氷帝学園
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「ユエ、何があったんだ?」
『何も。』
「泣いてるじゃないか。」
日吉の言うとおりユエは夕日を眺めながら泣いていた。
『若こそ、なんで此処にいるの?』
「ユエの姿が見えたから追ってきたんだ。」
『…中学生はもう家に帰りなよ。』
そこは誰も寄り付かないような廃墟の屋上だった。ユエは夕日を見ながら体育座りをしていた。
「お前も中学生だろ。」
『…私は同じ中学生でも皆より見てきた物が多いし。』
「そうか。じゃあユエは大人だな。」
『馬鹿にしやがって。』
「全く…どう言えば満足なんだか。」
ユエは自分の膝に顔を埋める。
『うっ…うぅ…。』
「ユエからみた子供の俺じゃ、役に立てないか?」
『……今日だけ一緒に悪い事、してくれる?』
「…なんでも付き合う、と言ったら?」
『…中学生のくせに。』
「中学生でも、ユエの涙を拭うぐらいなら出来るぜ。」
そういうと日吉はユエの肩を抱き寄せる。
「悪い事か…門限無視して此処で夜空を見る、とかどうだ?」
『……ふふっ、(中学生らしい。)悪い奴だなぁ、若…。』
「付き合うって言っただろ。」
日吉はユエの隣へ座り肩を抱きぽんぽんと優しく撫でる。
「お前の為なら悪にでもなってやるよ。」
『…なんで別の学校のマネージャーなんかにそこまで言ってくれるの?』
「……わざわざ言わなきゃ伝わんないか?」
『………。』
「…好きな奴の…ユエの為なら俺は悪にでもなってやる。」
『………若……。』
ユエは暫く泣いた後落ち着きを取り戻した。
『若、ありがとう…。』
「…落ち着いた所で何があったか話せるか?」
『…ジローちゃんと口喧嘩したの。』
「芥川さんと?珍しいな。」
『岳人とジローちゃんの話してたの。そしたらジローちゃん、悪口を言ってたって勘違いしちゃって…。』
「それ、芥川さんが悪いじゃないか。」
『でも、ジローちゃんの誕生日の事でこそこそと話をしてたのは本当だし、弁解も出来なかったから…。』
「芥川さんの誕生日か…。」
『本当のこと言えずにいたら…嫌いって言われちゃって。』
「あの人らしい…。」
ユエはふう、と一息つく。
『私ね…いつも明るい変な奴でしょ?』
「そうだな。」
『でも本当はけっこうネガティブなんだ。』
「へぇ、それは以外だな。」
『私…(元々異世界の人だし)時々自分の存在意義とかわからなくなるんだ。私は私自身だけが幸せになる為に此処にいる訳じゃない…というか。』
「お前、お前という存在が氷帝のレギュラー陣を幸せにしているのが分からないのか?」
『分からないよ。今日だってジローちゃん怒らせちゃった。』
「それは、元を辿れば芥川さんに喜んで貰いたいからした事だろ。ユエは誰より人の、俺達の幸せを願ってるじゃないか。」
『私より幸せになってほしいとは思うけど…。』
「存在してるだけで俺達が幸せになってるんだ。生きるだけで幸せを与えれるなんて楽じゃないか。」
『……。』
「…存在意義が分からないなら、俺の為に生きろ。」
『…!』
「俺はユエの事が好きだから、ユエの為なら悪にもなってやる。だから、ユエは俺の為に生きろ。」
『なにそれ、プロポーズ?』
「なっ……まだ、そういう訳じゃ…。」
『あはは、照れちゃって!(まだ、ね。)』
「茶化すな。」
日吉は恥ずかしそうに目をそらす。
「私の存在意義に悩みそうな時は若を思い出せば、悩まずに済みそう。」
「そうかよ。」
すると、ユエのスマホがなる。芥川からメッセが飛んできていた。
「“ユエちゃん今すぐ会いたい。何処にいる?”だってよ。」
『…呼んでもいい?』
「好きにしろ。俺は近くで話聞かせてもらうぜ。」
『分かった…。』
ユエは芥川へメッセを送り、暫くすると芥川がやってくる。
慈「ユエちゃん!!」
『ジローちゃん…。』
芥川は走って来たらしく、息が切れていた。ユエに近付き、ぎゅっと抱きしめる。
慈「ごめん、ユエちゃん!!俺、がっくんから話聞いて…ユエちゃんに嘘ついた!!」
『うん。』
慈「俺、マジマジユエちゃんの事大好きなのに、嫌いだって…!!」
『…好きでいてくれてありがとう、ジローちゃん…。』
慈「ユエちゃん…怒ってない?」
『全然。皆が私を好きで居てくれる限り、私は幸せだから。それだけで生きる意味があるから。』
慈「うんうん!!ユエちゃんが側にいるだけで、ユエちゃんは存在しててくれるだけで俺マジマジ幸せだC~!!」
『…ふふ、ならジローちゃんの為にも生きなきゃね。ね、若。』
「そうだな。」
慈「日吉がユエちゃんを慰めててくれてたんだな!!日吉、マジマジありがとう!」
「礼には及びませんよ。」
慈「あ、日吉、ユエちゃん、見てみて!!空すっごく綺麗!!」
芥川の言葉を聞き上を見ると綺麗な星空が広がっていた。
『本当だ…。』
「…悪い事した後に見る星空は最高に綺麗だな。」
『…そうだね。』
暫く無言で眺めていると、芥川はウトウトとしてきていた。
慈「ん~……ユエちゃん…。」
『ん?』
慈「…日吉と付き合ってどれぐらい…経つの…?」
「はっ!?」
『えっ、私と日吉付き合ってる事になってるの?』
慈「……付き合って…なかったの…?」
『……まだ、付き合ってない、かな。』
「!」
慈「…俺…日吉とユエちゃんが付き合っても……ユエちゃんも、日吉も…マジマジ……大好きだ…。」
『…ありがとう、ジローちゃん。』
「…芥川さん、ありがとうございます。」
『若、ジローちゃん心配だし、送ってこうか。』
「そうだな。」
ユエと日吉は芥川を誘導しながら、家まで送った。
日吉がユエを家まで送る事になる。
「本当、すぐ何処でも寝るんだ。」
『手のかかる子供みたいだよね。そんな子供っぽい所がジローちゃんの良い所なんだけど。』
「…そうだな。」
チラリと空を眺める。相変わらず星空はとても綺麗に輝いていた。
『若。』
「なんだ?」
『好きだよ。』
「なんだよ、改まって。」
『若は沢山私に好きって伝えてくれたけど、私は若に好きって伝えてないって思って。』
「……知ってるから、そういうのは言わなくていい。」
『照れるから?』
「煩ぇ。」
『今日の若、全然嫌味言わないし…可愛いなぁ。』
「…ユエ。」
『…ん?』
日吉はユエを呼び止め、軽く顎を持ち上げ唇にキスをする。
『な、な…!?』
「やっと静かになったか。」
『……。』
「照れたか?」
『煩い!』
そう言うと2人で笑いあった。
「…付き合うか?」
『うん。』
日吉はユエに手を差し伸べる。ユエはその手を握って、ユエの家へ向かった。
.
『何も。』
「泣いてるじゃないか。」
日吉の言うとおりユエは夕日を眺めながら泣いていた。
『若こそ、なんで此処にいるの?』
「ユエの姿が見えたから追ってきたんだ。」
『…中学生はもう家に帰りなよ。』
そこは誰も寄り付かないような廃墟の屋上だった。ユエは夕日を見ながら体育座りをしていた。
「お前も中学生だろ。」
『…私は同じ中学生でも皆より見てきた物が多いし。』
「そうか。じゃあユエは大人だな。」
『馬鹿にしやがって。』
「全く…どう言えば満足なんだか。」
ユエは自分の膝に顔を埋める。
『うっ…うぅ…。』
「ユエからみた子供の俺じゃ、役に立てないか?」
『……今日だけ一緒に悪い事、してくれる?』
「…なんでも付き合う、と言ったら?」
『…中学生のくせに。』
「中学生でも、ユエの涙を拭うぐらいなら出来るぜ。」
そういうと日吉はユエの肩を抱き寄せる。
「悪い事か…門限無視して此処で夜空を見る、とかどうだ?」
『……ふふっ、(中学生らしい。)悪い奴だなぁ、若…。』
「付き合うって言っただろ。」
日吉はユエの隣へ座り肩を抱きぽんぽんと優しく撫でる。
「お前の為なら悪にでもなってやるよ。」
『…なんで別の学校のマネージャーなんかにそこまで言ってくれるの?』
「……わざわざ言わなきゃ伝わんないか?」
『………。』
「…好きな奴の…ユエの為なら俺は悪にでもなってやる。」
『………若……。』
ユエは暫く泣いた後落ち着きを取り戻した。
『若、ありがとう…。』
「…落ち着いた所で何があったか話せるか?」
『…ジローちゃんと口喧嘩したの。』
「芥川さんと?珍しいな。」
『岳人とジローちゃんの話してたの。そしたらジローちゃん、悪口を言ってたって勘違いしちゃって…。』
「それ、芥川さんが悪いじゃないか。」
『でも、ジローちゃんの誕生日の事でこそこそと話をしてたのは本当だし、弁解も出来なかったから…。』
「芥川さんの誕生日か…。」
『本当のこと言えずにいたら…嫌いって言われちゃって。』
「あの人らしい…。」
ユエはふう、と一息つく。
『私ね…いつも明るい変な奴でしょ?』
「そうだな。」
『でも本当はけっこうネガティブなんだ。』
「へぇ、それは以外だな。」
『私…(元々異世界の人だし)時々自分の存在意義とかわからなくなるんだ。私は私自身だけが幸せになる為に此処にいる訳じゃない…というか。』
「お前、お前という存在が氷帝のレギュラー陣を幸せにしているのが分からないのか?」
『分からないよ。今日だってジローちゃん怒らせちゃった。』
「それは、元を辿れば芥川さんに喜んで貰いたいからした事だろ。ユエは誰より人の、俺達の幸せを願ってるじゃないか。」
『私より幸せになってほしいとは思うけど…。』
「存在してるだけで俺達が幸せになってるんだ。生きるだけで幸せを与えれるなんて楽じゃないか。」
『……。』
「…存在意義が分からないなら、俺の為に生きろ。」
『…!』
「俺はユエの事が好きだから、ユエの為なら悪にもなってやる。だから、ユエは俺の為に生きろ。」
『なにそれ、プロポーズ?』
「なっ……まだ、そういう訳じゃ…。」
『あはは、照れちゃって!(まだ、ね。)』
「茶化すな。」
日吉は恥ずかしそうに目をそらす。
「私の存在意義に悩みそうな時は若を思い出せば、悩まずに済みそう。」
「そうかよ。」
すると、ユエのスマホがなる。芥川からメッセが飛んできていた。
「“ユエちゃん今すぐ会いたい。何処にいる?”だってよ。」
『…呼んでもいい?』
「好きにしろ。俺は近くで話聞かせてもらうぜ。」
『分かった…。』
ユエは芥川へメッセを送り、暫くすると芥川がやってくる。
慈「ユエちゃん!!」
『ジローちゃん…。』
芥川は走って来たらしく、息が切れていた。ユエに近付き、ぎゅっと抱きしめる。
慈「ごめん、ユエちゃん!!俺、がっくんから話聞いて…ユエちゃんに嘘ついた!!」
『うん。』
慈「俺、マジマジユエちゃんの事大好きなのに、嫌いだって…!!」
『…好きでいてくれてありがとう、ジローちゃん…。』
慈「ユエちゃん…怒ってない?」
『全然。皆が私を好きで居てくれる限り、私は幸せだから。それだけで生きる意味があるから。』
慈「うんうん!!ユエちゃんが側にいるだけで、ユエちゃんは存在しててくれるだけで俺マジマジ幸せだC~!!」
『…ふふ、ならジローちゃんの為にも生きなきゃね。ね、若。』
「そうだな。」
慈「日吉がユエちゃんを慰めててくれてたんだな!!日吉、マジマジありがとう!」
「礼には及びませんよ。」
慈「あ、日吉、ユエちゃん、見てみて!!空すっごく綺麗!!」
芥川の言葉を聞き上を見ると綺麗な星空が広がっていた。
『本当だ…。』
「…悪い事した後に見る星空は最高に綺麗だな。」
『…そうだね。』
暫く無言で眺めていると、芥川はウトウトとしてきていた。
慈「ん~……ユエちゃん…。」
『ん?』
慈「…日吉と付き合ってどれぐらい…経つの…?」
「はっ!?」
『えっ、私と日吉付き合ってる事になってるの?』
慈「……付き合って…なかったの…?」
『……まだ、付き合ってない、かな。』
「!」
慈「…俺…日吉とユエちゃんが付き合っても……ユエちゃんも、日吉も…マジマジ……大好きだ…。」
『…ありがとう、ジローちゃん。』
「…芥川さん、ありがとうございます。」
『若、ジローちゃん心配だし、送ってこうか。』
「そうだな。」
ユエと日吉は芥川を誘導しながら、家まで送った。
日吉がユエを家まで送る事になる。
「本当、すぐ何処でも寝るんだ。」
『手のかかる子供みたいだよね。そんな子供っぽい所がジローちゃんの良い所なんだけど。』
「…そうだな。」
チラリと空を眺める。相変わらず星空はとても綺麗に輝いていた。
『若。』
「なんだ?」
『好きだよ。』
「なんだよ、改まって。」
『若は沢山私に好きって伝えてくれたけど、私は若に好きって伝えてないって思って。』
「……知ってるから、そういうのは言わなくていい。」
『照れるから?』
「煩ぇ。」
『今日の若、全然嫌味言わないし…可愛いなぁ。』
「…ユエ。」
『…ん?』
日吉はユエを呼び止め、軽く顎を持ち上げ唇にキスをする。
『な、な…!?』
「やっと静かになったか。」
『……。』
「照れたか?」
『煩い!』
そう言うと2人で笑いあった。
「…付き合うか?」
『うん。』
日吉はユエに手を差し伸べる。ユエはその手を握って、ユエの家へ向かった。
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