①短編
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ユエとダンデはワイルドエリアの人気の少ない所で、ユエの作ったカレーを食べるのが日課になっていた。
「今日は辛めなんだな。美味い。」
『ふふ、ありがとう。』
既に2週間が経っていたが、お互い一切の進展がなかった。
リザ「…………。」
「………。」
『………。』
隣同士に座り、指先同士があと1センチで触れ合う距離でいるのに進展がない。
その事にリザードンはずっともやもやとしていた。
「うお!リザードン、どうしたんだ?」
『ひゃっ…!』
リザードンはダンデをぐいぐいと押す。ユエとダンデは距離が近くなり、2人して顔を少し赤くしている。
リザ「(進展しろ進展しろ…。)」
「………す、すまない。」
『い、いえ!』
リザードンがダンデから離れると、ユエとダンデも離れた。
リザ「むむ………。」
今度はリザードンはユエに顔を近付ける。
リザ「ユエ。」
『あら、どうしたの?』
「今日はずいぶんと人懐っこいな。」
『ね。』
ユエはリザードンの目の前に手を出し、リザードンはその手の上に顔を乗せた。
リザ「ユエはダンデが好きか?」
『!』
ユエはうんうんと頷く。
リザ「ダンデもユエが好きだぞ。」
『!?こほっ、こほっ!』
リザードンの発言にユエはむせる。
「だ、大丈夫か?」
『う、うん、大丈夫…!ご、ごめん。』
リザードンの作戦は失敗に終わった。
その日の夜。
「なぁ、リザードン。」
リザ「どうした?」
ダンデはリザードンに独り言を言う。
「どうしても、あと一歩が踏み出せないんだ。」
リザ「いつももどかしく思っている。」
「ユエは俺の事を好いているだろうか。」
リザ「どう見ても好いているだろう。」
乙女の愚痴が1時間続いた所でダンデは寝た。
リザ「……よし、明日こそは。」
次の日、ユエはまたカレーを作り、2人はカレーを食べ、2人でゆっくりとした時間を過ごしていた。
リザ「ユエ。」
『?』
ダンデの後ろから、ユエを呼ぶリザードン。
リザ「昨日覚えたわざマシンをくらえ!」
『!?』
リザ「わ、わざマシン31!メロメロ!」
リザードンは昨日ダンデが寝た後に勝手に覚えた技マシンをユエへくらわせた。
「リザードン!?何を!?」
ユエは気絶していた。
リザ「これでユエは人間同士で、ユエはダンデにメロメロになるだろう…!」
「リザードン!ユエに、人に技をうつなんて何を考えているんだ!」
リザ「いや、怒られていい…今回は…。」
ユエは目覚める。
「ユエ、大丈夫か?」
『あ、ダンデさん…大丈夫だよ。』
ユエは顔を赤らめている。
リザ「成功か…?」
『!あ、リザードン…!』
リザ「ユエ、ダンデの事…。」
と、言いかけた瞬間ユエはリザードンに抱き着きに行った。
リザ「なーっ!?失敗…しかも抱き着くな!」
『どうしたの、そんな暴れようとしちゃって。可愛い所あるんだね。そんな所も大好き。』
リザ「その感情はダンデに向けてくれ!」
「リザードン………お前…。」
ダンデはとても悔しそうにリザードンを見ていた。
リザ「ダンデ…すまない、本当にすまない…。」
『ずっとリザードンとこうしていたいな。種族の壁なんて関係ないよ、付き合って欲しい。』
リザ「ダメダメダメ!ダメだ!」
リザードンは首をぶんぶんと振る。
「……リザードン、メロメロをユエに?俺が昨日ユエの事を相談したから気を使ってくれたんだな。」
リザ「そうだ…失敗してしまったが。」
リザードンはダンデにも分かるよう首を縦に振る。
「ユエ、ずるいかもしれないが聞いてくれ。」
『どうしたの、ダンデさん。』
ユエはリザードンから離れる。
「俺は…ずっとユエの事が好きだった。」
『えっ…!?』
「例え相棒であっても、ユエが好意の言葉をかけているのが耐えられなくなった…。」
『そ、れ…本当?』
「ああ。…ずるいよな、こんな時に本心を伝えるなんて。」
ダンデは深くため息をついた。一方ユエは頬を真っ赤に染めている。
リザ「…ユエ?」
『あの…私、その…。』
「どうした?」
『………メロメロ…かかってないです…。』
ユエは両手で自分の顔を覆い、耳まで真っ赤にしている。
「………そ、れは…本当か?」
ユエは恥ずかしさで言葉を発する事が出来ず、うんうんと頷いた。
「参ったな…。」
ダンデはぽりぽりと頬を恥ずかしそうにかく。2人のやり取りを見たリザードンはダンデの背中をぐいぐいと押す。
リザ「いけ、相棒。」
「リザードン…否、相棒、ありがとう。」
ダンデはユエの側に寄り、目線の高さに屈む。
「ユエ。」
『ひゃいっ!』
「かっこ悪いかもしれないが聞いてくれ。」
『は、はい…。』
「さっき言った通りだ。俺は、ユエが俺以外に好意の言葉を言っている所を想像したくない、そう思っている。」
『う、うん。』
「俺はユエが好きだ。俺と付き合ってほしい。そして俺にだけ好意の言葉を聞かせてくれ。」
『もちろん、もちろんだよダンデさん。私も、ずっと好きだったんだよ。』
「…安心したよ。」
ダンデはほっと一息つく。
「リザードン、ありがとな。」
『うん、ありがとう。』
リザ「思わぬ展開だったが、良かった。」
『ふふっ…、恋のキューピッドだね。』
「最高の相棒だ、お前は。」
二人と一匹は嬉しそうに笑っていた。
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「今日は辛めなんだな。美味い。」
『ふふ、ありがとう。』
既に2週間が経っていたが、お互い一切の進展がなかった。
リザ「…………。」
「………。」
『………。』
隣同士に座り、指先同士があと1センチで触れ合う距離でいるのに進展がない。
その事にリザードンはずっともやもやとしていた。
「うお!リザードン、どうしたんだ?」
『ひゃっ…!』
リザードンはダンデをぐいぐいと押す。ユエとダンデは距離が近くなり、2人して顔を少し赤くしている。
リザ「(進展しろ進展しろ…。)」
「………す、すまない。」
『い、いえ!』
リザードンがダンデから離れると、ユエとダンデも離れた。
リザ「むむ………。」
今度はリザードンはユエに顔を近付ける。
リザ「ユエ。」
『あら、どうしたの?』
「今日はずいぶんと人懐っこいな。」
『ね。』
ユエはリザードンの目の前に手を出し、リザードンはその手の上に顔を乗せた。
リザ「ユエはダンデが好きか?」
『!』
ユエはうんうんと頷く。
リザ「ダンデもユエが好きだぞ。」
『!?こほっ、こほっ!』
リザードンの発言にユエはむせる。
「だ、大丈夫か?」
『う、うん、大丈夫…!ご、ごめん。』
リザードンの作戦は失敗に終わった。
その日の夜。
「なぁ、リザードン。」
リザ「どうした?」
ダンデはリザードンに独り言を言う。
「どうしても、あと一歩が踏み出せないんだ。」
リザ「いつももどかしく思っている。」
「ユエは俺の事を好いているだろうか。」
リザ「どう見ても好いているだろう。」
乙女の愚痴が1時間続いた所でダンデは寝た。
リザ「……よし、明日こそは。」
次の日、ユエはまたカレーを作り、2人はカレーを食べ、2人でゆっくりとした時間を過ごしていた。
リザ「ユエ。」
『?』
ダンデの後ろから、ユエを呼ぶリザードン。
リザ「昨日覚えたわざマシンをくらえ!」
『!?』
リザ「わ、わざマシン31!メロメロ!」
リザードンは昨日ダンデが寝た後に勝手に覚えた技マシンをユエへくらわせた。
「リザードン!?何を!?」
ユエは気絶していた。
リザ「これでユエは人間同士で、ユエはダンデにメロメロになるだろう…!」
「リザードン!ユエに、人に技をうつなんて何を考えているんだ!」
リザ「いや、怒られていい…今回は…。」
ユエは目覚める。
「ユエ、大丈夫か?」
『あ、ダンデさん…大丈夫だよ。』
ユエは顔を赤らめている。
リザ「成功か…?」
『!あ、リザードン…!』
リザ「ユエ、ダンデの事…。」
と、言いかけた瞬間ユエはリザードンに抱き着きに行った。
リザ「なーっ!?失敗…しかも抱き着くな!」
『どうしたの、そんな暴れようとしちゃって。可愛い所あるんだね。そんな所も大好き。』
リザ「その感情はダンデに向けてくれ!」
「リザードン………お前…。」
ダンデはとても悔しそうにリザードンを見ていた。
リザ「ダンデ…すまない、本当にすまない…。」
『ずっとリザードンとこうしていたいな。種族の壁なんて関係ないよ、付き合って欲しい。』
リザ「ダメダメダメ!ダメだ!」
リザードンは首をぶんぶんと振る。
「……リザードン、メロメロをユエに?俺が昨日ユエの事を相談したから気を使ってくれたんだな。」
リザ「そうだ…失敗してしまったが。」
リザードンはダンデにも分かるよう首を縦に振る。
「ユエ、ずるいかもしれないが聞いてくれ。」
『どうしたの、ダンデさん。』
ユエはリザードンから離れる。
「俺は…ずっとユエの事が好きだった。」
『えっ…!?』
「例え相棒であっても、ユエが好意の言葉をかけているのが耐えられなくなった…。」
『そ、れ…本当?』
「ああ。…ずるいよな、こんな時に本心を伝えるなんて。」
ダンデは深くため息をついた。一方ユエは頬を真っ赤に染めている。
リザ「…ユエ?」
『あの…私、その…。』
「どうした?」
『………メロメロ…かかってないです…。』
ユエは両手で自分の顔を覆い、耳まで真っ赤にしている。
「………そ、れは…本当か?」
ユエは恥ずかしさで言葉を発する事が出来ず、うんうんと頷いた。
「参ったな…。」
ダンデはぽりぽりと頬を恥ずかしそうにかく。2人のやり取りを見たリザードンはダンデの背中をぐいぐいと押す。
リザ「いけ、相棒。」
「リザードン…否、相棒、ありがとう。」
ダンデはユエの側に寄り、目線の高さに屈む。
「ユエ。」
『ひゃいっ!』
「かっこ悪いかもしれないが聞いてくれ。」
『は、はい…。』
「さっき言った通りだ。俺は、ユエが俺以外に好意の言葉を言っている所を想像したくない、そう思っている。」
『う、うん。』
「俺はユエが好きだ。俺と付き合ってほしい。そして俺にだけ好意の言葉を聞かせてくれ。」
『もちろん、もちろんだよダンデさん。私も、ずっと好きだったんだよ。』
「…安心したよ。」
ダンデはほっと一息つく。
「リザードン、ありがとな。」
『うん、ありがとう。』
リザ「思わぬ展開だったが、良かった。」
『ふふっ…、恋のキューピッドだね。』
「最高の相棒だ、お前は。」
二人と一匹は嬉しそうに笑っていた。
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