氷帝学園
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『絶対ジローちゃんに避けられてる。』
岳「ジローが?ユエを?それだけはねぇだろ。」
土曜日。立海の部活が休みの日で氷帝で部活があると聞いたので見学する事にしたユエ。
向日とユエは部室で対面に座り、お話していた。
『いや、マジなんだよ。でもね、避けてるって言っても…こう、嫌いだからって感じじゃないっていうか…。』
岳「どういうことだ?」
『例えばさ、岳人後ろの窓見てみて。』
岳「後ろ?」
向日が後ろを向くと、窓に張り付くぐらいに芥川がガン見していた。
岳「うわ!?ジローどうしたんだよ!?」
慈「はっ!」
芥川は今気付かれたと思い、窓から見えない位置に移動する。
岳「な、なんだ…?」
『ね。よく分からないでしょ?』
岳「そ、そうだな…。なんつーか…羨ましそうな顔はしてな…普通にこっち来りゃいいのに。」
『岳人とジローちゃんは別に仲良く喋ってる?』
岳「ああ。全然普通に話すぜ。今日だっていつも通りだったしな。」
『じゃあやっぱり、私を避けてるんだなぁ…。なんなんだろ…。』
すると、鳳が部室に入ってきた。
長「おはようございます。」
『お、長太郎。やっほ。』
長「ユエ。本当に来てくれたんだね。」
『うん。今日立海は部活ないから退屈だしね。』
長「そうだったんだ。…ところで、芥川さんどうしたんですか?」
岳「まさか、外にまだいるのか?」
長「はい。なんだか、部室の窓をずっと気にしているようでした。」
『ううーん…なんなんだろう。』
岳「ユエがジローに避けられてる気がするんだと。」
長「ええ!?ユエを!?それはないですよ!」
『うーん…色々考えたんだけどさー…。例えば、サプライズなプレゼントを用意してて、いざ渡すとなったら恥ずかしくなった、とか…。』
長「でも芥川さんだと考えづらいね。」
『そうなんだよ。』
岳「ユエにいつも自然に膝枕して貰ってるしな…だったらそっちの方が照れるだろうし。」
長「うーん…。」
『うーん…。』
鳳はユエの隣の椅子に座り、一緒のポーズで考え始める。
すると、芥川はまた窓から覗いている。
『あ、また見てる…。』
長「どうしたんでしょう…。」
岳「俺が直接聞いてきてやるか。」
『お願いしていい?』
岳「俺もモヤモヤするしな、いいぜ。待ってろ。」
向日は部室から出て行き、入れ替わりに日吉が入ってくる。
『若、やっほ。』
若「ああ。何の話してたんだ?」
長「芥川さんがユエの事を避けているらしいよ。」
若「芥川さんが?ないだろ。」
『岳人も長太郎も若もみんなすぐ否定してくれるのね。』
若「あの人、ユエに毎日メッセ送ってるって聞いたしな。」
『よく知ってるね。』
岳「聞いてきたぜ。」
『おかえり、岳人。』
日吉がユエの対面に座り、向日は長太郎の対面に座る。
岳「身長気にしてるんだとよ。」
『なにそれ。そ、それだけ?』
長「身長…ですか?」
若「それでなんでユエを避けるんですか。」
岳「テレビで身長が高い奴がモテるっていうのを見たんだと。」
『は、はあ…。』
窓をちらっと見ると芥川はやっぱり羨ましそうに4人を見ていた。
長「ユエに好かれたいから、身長を低いのを気にしてるんですかね?」
『えっ、そういう事なの?』
岳「くそくそ、ジローより更に低い俺に対して嫌味かよっての。」
『悪意はないでしょ。』
岳「分かってるけどよ!」
『私から見たら岳人だって十分背が高いよ。』
岳「お。本当か?」
『うん。私と長太郎比べてみなよ。』
ユエが立ち上がり、鳳も立ち上がる。
『145cmと。』
長「187cmです。」
『椅子に立っても長太郎に届かないんだよ。恋人っていうか親子みたいじゃない?』
長「あはは、そうだね。」
岳「ま、確かに。ユエぐらいの奴と恋人になるんだったら、俺ぐらいの身長の方がちょうど良さそうだな。」
長「!」
若「!」
慈「えぇ!?」
『ジローちゃん…話ちゃんと聴いてるんだね。』
慈「岳人の方がちょうどいいのかぁ…。」
芥川はしゅんと落ち込み、窓から顔を出すのをやめていた。
若「…仕方ないな。」
『若?』
若「(芥川さんもライバルなんだけどな。)」
日吉は部室を出て行き、芥川と何か会話をしにいった。
若「芥川さん。」
慈「日吉?なになに?どうしたの?」
若「いつも騒々しい人が元気なかったので気になってるんですよ。」
慈「へっ。日吉、心配してくれるの!?」
若「心配ってほどでもないですけど。」
慈「うぅ…。」
若「そういえば俺、こんな話聞いたんですよ。」
慈「なになに…?」
若「恋人って身長差15cmが一番理想って言われてるらしいですよ。」
慈「えっ、15cmでいいの?」
若「らしいですよ。そういえばユエの身長っていくつでしたっけ。」
慈「145cm!」
若「へぇ、よく覚えてますね。(俺も覚えてるけど。)」
慈「へへ…日吉、ありがとう!!俺、自信ついてきた!!」
若「芥川さん、一応言っておきますけど、俺もユエの事狙ってるんですから。今は貴方の方に傾いてたとしても必ず下克じょ」
慈「よし!!ユエちゃんにもっと俺のこと好きになってもらわなきゃ!!ユエちゃーん!!!」
若「芥川さん俺の話最後まで聞いてください。」
部室の3人。開いた窓の側で顔を出さず聞き耳をたてていた。
岳「おい、日吉もユエの事狙ってたって言ったよな。」
長「い、言ってました。」
『じ、ジローちゃんも若も……窓が空いてることぐらい気付いてよね…。』
芥川はドアを強い力で開ける。
慈「ユエちゃん!!」
『あ、や、やあ、ジローちゃん。』
3人は聞き耳をたてていた事がバレないよう背筋をピンと伸ばし直立した。
慈「ユエちゃん、今日は氷帝の見学に来てくれたんだね!!俺、すっごく嬉C~!!」
『え?』
岳「(ジローは会話聞いてたのバレてないって思ってんだよ。)」
『(あ、ああ…なるほど。)喜んでもらえて私も嬉しいよ。』
その頃日吉。窓越しに鳳の肩を見てぎょっとする。
若「(窓空いてたのか…って事は、俺がユエに好意寄せてる事もバレ…?)」
日吉は少し恥ずかしくなり、部室に戻れずにいた。
慈「日吉がね、すっごく面白い話してくれたの!」
『あ、ああ…若がね。』
岳「彼奴くっそ生意気だけど、根は良い奴だからな。」
『そうそう、ツンデレなんだよね。』
長「ツンデレってなんだい?」
『普段はなんかツンツンしてるじゃん?息を吐くように嫌味言ったりするし。』
若「(そこまで言った覚えはないが。)」
『だけど、時折優しい所見せちゃう事をデレるっていうの。』
長「そっか。それでツンデレって言うんだね。日吉はツンデレなんだ。」
『そうそう。』
岳「クク…聞こえてるだろうに、お前らひっでぇなぁ。」
若「(向日さんめ…分かってるなら止めてくださいよ…。)」
慈「あれ?なんで日吉来ないんだろう。日吉ー?」
若「うわ。」
芥川はそんな事情も知らず、窓から顔を出し日吉を見つける。
慈「日吉も早く早く来なよ!」
若「…分かりました。」
長「ふふ…聞いてたの日吉にバレちゃったね。」
『あはは、そうだね。』
芥川はまた部室から出て、日吉の手を引いて部室に戻ってくる。
『若。』
若「な、なんだ。」
『ありがと。』
若「ふん。」
慈「なになに?日吉とユエちゃん仲悪いの?仲良くしようよ!!」
『ふふ…ジローちゃんに言われると思わなかった。』
岳「全くだな。事の発端はジローだってのに。」
慈「なになに?俺何かした?」
長「あはは、何もないですよ。」
.
岳「ジローが?ユエを?それだけはねぇだろ。」
土曜日。立海の部活が休みの日で氷帝で部活があると聞いたので見学する事にしたユエ。
向日とユエは部室で対面に座り、お話していた。
『いや、マジなんだよ。でもね、避けてるって言っても…こう、嫌いだからって感じじゃないっていうか…。』
岳「どういうことだ?」
『例えばさ、岳人後ろの窓見てみて。』
岳「後ろ?」
向日が後ろを向くと、窓に張り付くぐらいに芥川がガン見していた。
岳「うわ!?ジローどうしたんだよ!?」
慈「はっ!」
芥川は今気付かれたと思い、窓から見えない位置に移動する。
岳「な、なんだ…?」
『ね。よく分からないでしょ?』
岳「そ、そうだな…。なんつーか…羨ましそうな顔はしてな…普通にこっち来りゃいいのに。」
『岳人とジローちゃんは別に仲良く喋ってる?』
岳「ああ。全然普通に話すぜ。今日だっていつも通りだったしな。」
『じゃあやっぱり、私を避けてるんだなぁ…。なんなんだろ…。』
すると、鳳が部室に入ってきた。
長「おはようございます。」
『お、長太郎。やっほ。』
長「ユエ。本当に来てくれたんだね。」
『うん。今日立海は部活ないから退屈だしね。』
長「そうだったんだ。…ところで、芥川さんどうしたんですか?」
岳「まさか、外にまだいるのか?」
長「はい。なんだか、部室の窓をずっと気にしているようでした。」
『ううーん…なんなんだろう。』
岳「ユエがジローに避けられてる気がするんだと。」
長「ええ!?ユエを!?それはないですよ!」
『うーん…色々考えたんだけどさー…。例えば、サプライズなプレゼントを用意してて、いざ渡すとなったら恥ずかしくなった、とか…。』
長「でも芥川さんだと考えづらいね。」
『そうなんだよ。』
岳「ユエにいつも自然に膝枕して貰ってるしな…だったらそっちの方が照れるだろうし。」
長「うーん…。」
『うーん…。』
鳳はユエの隣の椅子に座り、一緒のポーズで考え始める。
すると、芥川はまた窓から覗いている。
『あ、また見てる…。』
長「どうしたんでしょう…。」
岳「俺が直接聞いてきてやるか。」
『お願いしていい?』
岳「俺もモヤモヤするしな、いいぜ。待ってろ。」
向日は部室から出て行き、入れ替わりに日吉が入ってくる。
『若、やっほ。』
若「ああ。何の話してたんだ?」
長「芥川さんがユエの事を避けているらしいよ。」
若「芥川さんが?ないだろ。」
『岳人も長太郎も若もみんなすぐ否定してくれるのね。』
若「あの人、ユエに毎日メッセ送ってるって聞いたしな。」
『よく知ってるね。』
岳「聞いてきたぜ。」
『おかえり、岳人。』
日吉がユエの対面に座り、向日は長太郎の対面に座る。
岳「身長気にしてるんだとよ。」
『なにそれ。そ、それだけ?』
長「身長…ですか?」
若「それでなんでユエを避けるんですか。」
岳「テレビで身長が高い奴がモテるっていうのを見たんだと。」
『は、はあ…。』
窓をちらっと見ると芥川はやっぱり羨ましそうに4人を見ていた。
長「ユエに好かれたいから、身長を低いのを気にしてるんですかね?」
『えっ、そういう事なの?』
岳「くそくそ、ジローより更に低い俺に対して嫌味かよっての。」
『悪意はないでしょ。』
岳「分かってるけどよ!」
『私から見たら岳人だって十分背が高いよ。』
岳「お。本当か?」
『うん。私と長太郎比べてみなよ。』
ユエが立ち上がり、鳳も立ち上がる。
『145cmと。』
長「187cmです。」
『椅子に立っても長太郎に届かないんだよ。恋人っていうか親子みたいじゃない?』
長「あはは、そうだね。」
岳「ま、確かに。ユエぐらいの奴と恋人になるんだったら、俺ぐらいの身長の方がちょうど良さそうだな。」
長「!」
若「!」
慈「えぇ!?」
『ジローちゃん…話ちゃんと聴いてるんだね。』
慈「岳人の方がちょうどいいのかぁ…。」
芥川はしゅんと落ち込み、窓から顔を出すのをやめていた。
若「…仕方ないな。」
『若?』
若「(芥川さんもライバルなんだけどな。)」
日吉は部室を出て行き、芥川と何か会話をしにいった。
若「芥川さん。」
慈「日吉?なになに?どうしたの?」
若「いつも騒々しい人が元気なかったので気になってるんですよ。」
慈「へっ。日吉、心配してくれるの!?」
若「心配ってほどでもないですけど。」
慈「うぅ…。」
若「そういえば俺、こんな話聞いたんですよ。」
慈「なになに…?」
若「恋人って身長差15cmが一番理想って言われてるらしいですよ。」
慈「えっ、15cmでいいの?」
若「らしいですよ。そういえばユエの身長っていくつでしたっけ。」
慈「145cm!」
若「へぇ、よく覚えてますね。(俺も覚えてるけど。)」
慈「へへ…日吉、ありがとう!!俺、自信ついてきた!!」
若「芥川さん、一応言っておきますけど、俺もユエの事狙ってるんですから。今は貴方の方に傾いてたとしても必ず下克じょ」
慈「よし!!ユエちゃんにもっと俺のこと好きになってもらわなきゃ!!ユエちゃーん!!!」
若「芥川さん俺の話最後まで聞いてください。」
部室の3人。開いた窓の側で顔を出さず聞き耳をたてていた。
岳「おい、日吉もユエの事狙ってたって言ったよな。」
長「い、言ってました。」
『じ、ジローちゃんも若も……窓が空いてることぐらい気付いてよね…。』
芥川はドアを強い力で開ける。
慈「ユエちゃん!!」
『あ、や、やあ、ジローちゃん。』
3人は聞き耳をたてていた事がバレないよう背筋をピンと伸ばし直立した。
慈「ユエちゃん、今日は氷帝の見学に来てくれたんだね!!俺、すっごく嬉C~!!」
『え?』
岳「(ジローは会話聞いてたのバレてないって思ってんだよ。)」
『(あ、ああ…なるほど。)喜んでもらえて私も嬉しいよ。』
その頃日吉。窓越しに鳳の肩を見てぎょっとする。
若「(窓空いてたのか…って事は、俺がユエに好意寄せてる事もバレ…?)」
日吉は少し恥ずかしくなり、部室に戻れずにいた。
慈「日吉がね、すっごく面白い話してくれたの!」
『あ、ああ…若がね。』
岳「彼奴くっそ生意気だけど、根は良い奴だからな。」
『そうそう、ツンデレなんだよね。』
長「ツンデレってなんだい?」
『普段はなんかツンツンしてるじゃん?息を吐くように嫌味言ったりするし。』
若「(そこまで言った覚えはないが。)」
『だけど、時折優しい所見せちゃう事をデレるっていうの。』
長「そっか。それでツンデレって言うんだね。日吉はツンデレなんだ。」
『そうそう。』
岳「クク…聞こえてるだろうに、お前らひっでぇなぁ。」
若「(向日さんめ…分かってるなら止めてくださいよ…。)」
慈「あれ?なんで日吉来ないんだろう。日吉ー?」
若「うわ。」
芥川はそんな事情も知らず、窓から顔を出し日吉を見つける。
慈「日吉も早く早く来なよ!」
若「…分かりました。」
長「ふふ…聞いてたの日吉にバレちゃったね。」
『あはは、そうだね。』
芥川はまた部室から出て、日吉の手を引いて部室に戻ってくる。
『若。』
若「な、なんだ。」
『ありがと。』
若「ふん。」
慈「なになに?日吉とユエちゃん仲悪いの?仲良くしようよ!!」
『ふふ…ジローちゃんに言われると思わなかった。』
岳「全くだな。事の発端はジローだってのに。」
慈「なになに?俺何かした?」
長「あはは、何もないですよ。」
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