
侑「何って。1つしかないやん。」
亮「じゃなくて、部室で何やってんだって話だ!しかも本番とか言ってたぞ。」
侑「あーあ…ユエは跡部のもんになったんか…ショックやなぁ。」
長「そ、それより、ユエ…少し嫌がってるようにも聞こえませんか?」
岳「…確かに言われれば最初からそうだったような…。」
亮「無理やり…!?だとしたら、跡部…激ダサだぜ…!」
若「…ユエがなんです?」
亮「日吉か、ちょっと耳すませてみろ。」
次に現れた日吉がドアに聞き耳を立てる。
景「へぇ、よく耐えたじゃねーの。」
『は…はあ…景吾…も、…やめて…。これ以上は…本当に、耐えれない…。』
景「なぁに、さっきのは本番とは言ったが最後とは言ってねぇ。樺地、ユエの腕だけこれで縛れ。」
『う、嘘…樺地と2人同時に…!?』
景「へぇ、察しがいいじゃねぇの。」
『か、樺地…やらないよね…。』
樺「………。」
『樺地は信じてたのに…!あ、ちょ、ほ、本当に縛らないでよ!』
景「じゃ、行くぜ。」
『ふ、あぁ…んっ、ぅ…ふ…。』
日吉もおもわずドアから勢いよく離れる。
侑「なんや、鳳よりもウブやなぁ。」
若「こ、こんなのを盗聴してるなんて思いませんよ。」
岳「つーか、ハードな事してるな…3人…3人か…。」
若「忍足さん達、どれぐらい前から聞いてるんですか?」
侑「そうやなぁ…かれこれ20分ぐらい経ってるんちゃうか。」
若「20分もこんな……。」
慈「あ、皆部室の前で集まって何してんの!?」
全員はやばい奴来た、と一瞬で悟った。
侑「ジロー、珍しく眠くないんか?」
慈「うん!今日いつもより沢山寝たから!」
岳「無理しなくていいぜ?」
慈「むしろいつも寝てたし、今日は体調万全だよ!」
長「今日は部活少し遅くに始まることになったそうですよ。」
慈「マジマジ?じゃあ皆で遊ぼうよ!」
若「…いいですね、何をしましょう。」
慈「うーん……あ、たまには体動かす為にバドミントンとかどう?たしか部室にあると思うんだけど。」
亮「いーや、無かったぜ。俺らもさっきやろうって言って探してたんだけどよ。」
慈「えー、俺が昨日見た時は確かにあったよ!ちょっと、部室探したいからどいてどいて!」
全員は頑なにどこうとしない。
景「なぁ、ユエ。俺様のコレ、欲しいんだろ?あーん?」
『う…ん。欲しい…。』
景「ほぉ。もっとねだってみろ。」
『ん、…跡部の、欲しい…。』
景「ふん、素直だな。縛ってたのは解いてやる。」
『…ありがと。』
それを聞いた外にいる芥川以外のメンバーは青ざめる。だが、今日に限って芥川はとっても元気だった!
グイグイと全員が押さえ込むのを押し切ってドアのノブに手をかける。
侑「や、やめーやジロー!!」
岳「な、なんで今日に限って!」
慈「だってだって、部室入るだけなのに皆意地悪するんだもん!」
長「意地悪じゃないんですよ!」
亮「全員のためにだ!」
慈「全然意味分かんない!」
若「ああもう、芥川さんなんで今日に限って…!!」
ドアもったままバタバタとしていると、ドアがそのまま外れ、全員は部室の中へドアごと入ってしまう。
全員は見てはいけないと思いつつユエと跡部と樺地の方を見た。
『へ、みんな…?何してんの…?』
景「お前ら…部室壊して本当に何してんだ。」
そこにはケーキを頬張るユエの姿。
侑「…は?なんや、自分らは何しとるんや?」
『私は、景吾から高級ケーキを貰うために、景吾のいたずらのくすぐりに20分ぐらいずっと耐えてたんだけど…。』
岳「く、くすぐり…?」
『部室にある縄跳び使って、樺地も使って2人でくすぐってくるんだよ。流石に酷くない?』
景「ま、普段運動しない分、いい運動なったんじゃねぇの。」
『本当にね。汗だくだよ、もう。』
長「あ、汗だくの理由が…それ…。」
景「なんだよ、お前ら。さっきから変だな。樺地、ドアを直せ。」
樺「ウス。」
景「お前ら、ドア直すからそこからさっさと退け。」
全員はドアの上からどき、樺地はドアをガタガタと直している。
『はあ…ケーキ美味しい。』
慈「あ、ユエちゃん!俺もケーキ食べたい!」
『えー。私がくすぐりと代償に手に入れた物なのに。』
長「あの…跡部部長。」
景「なんだ。」
長「もしかして…その、俺達が聞いてたの気付いてました?」
景「当然だろ。じゃなきゃ、あんな意味深長な言い方する訳ねぇだろ。」
亮「ちっ…俺達はまんまと跡部に踊らされてたって訳か。」
若「誰ですか、最初に早とちりしたの。」
侑「さあ。誰やろなぁ。」
若「忍足さんですか。忍足さんがこそこそ聞いてなければこんな事にはならなかったんですね。」
侑「日吉、人聞きの悪い事言うなや。」
若「事実でしょう。これじゃ俺達、ただの盗聴ですよ。」
『なんだ、聞いてたなら助けてくれれば良かったのに!』
若「…はあ、お前のリアクションも全て悪ぃだろ。」
全「確かに。」
『は、はぁ?』
慈「なになに皆。難しい話?」
『なんかよく分かんない。ジローちゃん、やっぱ一緒にケーキ食べよっか。』
慈「いいの!?ありがとう、ユエちゃん!!」
『景吾、ケーキ本当にありがとう。』
景「俺様のこれ、いいだろ?」
『うん。』
これ、と言いながらケーキを指差す。
侑「全部謎が繋がったな。」
岳「…だな…。はぁ、しょーもねぇなぁ。」
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