①短編
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『えーっと…晩御飯にモモンの実を使った物を作ろうと思うけどないなぁ。』
カブ「ユエ、カレーかな?」
『パパ!そうだよ。ちょっとお使いいかなくちゃいけないけど…。』
カブ「分かった、いってらっしゃい。寄り道してもいいけどちゃんと連絡してね。」
『うん、分かった!いってきまーす。』
ユエは自分のポケモンをドラパルトのみを持っておつかいへ出かけた。
ユエが外へ出た後、インテレオンはボールから出て、後ろ姿を見送った。
「ユエが僕を置いてくなんて珍しいなぁ。」
インテレオンは目にうるっと涙をためていた。
カブ「大丈夫、すぐ帰ってくるからね。」
「ありがとう、ユエのお義父さん…。」
カブ「僕は君がなんて言ってるか分からないけど、マルヤクデに慰めてもらってね。」
カブはマルヤクデを出す。カブとポケモンの2匹は仲良くしていた。
『えっとー…木の実屋さんはこっちだっけ。』
ドラ「ユエもチャンピオンと一緒でちょっと道に迷いやすいよね。」
『外だとあんまり喋れないんだから、そんな意地悪言わないの。』
ドラ「あはは、ごめんごめん。あっちだよ。」
『ドラパルトは道案内上手で助かるなぁ。』
ユエとドラパルトは木の実屋さんに着く。
店員「お、ユエちゃん!おつかいかい?偉いね、おまけしちゃうよ!」
『いいの?ありがとう、おじちゃん。モモンの実が欲しいんだけどいい?』
店員「いいぜ!カブさんに作ってあげるのかい?」
『うん、パパ私の作るカレー大好きって言ってくれるから。』
店員「くー、カブさん羨ましいねぇ!ほら、モモンの実だよ。」
おつかいも終え、家の方に向かおうとした時だった。
「お嬢ちゃん、可愛いね。ちょっと俺様と遊ばないか?」
『え?』
その頃カブとインテレオンとマルヤクデ。
カブのスマホロトムに着信がかかる。
カブ「ん?もしもし。」
「カブさんだな?」
カブ「うん、そうだけど。」
「カブさんの娘を誘拐させて貰ったぜ。」
カブ「誘拐…?ユエを…?」
「誘拐!?ユエちゃんを!?」
インテレオンは一気に青ざめる。
カブ「目的はなんだい?」
「目的?そんな物は1つに決まっている。」
その後もカブは暫く電話で会話をし、暫くして電話が切れる。
「ユエちゃんのお義父さん!!ユエちゃんは無事なのかい!?」
カブ「………。」
カブはインテレオンの言葉が分からず黙っていた。
3時間が経った。
「ユエちゃん…。どうする…考えろ…考えろ…。」
マル「ご主人があまり慌てていないから、何か考えがあるんじゃないか?」
「考えろ………。」
インテレオンはぶつぶつと呟く。そしてまたカブのスマホに着信。
カブ「もしもし。」
「という訳で娘さんそろそろ返しにいくな。」
カブ「うん、分かった。キバナくん、ユエのインテレオンがとても寂しそうにしてるから、早く僕の娘を返してよ。」
キバ「悪い悪い。」
「…は?キバナ?もしかしてあのいけ好かない男の事かい!?」
マル「ドラゴン使いのキバナで間違いないだろうな。」
「あの男…!いつも…僕のユエちゃんに邪魔を………。」
先ほどまで怒り口調だったインテレオンがだんだんと涙目になっていく。
「……ユエちゃんが…無事で良かった……。」
マル「…。それだけ自分のパートナーに愛されて、ユエも幸せだろうな。」
電話が切れ、カブはインテレオンをよしよしと撫でた。
カブは料理を始め、30分後。
ガチャりとドアが開かれる。
『ただいま!』
カブ「おかえり、ユエ。こんばんは、キバナくん。」
キバ「ユエを誘拐して悪かったな。」
カブ「本当に最初は吃驚したけど、キバナくんからの着信だったしすぐに気付いたよ。」
キバ「ユエが料理上手って話を聞いて晩飯作ってもらいたくなったのさ。良いお嫁さんになれるぜ、ユエ。」
『そ、そうかな。』
ユエは顔を赤らめる。
暫く玄関で話していると、奥からインテレオンがやってくる。
『あ、インテレオン。ボールから出たんだね。ただいま。』
「うん。おかえり。」
インテレオンは冷静を装っていたが、キバナを見るなり見せつけるようにユエを抱いた。
『はわっ!!?い、インテレオン!?』
「ダメだよ、誘拐なんてされちゃ。」
インテレオンはキバナを睨む。キバナは余裕そうな表情をインテレオンへ向けた。
『し、心配してくれたの?ごめんね。』
カブ「インテレオンは寂しがってたからね。暫く2人でお部屋にいたらどうかな?晩御飯は僕が作ってるから。」
『分かった。パパご飯ありがとね。インテレオン部屋行こうか。』
インテレオンは無言でユエの手を引っ張ってユエの部屋に入った。
『ど、どうしたのインテレオン!?』
「ううん、別に。」
『そう?』
インテレオンは無言でいる。
『テレビでも見る?』
「うん、いいよ。」
ユエはテレビをつけベッドに座ろうとすると、先にインテレオンが座り、その上に座らせた。
『え?』
「別にいいでしょ?」
インテレオンはぎゅっとユエを抱きしめる。
『インテレオン、寂しがってたって本当?』
「…………。」
インテレオンは抱きしめる力を強める。
「不安だったよ。僕は電話の声も聞こえなかったから、ユエちゃんがどんな状況なのか全く分からなかったし。」
『キバナさんにご飯作ってあげてただけだよ。』
インテレオンは、ベッドへユエを押し倒す。ユエは天井とインテレオンしか見えない状態になる。
『インテレオン……?』
「誘拐って聞いて…2度とユエちゃんが帰ってこないのかもしれない、と思って…。…寂しかったよ……。」
インテレオンはぽろぽろと涙を零す。ユエの顔にインテレオンの涙が落ちる。
『…ごめんね、不安にさせちゃって。寂しがらせちゃって…。』
ユエはインテレオンの頭を撫でた。インテレオンは泣き顔を見せないよう、ベッドに顔をうめユエを強く抱きしめる。
ユエはそれに応え、抱きしめ返した。
暫くして。
インテレオンは眠っていた。
『メッソンの頃みたいに泣かせちゃってごめんね。…私はキバナさんよりも誰よりもインテレオンが大切だよ。』
ユエは一緒に眠ろうと目を閉じる。
インテレオンは目を開ける。
「(…僕もユエちゃんの事が一番大切だよ。)」
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カブ「ユエ、カレーかな?」
『パパ!そうだよ。ちょっとお使いいかなくちゃいけないけど…。』
カブ「分かった、いってらっしゃい。寄り道してもいいけどちゃんと連絡してね。」
『うん、分かった!いってきまーす。』
ユエは自分のポケモンをドラパルトのみを持っておつかいへ出かけた。
ユエが外へ出た後、インテレオンはボールから出て、後ろ姿を見送った。
「ユエが僕を置いてくなんて珍しいなぁ。」
インテレオンは目にうるっと涙をためていた。
カブ「大丈夫、すぐ帰ってくるからね。」
「ありがとう、ユエのお義父さん…。」
カブ「僕は君がなんて言ってるか分からないけど、マルヤクデに慰めてもらってね。」
カブはマルヤクデを出す。カブとポケモンの2匹は仲良くしていた。
『えっとー…木の実屋さんはこっちだっけ。』
ドラ「ユエもチャンピオンと一緒でちょっと道に迷いやすいよね。」
『外だとあんまり喋れないんだから、そんな意地悪言わないの。』
ドラ「あはは、ごめんごめん。あっちだよ。」
『ドラパルトは道案内上手で助かるなぁ。』
ユエとドラパルトは木の実屋さんに着く。
店員「お、ユエちゃん!おつかいかい?偉いね、おまけしちゃうよ!」
『いいの?ありがとう、おじちゃん。モモンの実が欲しいんだけどいい?』
店員「いいぜ!カブさんに作ってあげるのかい?」
『うん、パパ私の作るカレー大好きって言ってくれるから。』
店員「くー、カブさん羨ましいねぇ!ほら、モモンの実だよ。」
おつかいも終え、家の方に向かおうとした時だった。
「お嬢ちゃん、可愛いね。ちょっと俺様と遊ばないか?」
『え?』
その頃カブとインテレオンとマルヤクデ。
カブのスマホロトムに着信がかかる。
カブ「ん?もしもし。」
「カブさんだな?」
カブ「うん、そうだけど。」
「カブさんの娘を誘拐させて貰ったぜ。」
カブ「誘拐…?ユエを…?」
「誘拐!?ユエちゃんを!?」
インテレオンは一気に青ざめる。
カブ「目的はなんだい?」
「目的?そんな物は1つに決まっている。」
その後もカブは暫く電話で会話をし、暫くして電話が切れる。
「ユエちゃんのお義父さん!!ユエちゃんは無事なのかい!?」
カブ「………。」
カブはインテレオンの言葉が分からず黙っていた。
3時間が経った。
「ユエちゃん…。どうする…考えろ…考えろ…。」
マル「ご主人があまり慌てていないから、何か考えがあるんじゃないか?」
「考えろ………。」
インテレオンはぶつぶつと呟く。そしてまたカブのスマホに着信。
カブ「もしもし。」
「という訳で娘さんそろそろ返しにいくな。」
カブ「うん、分かった。キバナくん、ユエのインテレオンがとても寂しそうにしてるから、早く僕の娘を返してよ。」
キバ「悪い悪い。」
「…は?キバナ?もしかしてあのいけ好かない男の事かい!?」
マル「ドラゴン使いのキバナで間違いないだろうな。」
「あの男…!いつも…僕のユエちゃんに邪魔を………。」
先ほどまで怒り口調だったインテレオンがだんだんと涙目になっていく。
「……ユエちゃんが…無事で良かった……。」
マル「…。それだけ自分のパートナーに愛されて、ユエも幸せだろうな。」
電話が切れ、カブはインテレオンをよしよしと撫でた。
カブは料理を始め、30分後。
ガチャりとドアが開かれる。
『ただいま!』
カブ「おかえり、ユエ。こんばんは、キバナくん。」
キバ「ユエを誘拐して悪かったな。」
カブ「本当に最初は吃驚したけど、キバナくんからの着信だったしすぐに気付いたよ。」
キバ「ユエが料理上手って話を聞いて晩飯作ってもらいたくなったのさ。良いお嫁さんになれるぜ、ユエ。」
『そ、そうかな。』
ユエは顔を赤らめる。
暫く玄関で話していると、奥からインテレオンがやってくる。
『あ、インテレオン。ボールから出たんだね。ただいま。』
「うん。おかえり。」
インテレオンは冷静を装っていたが、キバナを見るなり見せつけるようにユエを抱いた。
『はわっ!!?い、インテレオン!?』
「ダメだよ、誘拐なんてされちゃ。」
インテレオンはキバナを睨む。キバナは余裕そうな表情をインテレオンへ向けた。
『し、心配してくれたの?ごめんね。』
カブ「インテレオンは寂しがってたからね。暫く2人でお部屋にいたらどうかな?晩御飯は僕が作ってるから。」
『分かった。パパご飯ありがとね。インテレオン部屋行こうか。』
インテレオンは無言でユエの手を引っ張ってユエの部屋に入った。
『ど、どうしたのインテレオン!?』
「ううん、別に。」
『そう?』
インテレオンは無言でいる。
『テレビでも見る?』
「うん、いいよ。」
ユエはテレビをつけベッドに座ろうとすると、先にインテレオンが座り、その上に座らせた。
『え?』
「別にいいでしょ?」
インテレオンはぎゅっとユエを抱きしめる。
『インテレオン、寂しがってたって本当?』
「…………。」
インテレオンは抱きしめる力を強める。
「不安だったよ。僕は電話の声も聞こえなかったから、ユエちゃんがどんな状況なのか全く分からなかったし。」
『キバナさんにご飯作ってあげてただけだよ。』
インテレオンは、ベッドへユエを押し倒す。ユエは天井とインテレオンしか見えない状態になる。
『インテレオン……?』
「誘拐って聞いて…2度とユエちゃんが帰ってこないのかもしれない、と思って…。…寂しかったよ……。」
インテレオンはぽろぽろと涙を零す。ユエの顔にインテレオンの涙が落ちる。
『…ごめんね、不安にさせちゃって。寂しがらせちゃって…。』
ユエはインテレオンの頭を撫でた。インテレオンは泣き顔を見せないよう、ベッドに顔をうめユエを強く抱きしめる。
ユエはそれに応え、抱きしめ返した。
暫くして。
インテレオンは眠っていた。
『メッソンの頃みたいに泣かせちゃってごめんね。…私はキバナさんよりも誰よりもインテレオンが大切だよ。』
ユエは一緒に眠ろうと目を閉じる。
インテレオンは目を開ける。
「(…僕もユエちゃんの事が一番大切だよ。)」
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