①短編
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『えっへへ……。』
ユエはナックルシティでニヤニヤと頬を緩め笑っていた。
ドラ「……。」
ボールから出たドラパルトはその様子をじっと見つめる。
ドラ「ダンデだっけ。チャンピオンの名前。」
『?』
ユエは、うん、と頷く。
ドラ「ふぅーん…。」
『??』
ドラパルトはユエのニヤニヤと笑っていた原因の持っていたリーグカードの写真に目をやる。
リーグカードには背景にリザードンポーズを決める横顔のダンデが写っており、ユエはそのダンデにまるでキスをしているかのようなポーズで写っていた。
ドラ「そんなニヤニヤする事かな…。」
『ふふ、これはね、もう誰にも見せれないけど私だけのお守りにするんだ。』
ドラ「そんなこそこそしないで、告白とかすればいいのに。」
『………。』
ユエはそんなことは出来ないと言いたそうに顔を真っ赤にする。
ドラ「まぁ、友達のお兄さんだし、難しいよね。」
『ドラパルト、ちょっと背中貸して。』
ドラ「いいよ。顔赤いの隠したいんでしょ?」
『ん。ありがと。』
ユエはドラパルトの背中に顔を埋める。ニヤニヤが収まらないようだ。
ドラ「(まあ、ユエが幸せそうでいいか。…あ、あれは?)」
ドラパルトは見覚えのある姿を見かける。
ドラ「ね、ワイルドエリアに移動しない?」
『ん。ワイルドエリア行こっか。』
ドラ「飛んでいこう。掴まって。」
『楽だし、タクシー使わずに飛んで行こうか。力借りるね。』
ユエはドラパルトに掴まり、見覚えのある姿に見せつけるようにワイルドエリアの方へ飛んで行った。
ドラパルトが到着した所はワイルドエリアでも全く人気のない場所。奥まった場所にある割には弱いポケモンが集まるので、新米トレーナーもベテラントレーナーも、誰も集まらない。
『此処は静かでいい場所だね。』
ドラ「でしょ。ユエがよそ見している間に見つけたの。」
『よそ見…ありがとう、ドラパルトはいつも周りを見てくれてて助かるよ。』
ドラ「へへ…。」
ユエが自分のリーグカードを見てニヤニヤしていたぐらいに、ドラパルトはニヤニヤと笑っていた。
『さ、此処で少し休憩しよっか。』
ドラ「うん。」
ユエはテントを広げ、簡易の椅子と机を広げる。
椅子に腰かけ、改めて自分のリーグカードを見つめる。
『………はあ…カッコいい。』
ドラ「人間の顔ってこれがカッコいいの?」
『顔も勿論カッコいいけど、顔じゃなくて…ダンデさんがカッコいいんだよ。』
ドラ「ふーん。」
「ユエ!」
突然、空から声が聞こえる。
『だ、ダンデさん!?』
リザードンに乗ってダンデがやってくる。地上へ足をつけるとユエへ近づく。
『な、こんなところでどうしたの?』
「なに、ユエとユエのドラパルトを追いかけてきたんだ。」
『そ、そうなんだ。』
「何を見てずっとにこにこと笑っていたんだ?」
『へ!?あっ、秘密!!』
ユエは持っていたリーグカードを自分の後ろへ隠す。
「まったく、何を隠したんだか。」
『ひ、秘密なの!』
ユエは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
「これからカレーでも作るところだったのか?」
『うん…休憩しよっかってドラパルトにさっき言った所だよ。』
「そうか!俺もご一緒させて貰ってもいいか?」
『うん!勿論いいよ。簡易の椅子もう1個あるから用意するね。ドラパルト、これ預かって。』
ドラ「いいよ~。」
ドラパルトはユエの側に寄り、リーグカードを受け取る。ユエはすぐにダンデの為に椅子の準備にかかる。
「ユエのドラパルト。ユエは何を隠したんだ?」
ダンデは小声で声をかける。
ドラ「これこれ。」
『えっ!?ちょ、ちょっとドラパルト!?』
ドラ「だって、見せるのがダメとは聞いてないもん。」
ドラパルトはクスクスと笑いながらユエのリーグカードをダンデに渡した。
リザードンとダンデはユエのリーグカードを見る。
『(引かれたら、どうしよう…!)』
ユエはぎゅっと目をつむる。
「ユエは、その…。」
『……………。』
「俺と、こういう事がしたいのか?」
ダンデは顔を赤くして片手で自分の口を隠し目をそらしていた。
リザ「ユエ。どうか答えてやってくれ。」
ユエは震えながら、うん、と頷いた。
「…、ユエ。」
ドラパルトとリザードンは2人の様子を伺う。
『は…い。』
ダンデはユエに近付き、唇同士が重なる10cm前という所まで顔を近付けた。
『ダ…ンデ……さん…。』
「…ユエが好きだ。」
そうダンデがいうと、お互いの唇同士が重なる。
リザードンは後ろを向き、ドラパルトと、くっついているドロメシヤは短い手で自分の目を覆った。
『………。』
「………。」
2人が唇を離すと、ユエとダンデも恥ずかしそうに眼をそらしてしまった。
「その…だな、俺は幼い頃にチャンピオンになって、忙しい日々を過ごしてきた。勿論それは充実している物だったが、俺は恋愛というものを一度もする時間がなかったんだ。」
『えっ…ダンデさんモテるでしょ?』
「ファンの女の子がいるが、恋愛にまで発展する事はなくてな。……そんな恋愛下手な俺でも本当にいいか?」
『…うん、勿論。』
「そうか!じゃあ、ユエ。改めて、俺と付き合ってくれ。恋愛下手でも、ユエを幸せにする自信だけはある!」
『その、喜んで…!』
ユエは嬉し涙を流し笑顔で頷いた。
その姿にダンデは強く抱きしめた。
ドラ「お守りが効いたね。おめでとう、ユエ。」
リザ「ふっ、あのカードがお守りか。」
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ユエはナックルシティでニヤニヤと頬を緩め笑っていた。
ドラ「……。」
ボールから出たドラパルトはその様子をじっと見つめる。
ドラ「ダンデだっけ。チャンピオンの名前。」
『?』
ユエは、うん、と頷く。
ドラ「ふぅーん…。」
『??』
ドラパルトはユエのニヤニヤと笑っていた原因の持っていたリーグカードの写真に目をやる。
リーグカードには背景にリザードンポーズを決める横顔のダンデが写っており、ユエはそのダンデにまるでキスをしているかのようなポーズで写っていた。
ドラ「そんなニヤニヤする事かな…。」
『ふふ、これはね、もう誰にも見せれないけど私だけのお守りにするんだ。』
ドラ「そんなこそこそしないで、告白とかすればいいのに。」
『………。』
ユエはそんなことは出来ないと言いたそうに顔を真っ赤にする。
ドラ「まぁ、友達のお兄さんだし、難しいよね。」
『ドラパルト、ちょっと背中貸して。』
ドラ「いいよ。顔赤いの隠したいんでしょ?」
『ん。ありがと。』
ユエはドラパルトの背中に顔を埋める。ニヤニヤが収まらないようだ。
ドラ「(まあ、ユエが幸せそうでいいか。…あ、あれは?)」
ドラパルトは見覚えのある姿を見かける。
ドラ「ね、ワイルドエリアに移動しない?」
『ん。ワイルドエリア行こっか。』
ドラ「飛んでいこう。掴まって。」
『楽だし、タクシー使わずに飛んで行こうか。力借りるね。』
ユエはドラパルトに掴まり、見覚えのある姿に見せつけるようにワイルドエリアの方へ飛んで行った。
ドラパルトが到着した所はワイルドエリアでも全く人気のない場所。奥まった場所にある割には弱いポケモンが集まるので、新米トレーナーもベテラントレーナーも、誰も集まらない。
『此処は静かでいい場所だね。』
ドラ「でしょ。ユエがよそ見している間に見つけたの。」
『よそ見…ありがとう、ドラパルトはいつも周りを見てくれてて助かるよ。』
ドラ「へへ…。」
ユエが自分のリーグカードを見てニヤニヤしていたぐらいに、ドラパルトはニヤニヤと笑っていた。
『さ、此処で少し休憩しよっか。』
ドラ「うん。」
ユエはテントを広げ、簡易の椅子と机を広げる。
椅子に腰かけ、改めて自分のリーグカードを見つめる。
『………はあ…カッコいい。』
ドラ「人間の顔ってこれがカッコいいの?」
『顔も勿論カッコいいけど、顔じゃなくて…ダンデさんがカッコいいんだよ。』
ドラ「ふーん。」
「ユエ!」
突然、空から声が聞こえる。
『だ、ダンデさん!?』
リザードンに乗ってダンデがやってくる。地上へ足をつけるとユエへ近づく。
『な、こんなところでどうしたの?』
「なに、ユエとユエのドラパルトを追いかけてきたんだ。」
『そ、そうなんだ。』
「何を見てずっとにこにこと笑っていたんだ?」
『へ!?あっ、秘密!!』
ユエは持っていたリーグカードを自分の後ろへ隠す。
「まったく、何を隠したんだか。」
『ひ、秘密なの!』
ユエは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
「これからカレーでも作るところだったのか?」
『うん…休憩しよっかってドラパルトにさっき言った所だよ。』
「そうか!俺もご一緒させて貰ってもいいか?」
『うん!勿論いいよ。簡易の椅子もう1個あるから用意するね。ドラパルト、これ預かって。』
ドラ「いいよ~。」
ドラパルトはユエの側に寄り、リーグカードを受け取る。ユエはすぐにダンデの為に椅子の準備にかかる。
「ユエのドラパルト。ユエは何を隠したんだ?」
ダンデは小声で声をかける。
ドラ「これこれ。」
『えっ!?ちょ、ちょっとドラパルト!?』
ドラ「だって、見せるのがダメとは聞いてないもん。」
ドラパルトはクスクスと笑いながらユエのリーグカードをダンデに渡した。
リザードンとダンデはユエのリーグカードを見る。
『(引かれたら、どうしよう…!)』
ユエはぎゅっと目をつむる。
「ユエは、その…。」
『……………。』
「俺と、こういう事がしたいのか?」
ダンデは顔を赤くして片手で自分の口を隠し目をそらしていた。
リザ「ユエ。どうか答えてやってくれ。」
ユエは震えながら、うん、と頷いた。
「…、ユエ。」
ドラパルトとリザードンは2人の様子を伺う。
『は…い。』
ダンデはユエに近付き、唇同士が重なる10cm前という所まで顔を近付けた。
『ダ…ンデ……さん…。』
「…ユエが好きだ。」
そうダンデがいうと、お互いの唇同士が重なる。
リザードンは後ろを向き、ドラパルトと、くっついているドロメシヤは短い手で自分の目を覆った。
『………。』
「………。」
2人が唇を離すと、ユエとダンデも恥ずかしそうに眼をそらしてしまった。
「その…だな、俺は幼い頃にチャンピオンになって、忙しい日々を過ごしてきた。勿論それは充実している物だったが、俺は恋愛というものを一度もする時間がなかったんだ。」
『えっ…ダンデさんモテるでしょ?』
「ファンの女の子がいるが、恋愛にまで発展する事はなくてな。……そんな恋愛下手な俺でも本当にいいか?」
『…うん、勿論。』
「そうか!じゃあ、ユエ。改めて、俺と付き合ってくれ。恋愛下手でも、ユエを幸せにする自信だけはある!」
『その、喜んで…!』
ユエは嬉し涙を流し笑顔で頷いた。
その姿にダンデは強く抱きしめた。
ドラ「お守りが効いたね。おめでとう、ユエ。」
リザ「ふっ、あのカードがお守りか。」
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