①短編
名前変更
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ワイルドエリアでキャンプをしている時だった。
「おや、貴女でしたか。」
『ん?あ、ビート!一緒にカレー作る?』
「そのような物に興味はありませんが、貴女が手伝ってほしいというなら作ってあげても構いませんよ。」
『えっと…面倒くさかった?いっぱい作るから、座って待っててよ。』
「………いいえ、僕も手伝います。」
『え、いいの?ありがとう、ビート。』
ビートは自分のポケモンを出し、ユエとビートはカレー作りを始める。
『包丁の使い方怖いなぁ…。』
「僕はエリートですよ。なんだって出来るに決まって…ッ!」
というビートは指を切る。
『バカ!』
「だから僕はエリー…」
と、言いかけた所でユエはビートの手を取り、止血を始める。
「な、何を!?」
『エリートの癖に怪我したらどうしたらいいか分からないんでしょ。』
すると、ビートのギャロップが心配そうに近付いた。
ギ「ご主人は無事ですか?」
『ん…これぐらいならすぐに大丈夫だね。』
ギ「安心致しました。」
ギャロップはビートに擦り寄る。
「な、なんですか、ギャロップが擦り寄ってくるなんて珍しい。こら、僕の血が付いたら美しい毛並みが台無しでしょう。」
ギ「ふふ…いいのですよ。ご主人はそれでも私を大切にしてくださりましょう?」
『……。』
ユエはふふ、と笑う。そして絆創膏を貼り、止血を終えた。
「なに笑っているんですか。」
『ううん、ビートってちゃんとポケモンを愛せてるんだなぁって思って。』
「…ポケモンだけに限った話ではありません。」
ビートはユエをじっと見つめる。
『手当してあげたんだから、お礼ぐらい言ってよ。』
「あ…感謝します。」
ギ「私からもお礼を言わせてください。」
『どういたしまして。』
ギャロップはユエに近付く。そして、ユエはギャロップを撫でた。
暫くして手の消毒も終え、カレー作りを再会した。
ビートはユエの助言により、不器用ながらも包丁を使い、野菜を切り終えた。
その後ビートが手を切る事がなかった。
『じゃあ、私が火をおこすから、ビートはかき混ぜててくれる?』
「ええ、そんな事だけでいいんですか?」
『うん。でも早すぎてもいけないし、遅すぎていけないんだよ。難しいんだよ。』
「分かりました。」
分担で作業を始めた。
『へい、ロトム。ポニータの図鑑を開いて。』
ロ「お任せ~!」
「…?」
スマホロトムはポニータの図鑑を開く。
『ねぇ、ビート。ポケモン図鑑ってちゃんと読んだ事ある?』
「いいえ。僕は戦い方の方がよっぽど詳しいです。」
『ふふ、そうだと思った。』
「馬鹿にしているのですか?」
『違うよ。ポニータの図鑑の説明読むよ。えーっとね。瞳を覗いて心を読む事が出来るんだって。』
「!…たしかにギャロップ、あなたはよく私の目を見ていますね。」
ギ「ふふ、バレていたんですね。」
『それでね、邪な気持ちを見つけるとたちまち姿を消してしまう、って。』
「そう…ですか。」
『ビートって純粋な気持ちの持ち主なんだね。』
ギ「ええ。確かにご主人は間違った道を歩んでいました。ですがそれはご主人が邪な気持ちがあったからではありません。ご主人はいつでも清らかな気持ちでした。それは私が一番理解しております。」
『ふふ。』
「なっ…なんなんですか、もう!」
『ビート、手が止まってるよ。』
「わ、分かっています!」
『ちゃんと真心込めてね。』
ユエはクスクスとずっと笑っていた。
暫くしてカレーが完成した。盛り付けも終わり、ユエはビートの為に簡易の椅子を用意する。
『さ、食べよ。いただきます。』
「…いただきます。」
ギ「私もいただきますね。」
ユエのポケモン、ビートのポケモン全員も食べ始めた。
『ん~!色々あったけど、一緒に作って食べるご飯って本当に美味しい。』
「……美味しい…です。」
『だよね!』
ユエは満面の笑みを見せるとビートは顔を赤らめて目をそらした。
ギ「ユエさん。」
『?』
ポケモンの声が聞こえる事をビートに悟られたくはないので、ギャロップに目を向ける。
ギ「ご主人はユエさんの事を好いていますよ。」
『…(たぶんそうだろうなって思ってたけど…)。』
ギ「私、ユエさんでしたらご主人の相手に相応しいと思っていますよ。」
『!?ゴホッゴホッ!』
ユエはギャロップの発言にむせる。
「どうしましたか!?」
『う、ううん。なんでもない。ゴホッ!』
「最初に貴女に言われた通り、僕は怪我の治し方も、むせた時の対処法も知りません。ですが、貴女の事は心配です!」
その発言に驚き、ユエはより咳き込んだが、すぐに落ち着いた。
『はあ……心配させてごめんね。』
「ま、まぁ…少しは心配しましたが。本当に少しですよ。」
ギ「すみません、いきなり変なこと言ってしまって…。」
『ん…大丈夫。もう大丈夫だよ。』
ギ「…で、お付き合いする気はないのですか?」
ギャロップはじーっとユエを見る。
『………ビート。』
「なんでしょう?」
『カレー、食べよ。』
「そうですね。」
ビートは自分の席に戻り、カレーを食べ始めた。
『…ビートが告白してくれたら、付き合うと思う。』
ユエはギャロップにだけ聞こえる声で喋る。
ギ「ええ!是非。」
ギャロップはユエに擦り寄り、その後にビートにも擦り寄った。
「今日のお前は人懐っこいですね。」
ギ「ふふっ!」
ビートもギャロップも嬉しそうに笑みを浮かべていた。
.
「おや、貴女でしたか。」
『ん?あ、ビート!一緒にカレー作る?』
「そのような物に興味はありませんが、貴女が手伝ってほしいというなら作ってあげても構いませんよ。」
『えっと…面倒くさかった?いっぱい作るから、座って待っててよ。』
「………いいえ、僕も手伝います。」
『え、いいの?ありがとう、ビート。』
ビートは自分のポケモンを出し、ユエとビートはカレー作りを始める。
『包丁の使い方怖いなぁ…。』
「僕はエリートですよ。なんだって出来るに決まって…ッ!」
というビートは指を切る。
『バカ!』
「だから僕はエリー…」
と、言いかけた所でユエはビートの手を取り、止血を始める。
「な、何を!?」
『エリートの癖に怪我したらどうしたらいいか分からないんでしょ。』
すると、ビートのギャロップが心配そうに近付いた。
ギ「ご主人は無事ですか?」
『ん…これぐらいならすぐに大丈夫だね。』
ギ「安心致しました。」
ギャロップはビートに擦り寄る。
「な、なんですか、ギャロップが擦り寄ってくるなんて珍しい。こら、僕の血が付いたら美しい毛並みが台無しでしょう。」
ギ「ふふ…いいのですよ。ご主人はそれでも私を大切にしてくださりましょう?」
『……。』
ユエはふふ、と笑う。そして絆創膏を貼り、止血を終えた。
「なに笑っているんですか。」
『ううん、ビートってちゃんとポケモンを愛せてるんだなぁって思って。』
「…ポケモンだけに限った話ではありません。」
ビートはユエをじっと見つめる。
『手当してあげたんだから、お礼ぐらい言ってよ。』
「あ…感謝します。」
ギ「私からもお礼を言わせてください。」
『どういたしまして。』
ギャロップはユエに近付く。そして、ユエはギャロップを撫でた。
暫くして手の消毒も終え、カレー作りを再会した。
ビートはユエの助言により、不器用ながらも包丁を使い、野菜を切り終えた。
その後ビートが手を切る事がなかった。
『じゃあ、私が火をおこすから、ビートはかき混ぜててくれる?』
「ええ、そんな事だけでいいんですか?」
『うん。でも早すぎてもいけないし、遅すぎていけないんだよ。難しいんだよ。』
「分かりました。」
分担で作業を始めた。
『へい、ロトム。ポニータの図鑑を開いて。』
ロ「お任せ~!」
「…?」
スマホロトムはポニータの図鑑を開く。
『ねぇ、ビート。ポケモン図鑑ってちゃんと読んだ事ある?』
「いいえ。僕は戦い方の方がよっぽど詳しいです。」
『ふふ、そうだと思った。』
「馬鹿にしているのですか?」
『違うよ。ポニータの図鑑の説明読むよ。えーっとね。瞳を覗いて心を読む事が出来るんだって。』
「!…たしかにギャロップ、あなたはよく私の目を見ていますね。」
ギ「ふふ、バレていたんですね。」
『それでね、邪な気持ちを見つけるとたちまち姿を消してしまう、って。』
「そう…ですか。」
『ビートって純粋な気持ちの持ち主なんだね。』
ギ「ええ。確かにご主人は間違った道を歩んでいました。ですがそれはご主人が邪な気持ちがあったからではありません。ご主人はいつでも清らかな気持ちでした。それは私が一番理解しております。」
『ふふ。』
「なっ…なんなんですか、もう!」
『ビート、手が止まってるよ。』
「わ、分かっています!」
『ちゃんと真心込めてね。』
ユエはクスクスとずっと笑っていた。
暫くしてカレーが完成した。盛り付けも終わり、ユエはビートの為に簡易の椅子を用意する。
『さ、食べよ。いただきます。』
「…いただきます。」
ギ「私もいただきますね。」
ユエのポケモン、ビートのポケモン全員も食べ始めた。
『ん~!色々あったけど、一緒に作って食べるご飯って本当に美味しい。』
「……美味しい…です。」
『だよね!』
ユエは満面の笑みを見せるとビートは顔を赤らめて目をそらした。
ギ「ユエさん。」
『?』
ポケモンの声が聞こえる事をビートに悟られたくはないので、ギャロップに目を向ける。
ギ「ご主人はユエさんの事を好いていますよ。」
『…(たぶんそうだろうなって思ってたけど…)。』
ギ「私、ユエさんでしたらご主人の相手に相応しいと思っていますよ。」
『!?ゴホッゴホッ!』
ユエはギャロップの発言にむせる。
「どうしましたか!?」
『う、ううん。なんでもない。ゴホッ!』
「最初に貴女に言われた通り、僕は怪我の治し方も、むせた時の対処法も知りません。ですが、貴女の事は心配です!」
その発言に驚き、ユエはより咳き込んだが、すぐに落ち着いた。
『はあ……心配させてごめんね。』
「ま、まぁ…少しは心配しましたが。本当に少しですよ。」
ギ「すみません、いきなり変なこと言ってしまって…。」
『ん…大丈夫。もう大丈夫だよ。』
ギ「…で、お付き合いする気はないのですか?」
ギャロップはじーっとユエを見る。
『………ビート。』
「なんでしょう?」
『カレー、食べよ。』
「そうですね。」
ビートは自分の席に戻り、カレーを食べ始めた。
『…ビートが告白してくれたら、付き合うと思う。』
ユエはギャロップにだけ聞こえる声で喋る。
ギ「ええ!是非。」
ギャロップはユエに擦り寄り、その後にビートにも擦り寄った。
「今日のお前は人懐っこいですね。」
ギ「ふふっ!」
ビートもギャロップも嬉しそうに笑みを浮かべていた。
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